概要
関東平野の北端、群馬県のほぼ中央に位置する複成火山。最高地点は標高1,828m。
上毛カルタで「裾野は長し赤城山」と詠まれるように、その山裾にはゆるやかな高原地帯が広がっており、前橋市、桐生市、みどり市、沼田市、渋川市、昭和村の5市1村に跨がる。
古くから信仰を集めた霊山で、現代は群馬を代表する上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)の一つとして地元で親しまれている。
山頂にはカルデラ湖の大沼や火口湖の小沼、覚満淵と呼ばれる湿原がある。
伝承
古来より山岳信仰が盛んであり、山麓を中心に多くの赤城神社が存在する。
赤城山に関係する伝承では、赤城山の神と男体山(栃木県)の神がそれぞれ大ムカデと大蛇に化身して日光の戦場ヶ原で争い、男体山の神が勝利したという伝説が残る。そのとき神が流した血で赤く染まった山は、「赤き山」が転じて赤城山になったという。なお、上は一例であり、赤城山の神を大蛇、男体山の神をムカデとする場合や、結末も赤城山の神が勝利する場合など、地域によって様々なパターンの伝説が存在する。
観光
登山の他、山頂の大沼湖畔では、夏期にはキャンプやボート、冬期にはワカサギ釣りなどさまざまなレジャーを楽しむことができる。
創作関連
関東地方を望む赤城山は、古くから幾多の文学作品や伝説に名を残す。
江戸時代に実在した侠客の国定忠治は講談や大衆演劇で多く取り上げられ、特に「赤城の山も今宵限りか」の名文句は有名である。
走り屋チーム「赤城レッドサンズ」の活動拠点。