概要
超魔生物ハドラーによって超金属製の駒から生み出されたハドラー親衛騎団の一人。クイーンの能力を持ち親衛騎団のリーダー格を務める。 司る魔法は閃熱(ギラ)系呪文
立場上、親衛騎達の纏め役に回ることが多く血気盛んなヒムの扱いにはかなり苦労しているが、なんだかんだで息が合っている。
駒としてハドラーの命令を忠実に果たしつつも、ハドラーに対し儚い想いを胸な内に秘め、女子らしい情愛をマァムからも指摘されるが、頑なに否定し続けていた。
また、他の親衛騎団員が余命幾許もないハドラーの戦う意思を尊重する中、ただ一人、結果的に意思に逆らうも、ハドラーが生き続ける事を強く願っていた。
故に、要注意人物と認識していたヒュンケルやバランを独断で始末し、ハドラーがバーンに反旗を翻した後も、バーンに懇願し延命をと考える等独走することもしばしばあった。
人物・性格
ハドラーの心中にある「愛」を色濃く受け継いでいる。物腰や言葉遣いは丁寧。女王らしく冷静かつ厳しい性格で非常にプライドが高いが、その傲慢さ故に敵を侮り、不覚を取る事も多い。味方であってもザボエラの様な下衆や、生温い態度をとる敵に対しても嫌悪感を感じるが、ハドラーの為なら彼の意に反する卑怯な手段を取る事も厭わない。
戦歴
対魔王軍前線基地の港町サババを他の親衛騎団と共に襲撃。ヒムに挑んだノヴァをニードルサウザンドで撃墜した。ダイ一行が全員揃った所で、親衛騎団としての名乗りを丁寧に上げた後にヒュンケルと対決。
スピードで圧倒するも、余裕を見せたところにヒュンケルの一閃を頭飾りに受ける。
ダイとの連携でヒムに虚空閃を繰り出そうとするヒュンケルに対し毒針を吹き、片腕に毒を与えヒムの核への直撃を阻止。
その後メドローアでブロックを戦闘不能にされ、打倒アバンの使徒に拘るヒムを引き止める中、ハドラーの命令を受け一時撤退。
撤退後、死の大地の守護を命じられるが、ダイの為に捨石になろうと突き進むバランとそれを引き止めようとするヒュンケルの一騎打ちに割って入り、両者纏めて始末しようとするも、無刀陣の標的を彼女に切り替えられた事によって右肩を抉り取られる。
ハドラーがダイ・バラン親子と戦っている最中は、地上でレオナ達と戦う。ハドラーがバーンに反旗を翻した際はキルバーンに核に鎌を突きつけられつつも、少しでもキルバーンが動いたら一瞬で黒焦げにすると挑発して動きを封じた。その後、ブロックの犠牲によってハドラー達と共に大魔宮から脱出する。
最期
ハドラーが大魔宮でアバンの使徒の前へ立ちはだかった際、マァムと一対一の戦闘を繰り広げる。戦いを躊躇い手を差しのべるマァムを一蹴し、ダイを含むアバンの使徒を自分一人で全滅させた上、バーンにハドラーの助命を請おうと考えている事を明かす。
ハドラーの命を救う為なら、彼に殺されても構わないというアルビナスは超スピードで動ける正体を現し、魔甲拳で武装したマァムと対決。体の一部を砕かれて必殺技を凌ぎ切られるが、持ち前の超速をフルに活かしたヒット・アンド・アウェイを繰り返し戦いを優位に運んだ。
しかし、「クイーンは動かぬのが定石」との言葉を思い出したマァムが仰向けになった真意を読み取れず、トドメを刺す直前、マァムが砕いた装甲の破片を全身に被弾し大ダメージを負う。大ダメージで速度は半減し、武神流猛虎破砕拳を受けて核を貫かれ、敗北。
彼女を雑魚と侮っていた事や想いの強さの違いを認め、無念を漏らしつつ、ハドラーの勇姿を代わりに見届けて欲しいと願い爆散した。
主(ハドラー)の駒としての立場に終始拘り、女子としての存在を否定し続けてはいたが、その儚くも熱き想い・慕情は紛れもなく女子としての「愛」そのものであった。殺らなければ殺られる宿命とはいえ、死ぬには余りにも惜し過ぎるアルビナスの最期をマァムは大変悼んでいた。
ハドラーも彼女の死を知った時「オレには愛などという事はよくわからんが、アルビナスの死を知った時、オレの心は空虚になった」(コンビニコミックより)と語った。
能力
ニードルサウザンド
ギラ系呪文を操る能力を有し、ベギラゴン級のギラのエネルギーを全身から針のように放射する。
通常形態でのほぼ唯一の攻撃だが、カウンターとして突撃してきた相手に浴びせかけることで、回避困難な迎撃技となる。
毒針
口の中に仕込まれた毒針で、相手に吹きかけて突き刺し、食らった相手を麻痺状態にしてしまう。
形態変形
普段は肩からストールを羽織ったような円筒状のボディーをしているが、その下に女性的な肉体を隠している。
通常形態では専守防衛のため、ほとんど動けないが、戦闘形態となった場合には親衛騎団において最速の女戦士となる。攻撃はもっぱら徒手空拳で、奇しくもマァム同様に武闘家タイプの戦闘スタイルをとる。
通常形態は防御力と再生力に突出している一方、自発的な攻撃が苦手。
戦闘形態は圧倒的スピートによる攻撃特化型だが、防御力や再生力は格段に落ちてしまう。
サウザンドボール
「ニードルサウザンド」のエネルギーをボール状に圧縮して放つエネルギー弾。
本来拡散されていたエネルギーが一個に集約されるため、一発の威力はニードルサウザンドの比ではない。
戦法
上述の通り、ヒットアンドアウェイを活かした超スピードの連続攻撃を主体とする。縦横無尽に駆け抜け、マァムの全周囲を包囲する形で攻撃しては離れるを繰り返す。その戦い方は後にヒュンケル戦でヒムが語った「勝てたとしてもやらなかった」戦い方であり、皮肉にもこれに頼ったアルビナスは敗北することとなった。