エルクコワラピュールは、『アークザラッド2』、『アークザラッド3』の登場人物である。
声優は折笠愛(ゲーム版)、浪川大輔(ドラマCD・アニメ版)、久保田恵(アニメ版の子供時代)。
pixivでは通称の「エルク」での登録が多い。
「触ると火傷するぜ!」
プロフィール
誕生日 | 4月11日 |
---|---|
年齢 | 15歳→18歳(『3』時点) |
身長 | 160cm→170cm(『3』時点) |
体重 | 50kg→59kg(『3』時点) |
血液型 | B型 |
出身地 | 東アルディア |
属性 | 火 |
使用武器 | 剣、槍、斧 |
好きなもの | ポトフ、牛乳、ブルーベリーパイ |
概要
『アークザラッド2』の主人公。「炎使い」の異名を持ち、「炎のエルク」として名を馳せる腕利きのハンター。
ボサボサの髪を深紅のターバンで纏め逆立たせている。瞳の色はディープパープル。
緑色の外套(ポンチョ)を着ている。
炎を操る能力を持つピュルカ族の末裔。まだ幼い頃にその特殊能力に目をつけた軍事国家ロマリアによる侵攻で村を襲われ、村人を皆殺しにされてしまう。そしてエルクはロマリアの研究機関である「白い家」に拉致、収容される。
記憶を消されたエルクは、そこでジーンとミリルという友人を得て毎日を平穏に過ごしていた。しかし、ある日好奇心から施設奥を覗いてしまい、そこで行われていた狂気の研究を知ると、命からがら逃げ出し、砂漠で倒れていた所をシュウに保護された過去を持つ。
村を襲った軍艦シルバーノアの姿は瞳に焼き付いたままだったため、現在同じ軍艦に乗るアーク・エダ・リコルヌを村の仇と思い、執拗に追うことになる。
ガルアーノ打倒後はアーク一行の目的を知り和解。共に行動するようになる。
続編の『アークザラッド3』では終盤に登場する最強の助っ人として登場。
『アークザラッド 機神復活』では再度主人公に帰り咲いている。
『アークザラッドジェネレーション』にもカードキャラとして登場している。
性格
言葉使いは悪いが非常に正義感の強い性格。
口より先に手が出るタイプで、思慮が足りないと思われるが、
作中では中々の頭脳戦を展開する事もあり、頭の回転はかなり速い。
アニメ版、漫画版(西川秀明版)では復讐心に囚われ暴走する姿が顕著に描かれており、彼の思いの強さを垣間見る事が出来る。また所謂「神」と言う者は信じておらず、本当に神がいるなら自分が味わってきた数々の悲劇は無かっただろう、と悲しい呟きを見せる場面もある。
戦闘能力
主人公らしく高いレベルでバランスの取れた能力を持ち、序盤はエースとして大活躍する。
魔法、槍による遠距離攻撃、剣による接近戦、高い耐久力による前線の維持など、全てをこなす事が出来る千両役者。
中盤から『1』のキャラクターが参入するが大体が極端な能力を持ち扱いづらい事もあり、終盤まで一線で活躍できる。また、中盤で入手出来る専用アイテム「勇者の翼」が手に入ると更に能力が向上し、味方中トップクラスの戦闘力を発揮する。
また、敵の攻撃を一切受けない無敵状態になる最高の防御魔法「インビジブル」を覚える。消費MPが高いのが欠点だが、ロマンシングストーンの効果で消費MPを0にすると常に無敵状態になれるため、ゲームバランスが一気に崩れる。
剣を使うか槍を使うかでファンの間で議論が起こる事があるが、
どちらにも利点がありかつどちらを使っても非常に強いので水掛け論。
一応斧という選択肢もあるが忘れ去られて(ry
魔法
火属性の魔法を主に覚える。無属性の魔法も覚えるが、同じく炎の力を使っているらしい。
技名をただ言うだけではない、彼専用の詠唱があるのが特徴。
ファイヤーストーム
炎の嵐で敵を攻撃する魔法。エルクを象徴する技。
「炎の嵐よ、全てを飲み込め!」
エクスプロージョン
爆炎で攻撃する魔法。
「怒りの炎よ、敵を焼き払え!」
ファイヤーシールド
火属性の攻撃から身を守る。
「炎よ、身を守る盾となれ!」
エキスパンドレンジ
移動力を上昇させる。
「炎の光よ、道を照らせ!」
マイトマインド
魔力を一時的に上昇させる。
「命の炎よ、力となれ!」
リタリエイション
反撃力を一時的に高める。
「炎よ、復讐の刃と化せ!」
チャージ
攻撃力を上昇させる。最大7段階まで高めることができ、一度攻撃すると効果が切れる。
「炎よ、熱く燃えろ!」
インビジブル
あらゆる攻撃を無効化する最高の防御魔法。LV1で1ターン、LV2で2ターン、LV3で3ターン持続する。
ただしLV3の消費MPは72。普通なら多用できない。
「炎よ、全てを打ち消す力となれ!」
主な台詞
「触ると火傷するぜ」
「うへぇ、ロリコンか」(リーザ「ロリコンってなに?」)
「だいたいてめぇ、さっきからセリフがひらがなばっかりじゃねえか。あたまわるそうなやつだな」
「焼かれたい奴から来な」
来歴
白い家
アルディアの先住民ピュルカ族の末裔。
幼い時に世界最強の軍事国家ロマリアによる侵攻で村を襲われ、特殊能力研究機関の「白い家」に連れて行かれる。その際、彼は記憶を消されるが、その瞳にはロマリア軍の軍艦、シルバーノアの姿が焼きついていた。
白い家ではミリル、ジーンという名の友人ができ、毎日を平穏に過ごしていた。
しかしある日、不穏な噂話を聞き興味本位で施設奥へと進入。自分と同じ施設に住む子供がモンスターと融合させられ、化け物に変移する狂気の実験を目にしてしまう。
職員に気付かれ、追われるエルクとミリル。
白い家からの脱走には成功したが、その先の森でとうとう追っ手に追いつかれてしまう。
ミリルは、自分を犠牲にしてエルクを送り出し、必ず助けに来る事を約束してエルクは駆け出す。
その後砂漠に迷い込み、生き倒れになっていた所をシュウに助けられ、ハンターとなる。
炎のエルク
「炎使い」の異名を持つハンターに成長したエルクは、プロディアスのアパートに住居を構え、アルディア有数のハンターとして名を馳せる。
ストーリー序盤、空港を乗っ取ったアルフレッド(後にシャンテの弟だと判明)を捕まえる仕事を請けたことをきっかけにモンスターと心を通わす少女、リーザと出会う。
彼女が怪しい集団に狙われていることを知り、成り行きで彼女と行動を共にするようになる。
恩師シュウと合流して日常を取り戻していく中、とある依頼で追い詰められた所を歌姫シャンテに助けられ、
不可解な謎の勢力の存在を知る。エルクはギルドの依頼を解決しながら徐々にその核心へと近付いていく。
また、断片的ながら自身の記憶を夢で見るようになり、過去の記憶を少しずつ取り戻していく。
アークとの出会い
そんなある日、アルディアとロマリアの友好式典に赴くエルク達。
しかしその式典は、アルディアを仕切るマフィアのボスであり、
ロマリア軍四将軍の一人であるガルアーノのエルク達をおびき寄せる策略だった。
式典のメインである女神像が突如発光し、周囲の人間は意識を失っていく。
その時、天空から雷撃が降り注ぎ、女神像は破壊される。
その実行犯こそ、世界中で指名手配される最悪のテロリスト、アーク・エダ・リコルヌだった。
自分の村を滅ぼした集団の飛行船にアークが乗っていたことから、アークを村の仇と思い込み、自身も飛行船ヒエンを酷使しアークに追いすがるエルク。
しかしヒエンは限界を向かえ、ヤゴス島に墜落する。
ヤゴス島
ヤゴス島では元ロマリア軍科学者であり、その非道な行いに耐え切れず被験者の一人リアを連れ軍から脱走したヴィルマー博士と出会い、様々な出来事の中で自身の記憶を完全に取り戻す。
浜辺でリーザと語らうエルク。友人を救出する事を再度決心し、修理されたヒエンと共に舞台は再びアルディアへと戻る。
ジーンとの戦い
ガルアーノの館へと突入するエルク達だが、かつての親友ジーンとの戦闘に突入。
記憶を取り戻したエルクは彼に言葉を投げかけるが、結局決着が付くまで彼の心が戻る事はなかった。
ジーンは、ミリルを自分のような目に合わせるなと告げ、この世を去る。
怒りに燃えるエルクは現れたガルアーノに激昂する。しかし、シャンテが裏切り者だった事、そしてシャンテの弟を殺してしまったのが自分同然である事を知り(実際は追い詰めただけで殺害したのはガルアーノの部下)、自身を省みて彼女に詫び、ロマリアの非道な手口に怒りと憎しみを燃やすのだった。
再び白い家に
シャンテの情報もあり、いよいよ白い家に乗り込む一行。
その深部でようやく幼馴染であるミリルを救出し、施設の子供たちを連れ脱出しようとするが、それもガルアーノの策略だった。
既にモンスターへと改造されていた子供達と戦う一行だが、
突如床が開きエルクとミリルは階下へと落ちてしまう。
その時、突如豹変するミリル。
彼女もまた、モンスターへと改造された後だったのである。
説得もむなしく、ガルアーノに操られた彼女と戦う事になり苦悩するエルク。
しかし、彼女はその精神だけで洗脳を解き、エルクに自身を倒すよう告げる。
悲痛な嘆きと共にミリルを倒すエルク。
彼女はもはや助からない程の致命傷を負っていた。
それでもまた昔のように…と涙する二人。
しかしミリルは体内に内蔵された爆弾をガルアーノに作動され、エルクに離れるよう叫び、散る。
心と身体に多大な傷を受け、半死半生となるエルク。
救出に現れたアークと仲間達に救い出され、意識を取り戻さないままアークの故郷トウヴィルへと向かう。
その後はしばらくエルクは物語から離れ、『1』と『2』のキャラクター達の邂逅劇が繰り広げられる事になる。
トウヴィルでの再起
夢の中で意識を取り戻すエルク。彼は暗い洞窟の中にいた。
光を頼りに奥へ進むと、そこには父と母、ジーンとミリルの姿があった。
襲い掛かる彼らを倒すが、自分は死んでしまったほうがいいのかと苦悩するエルク。
しかし、そこに本物のミリルが現れ、彼に言葉を投げかける。
「生き抜いて、わたし達のために…」
目を覚ましたエルクは、トウヴィルの神官ククルの言葉を受け、憎しみに囚われていた過去を捨て再起。
アーク達と合流し、アーク一行の目的を知って彼と和解。
以降はロマリアの野望を阻止すべく、各地を転戦する。
その優れた行動力・戦闘力とリーダーシップで、一行のサブリーダーとして活躍する(ストーリーの本筋からフェイドアウトしたとも言う)。
ロマリア本拠地へ
ロマリア本拠地へと攻め込み、悪の元凶たちを追い詰める一行。
ロマリアは地中に埋まる空中城を起動し、一行も飛行船で内部に突入。
全ての現況である闇黒の支配者と対峙するエルク達。
しかし、ロマリア王ガイデルは支配者にそそのかされ、
エルクとアークの説得もむなしく封印されていた支配者の力を解放。
その余波で、世界は完全に崩壊してしまう。
人間の醜さを罵り、襲い掛かる闇黒の支配者に対し、エルクは忽然とした態度で反論する。
エルク「お前が思っている程、俺達は落ちちゃいないぜ!
まだ終わった訳じゃねぇんだよ!!」
一行の決死の戦いとアーク、ククルの犠牲により、闇黒の支配者は再び封印される。
崩壊した世界で
全てが終わった後、崩壊した世界を空中城から見つめるエルク。
「……………。 何もかも、無くなっちまったのか」
「俺達は何の為に戦って来たんだ? アーク。
あんた、何の為に死んだんだ…。
こんな絶望だけしかない未来を俺達に見せる為なのか?
世界が滅びちまったのに。俺達だけ生き残って、どうなるってんだ…」
そこに精霊体となったアークとククルが現れ、エルク達に言葉を投げかけて物語は終幕する。
『世界は荒廃してしまったが、消えてしまった訳じゃない』
『生命は、絶えてはいない。全てが失われた訳じゃないの』
『生き残った者でやり直すんだ』
『そう。それが、神の下した判断なの。
私達は、生き残った命に光を与えに行きます。再生する世界への希望という光をね』
『それが、僕達の最後の仕事だ。この世界を、もう一度生まれ変わらせるのは、君達の、子供なんだ。
エルク、頼んだよ』