「さがっていろケンシロウ」「みることもまた戦いだ」
「いったはずだ あなたのすべてをめざしたと!!」
「天を見よ!! 見えるはずだあの死兆星が!!」
田中秀幸(OVA)
堀内賢雄(新劇場版、スマートショック、リバイブ)
木村雅史(パンチマニア)
佐藤晴男(激打2)
諏訪部順一(イチゴ味)
少年期
鳥海勝美(TV)
太田哲治(真救世主伝説シリーズ)
岡本信彦(天の覇王)
プロフィール
身長 | 188cm |
---|---|
体重 | 95kg |
スリーサイズ | 125・87・107 |
首の太さ | 43cm |
(書籍によっては体重98kg、スリーサイズ130・92・105の記述もあり)
概要
『北斗の拳』の主要登場キャラクターの一人で、北斗四兄弟の次兄。
ラオウ・カイオウの実弟であり、ジャギ・ケンシロウの義兄である。
さらにカイオウには妹のサヤカがいるが、トキとの年齢の序列は不明。
北斗神拳史上最も華麗な技の使い手であり、伝承者に最も近い男と言われていた人物。
同時に医学にも精通しており、本来は暗殺拳である北斗神拳の経絡秘孔の効能を怪我や病気の治癒に活用し、将来はその技術を医療に役立てることを志していた。
核戦争勃発の際にケンシロウ・ユリアを守るために、自ら犠牲になって死の灰(放射能)を浴びた。死の病に冒されたトキは継承者争いを断念し、自分が死ぬまでに多くの人を救うため、荒廃した世界を放浪しながら医療行為を行って多くの民衆を救っていく。
彼の医療行為の拠点となったのが後に「奇跡の村」と呼ばれる小さな集落であり、当初は病に侵された人達(スピンオフ作品『銀の聖者』では行き場をなくした老人や子供も含む)がただ死を待つだけの場所であったが、トキが身を寄せた事によって多くの病人が病を克服し、活気のある村へと成長していく(『銀の聖者』ではリュウケンの門徒の1人、ラモが従者として同行し、村の復興や野党への対策など多くの事を引き受けてくれている)。
しかし、トキの噂を聞きつけてやって来たアミバとの諍いが後に村を窮地へと追いやってしまう事になる(実際にトキに非は無く、ほとんど逆恨みではあったが)
後に村が野盗によって大規模な襲撃を受け、これまで築き上げてきた苦労が霧散すると同時に多くの人々の命が奪われたことに激しく怒ったトキは野盗の一団をたった一人で殲滅(当初はトキに扮したアミバの虚言かとおもわれたが、スピンオフ作品『天の覇王』ではその言の通り野盗を怒りの一撃で爆殺している。一方『銀の聖者』ではこの事件そのものがアミバの仕組んだシナリオとされ、野盗達はアミバの演出の為だけに全滅させられた。但し直後に、正体に感づいた村長も人知れず殺害されてしまっている。加えてトキ自身がメディスンシティへ出向いていて不在だったこともあり、村は瞬く間にアミバに掌握されてしまっている)。
その後、兄・ラオウの率いる拳王軍によって拘束され、拳王支配下の監獄都市カサンドラの奥深くに投獄されていた。
ラオウが力を前面に押し出した「剛の拳」を得意とするのに対し、トキは清水のごとく相手の攻撃を受け流す「柔の拳」を使用する。
その拳と技のキレは病の身でも相当なものであり、ラオウはトキとケンシロウたちが合流するのを何よりも恐れ、絶対に合流させないように部下に厳命していたほどである。
また、剛の拳は相手に最大限の苦痛を与えて死なせる技なのに対し、トキが使う「北斗有情拳」は苦痛を与えず安らかに死なせる技であり、劇中で最初に見せた「北斗有情破顔拳」では受けた相手の身体があらぬ方向へと曲がってるにもかかわらず、痛みを感じないどころか、快感を覚えながら破裂していった。
ケンシロウが自分の手を借りることなくサウザーを倒したのを見届けた時、ケンシロウを導く自らの役目が終わったことを悟る。
そして、一人の拳士として実の兄であり超えるべき目標としてきたラオウとの最後の戦いを決意。
幼き日の「兄ラオウを超えたい」と言う想い、「道を誤ったら俺の拳を封じて欲しい」と言うラオウとの約束こそがトキが北斗神拳を学び拳士となった原動力だったのである。
病を押して挑んだラオウとの決戦では、自らの命を縮めることで生を呼び覚ます秘孔「刹活孔」を用いて剛力を得た状態で、ラオウと同じ剛の拳で挑む。
一時はラオウに膝を突かせるまで追い詰めたが、刹活孔の影響で弱っていく拳ではラオウを倒すまでは至らず、ラオウの涙と共に繰り出された拳により敗北した。
その後、宿命の幕を閉じるべく自ら止めを刺すよう懇願するが、ラオウは「拳王を目指した男トキは死んだ。此処にいるのはただの病と闘う男トキ」と告げ、残りの余生を静かに暮らすようにと兄としての情を垣間見せ、去っていった。
ラオウが天を握る野望と言う名の宿業に取りつかれていた様に己自身もまた、兄ラオウを越えねばならぬと言う宿業に囚われていた事、ラオウの一撃が己の宿業を打ち砕いた事を悟り、その眼からはかつてラオウに「俺を超えたければ涙を捨てろ」と言われて捨てたはずの涙がとめどなく溢れた。
前述のとおり、格闘技術は無論のこと、サウザーの身体の秘密を最初から見抜いているなど、その才能は卓越しており、「病さえなければ……」とラオウ、ケンシロウの両雄からも繰り返し惜しまれた拳士だった。
ラオウとの戦いに敗れた後は奇跡の村に戻り病み衰えた身体で医療活動を続けていたが、突如リュウガが来襲。天狼の宿命に従い、ケンシロウが乱世を支える巨木足りえるか確かめようとするリュウガの真意を悟り、あえてその身をリュウガの拳の前に差し出した。
ケンシロウがリュウガを倒し、とどめを刺そうとしたところへ瀕死の身体で姿を現し制止。ケンシロウとの戦いを前にリュウガが自らの拳で己の腹を割り、ケンシロウが乱世を支える巨木足りえるか確かめる為に文字通り命を捨てて戦った事、リュウガがケンシロウの婚約者であったユリアの兄である事を告げた。
図らずも最愛の女性の兄を手にかけてしまった事を悲しむケンシロウに悲しみを怒りに変えて生き、拳王による恐怖の乱世統一の後に平安をもたらす様に命じ、既に事切れたリュウガを抱きかかえ共に乱世に散り星となった拳士達の元へと静かに旅立っていった。
余談
前述のようにケンシロウとユリアを救うために自ら放射能を浴びたトキだったが、その理由は「シェルターがすでに満員で、どう詰めても2人までしか入る余裕がなかったため」とされていた。
作画上、門を閉じた後にケンシロウが膝をついて咆哮する場面を見る限りスペースがあるようにもみてとれるため、ファンの一部からは「ケンシロウとトキが子供を抱えれば全員入れた」と言われることもある(もっとも、そんな状態で数日間もの間を過ごすというのはあまりにも酷であるが)。
なお、TVアニメ版では「シェルターのドアの故障により、外側からドアを閉める必要があった」という描写になり、新OVA版(トキ伝)では「既に死の病に冒されており、ケンシロウに伝承者への意思を揺るがせぬ為に、自ら死の灰を浴びた」とそれぞれ変更がなされている。
しかし、シェルターの御夫人曰く、「ここは もうひとり いえ・・・どうつめてもふたりまでです!!」と発言しており、この「つめる」は詰める(押し込む)ではなく積める(荷を載せる)の意味であった場合、シェルターの積載量を越えるという意味の可能性もある。
ちなみに、その時に浴びた放射能は致死量の約500億倍(≒17.5G[Gy]~350G[Gy])とされている。
容姿
ラオウ・カイオウの弟だが、厳めしい顔立ちにゴリマッチョな体格の兄二人とはあまり似ておらず、やや中性的な顔立ちをしている。
ヘアースタイルはパーマのかかった長髪で、額に鉢金を着用している。髪色は黒(アニメでは茶)だったが、前述の死の灰を浴びてから髪が白くなり始め、カサンドラでケンシロウに再会するころには完全な白髪になっていた(TVアニメ版ではアミバの回想の時点で、新OVA版では北斗の寺院にいる頃から白髪だった)。
さらに、拳王軍に拘束されカサンドラに幽閉されている間に、頬は痩せこけ無精髭の生えた、老人のような外見になった。
服装は、「北斗神拳を医療に役立てたい」という思いからか、白を基調とした衣服を着用しているため、頭髪と相まって全身白一色で統一されている。
モチーフはイエス・キリストで、自己犠牲的な行いや弱者救済のエピソードなども、これに準じたものである。
AC版北斗の拳でのトキ
ジョインジョイントキィ
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ウィーントキィ (パーフェクト)
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