CV.内海賢二(アニメ第1作)、大木民夫(アニメ第3作)、沢木郁也(アニメ第4作)、西村知道(アニメ6期)、郷田ほづみ(異聞妖怪奇譚)
概要
明治時代にポルトガルから日本にやって来た西洋悪魔。自分の好みのものを魔法召喚することができ、原作ではホットケーキなどが見られた。
悪魔博士という血縁者がいる。
鞍馬山のカラス天狗に魔力を封印され奇術師として全国を放浪していたが、ねずみ男が封印をといてしまい魔力が復活。
カラス天狗を封印し今度は鬼太郎たち日本妖怪軍団と交戦。天候操作などの魔法で妖怪軍団を圧倒し、次は目や鼻といった器官が無数に付いた複数の巨大球体に分裂して包囲する。しかし本体を見抜かれ指鉄砲を受けて倒される。ちなみに、ベリアル戦は鬼太郎が逆魔法を使用する珍しい回でもある。
後日談で魂だけの存在となって封印されたが、またもやねずみ男のせいで復活。鬼太郎に取り付こうとするが逆に魂を破壊される。
また別の話ではベリアルの子孫である博士が鬼太郎に復讐に来るエピソードもある。
アニメ第3作では江戸時代に来日し、カラス天狗との戦いで「安政の大地震」が起きた事が語られている。倒した相手の能力を吸収して自分の力にすることができ、子泣き爺の石化能力とぬりかべの巨大化能力を奪って石の巨人に変化した。ベリアルの弱点が書かれた悪魔の書がある妖怪図書館を巨大球体になって襲撃して鬼太郎と対決する。悪魔の書を解読した猫娘に「悪魔の心臓は一つしかない」という弱点を暴かれ、耳をすませて鼓動を聴き取って心臓の隠し場所を見抜いた鬼太郎のオカリナ剣で心臓を刺し貫かれて絶命し、体は砂となって崩れ落ちた。
シリーズによって巨大球体のパーツが違うこともある。例えば3作は鼻があったが、4作には鼻がない。6作目は耳、目、口、手、足、鼻の全てのパーツが揃った状態で登場。
5作のテレビアニメには登場していないが、遊園地用のシアターでこのシリーズを元としたベリアルの話が各地で公開されていた。
6作ではおよそ20年ぶりにアニメに登場。CVは4期のぬらりひょん役であった。顔や毛髪のカラーリングは、3期のアカマタをも思わせる。
今回も天狗との因縁関係があり、強大な魔力を持ってして、約150年前に日本征服を目論みポルトガルより来日すると町や城に火を放つなど数々の暴虐の限りを働いていたが、大山に棲んでいる烏天狗の長老の手によって一瞬の隙をつかれ魔力を“やさかりの玉”に封印されて力を失いそれ以来ホームレス同然の生活を余儀なくされ、「日本に来るんじゃなかった」と後悔の念と烏天狗の長老への怨嗟を募らせながらひっそりと人間社会で暮らしていた。
しかし小次郎がまなの為に大山に掛かった霧を吹き飛ばして景色を見せてあげようと突風を起こした際に誤って封印の塚を壊して“やさかりの玉”を壊してしまい復活。怨み重なる長老を始めとする大山の烏天狗たちを里諸共地下深くへと封印。
更に自体の異変を察知して駆けつけた小次郎に対してあっさりと封印してしまった為、長老を嬲り痛めつけられなかった代わりにと散々痛めつけ、更にその場にいたまなを烏天狗の悲鳴は聞き飽きたと称して襲いかかろうとするなど、悪魔らしく残忍かつ冷酷な一面を見せていた。
ここまで強大な力を有しているにもかかわらず、今回の設定では西洋妖怪の一員の1人に過ぎないようで、まなを痛めつけようとした矢先に上司であるバックベアードに呼び出されて一時その場より撤退すると、ベアードから西洋妖怪の重鎮に取り立てられることを条件に「アルカナの指輪」をアニエスより先に手に入れるようにとの命を授かり、境港の地に指輪を探ししてやって来ていたアニエスや彼女からの連絡を受けて駆けつけた鬼太郎と対決。
巨大球体のパーツへと分離して鬼太郎を追い詰めるが、最後はまなの言葉に奮起して心眼を開眼させて鼻のパーツに隠された心臓の位置を割り出されて投げつけられた昆で心臓を刺し貫かれた所に鬼太郎の指鉄砲で眉間を打ち抜かれるというオーバーキル的な方法で止めを刺されて消滅した。
異聞妖怪奇譚では大妖怪ギーガ率いる西洋妖怪軍の助っ人として参加。ルートによっては戦わなことももあるが、その力は強大であり、鬼太郎たちを大いに苦しめる事となる。
余談であるが魔力を失ったとはいえ悪魔である事は変わりなく、150年以上も年を取らずに生きていたのにもかかわらず世渡りの才覚は全くなく、人間界ではインチキ手品師(4期では単に扱うマジックが古臭い)となって浮浪者同然の暮らしをする体たらくだった。同じ悪魔でも、悪魔くんのロソンやベルゼブブは魔力こそないが悪知恵に長けており人間界でのし上がっていた事を考えると、ベリアルは魔力頼みの脳筋タイプだったといえる。