上毛カルタとは、群馬県各地の地名・名物・出身者などを読み込んだカルタである。
概要
昭和22年(1947)に初版を発行、昭和43年(1968)に改版。財団法人群馬文化協会が発行している。
群馬県内では大会も開かれているが、県外では知名度は低い。
小学校時代のほとんどをカルタをやりこんで過ごしてきた為、『あ』,『つ』と言われると即答えられる人が多い。
特徴その他
・新かなづかいを使用しているため、旧かなづかいにしかない「ゐ」「ゑ」と、新かなづかいでは語頭に立たない「を」の札はない。
・「つる舞う形の群馬県」(群馬は“鶴が舞うような形”をしているという事から県民に認知されている)
・「力あわせる~~万」は、人口が変動するごとに(10万人単位で)修正される。
pixivでは
「日常」とコラボレーションした「日常×上毛カルタ」シリーズがある。
読み札一覧
札 | 文 | 備考 |
---|---|---|
あ | 浅間のいたずら 鬼の押し出し | 浅間山 |
い | 伊香保温泉 日本の名湯 | 伊香保温泉 |
う | 碓氷峠の 関所跡 | 碓氷峠 |
え | 縁起だるまの 少林山 | だるま市 |
お | 太田金山 子育て呑龍 | 太田市・五市札 |
か | 関東と 信越つなぐ 高崎市 | 高崎市・五市札 |
き | 桐生は日本の 機どころ | 桐生市・五市札 |
く | 草津よいとこ 薬の温泉(いでゆ) | 草津温泉 |
け | 県都前橋 糸の街 | 前橋市・五市札・親札 |
こ | 心の燈台 内村鑑三 | 内村鑑三 |
さ | 三波石と 共に名高い 冬桜 | 藤岡市の三波石峡 |
し | しのぶ毛の国 二子塚 | 古墳 |
す | 裾野は長し 赤城山 | 赤城山・三山札 |
せ | 仙境尾瀬沼 花の原 | 尾瀬 |
そ | 揃いの支度で 八木節音頭 | 八木節 |
た | 滝は吹割 片品渓谷 | 片品村 |
ち | 力合わせる 二百万 | 群馬県の人口・親札 |
つ | 鶴舞う形の 群馬県 | 群馬県の形・親札 |
て | 天下の義人 茂左衛門 | 杉木茂左衛門 |
と | 利根は坂東一の川 | 利根川・「坂東」は「関東」の旧称 |
な | 中山道しのぶ 安中杉並木 | 安中市 |
に | 日本で最初の 富岡製糸 | 富岡市 |
ぬ | 沼田城下の 塩原太助 | 塩原太助 |
ね | 葱と蒟蒻 下仁田名産 | 下仁田町 |
の | 登る榛名の キャンプ村 | 榛名山・三山札 |
は | 花山公園 つつじの名所 | 館林市のつつじが岡公園 |
ひ | 白衣観音 慈悲の御手 | 「白衣」の読みは「びゃくい」「びゃくえ」の二通りある |
ふ | 文福茶釜の 茂林寺 | 館林市の茂林寺 |
へ | 平和の使徒 新島襄 | 新島襄 |
ほ | 誇る文豪 田山花袋 | 田山花袋 |
ま | 繭と生糸は 日本一 | 繭の生産は現在も日本一 |
み | 水上谷川 スキーと登山 | みなかみ町の谷川岳 |
む | 昔を語る 多胡の古碑 | 多胡碑 |
め | 銘仙織り出す 伊勢崎市 | 伊勢崎市・五市札 |
も | 紅葉に映える 妙義山 | 妙義山・三山札 |
や | 耶馬渓しのぐ 吾妻峡 | 吾妻峡谷 |
ゆ | ゆかりは古し 貫前神社 | 富岡市にある一之宮貫前神社 |
よ | 世のちり洗う 四万温泉 | 四万温泉 |
ら | 雷とからっ風 義理人情 | 群馬の自然の名物 |
り | 理想の電化に 電源群馬 | 下久保ダム |
る | ループで名高い 清水トンネル | 清水トンネル |
れ | 歴史に名高い 新田義貞 | 新田義貞 |
ろ | 老農 船津伝次平 | 明治時代の三老農の一人 |
わ | 和算の大家 関孝和 | 名前の読みは「せきたかかず」と「せきこうわ」の二通りある |
役札
三山札(すもの)
大会において、上毛三山を読んだ「す」「も」「の」の札を揃えると10点のボーナスがもらえる。
五市札(おかめきけ)
大会において、五つの市を読んだ「お」「か」「め」「き」「け」の札を揃えると20点のボーナスがもらえる。
親札(つちけ)
大会において、群馬県の概説を読んだ「つ」「ち」「け」の札を揃えると10点のボーナスがもらえる。
競走馬
高崎市の金属会社社長、星野寿市は、上毛カルタに由来する競走馬を数頭所有している。
アサマノイタズラはスプリングステークスで2着に入り皐月賞の優先出走権を手に入れたが、皐月賞は最下位に終わった。そして、セントライト記念(GⅡ)で重賞初勝利を果たし、菊花賞の優先出走権も手に入れた。
関連イラスト
少林山達磨寺(女神まどか(見滝原市)ではなく、白衣観音(高崎市)