概要
湖・池・沼や浅い海(干潟など)に土が堆積したものが多い。湧水が多いために山裾が湿地化した葦毛(いもう)湿原(豊橋市)のような例外もある。
一応は陸であるとはいっても、土地に栄養分が乏しく、常に湿っているため、そういった環境に適した植物(高原の湿原なら高山植物など)が多く生えている。ところどころに木が生えているものもあるが、土の堆積が進行すると次第に木も多くなっていき、最後には完全に陸化して森になるため、湿原である状態を保つために木を伐採して間引く事もある。
日本では、上高地や尾瀬のように、湿地は高原に多いようなイメージがあるが、本州・四国・九州の低地にある湿原が開発されて田んぼになり、江戸時代にほぼ消滅したからであり、北海道では稲作に適さない地域を中心に、低地にも湿原が残っている(例えば、釧路湿原のある釧路地方の海沿いは、夏に霧が掛かって、気温が20度くらいまでしか上がらない)。