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シャコの編集履歴

2021-02-09 23:28:26 バージョン

シャコ

しゃこ

シャコ(蝦蛄)とは、軟甲綱・トゲエビ亜綱・口脚目シャコ科に属する甲殻類の総称である。

概要

シャコは甲殻類のグループの1つ。シャコエビと呼ばれることがあるが、シャコ自体は口脚目として分類され、エビ・カニ・ヤドカリが属する十脚目の仲間ではない。

なお、「アナジャコ」という甲殻類がいるが、これはシャコではなくエビの仲間。


十脚類の5対の歩脚に対して、シャコは5対の顎脚と3対の歩脚を持つ。顎脚のうち第2対が強大な捕脚になっている。後半身は大きく、遊泳に用いている5対の遊泳脚と鰓はその裏側に付く。

十脚類のは左右に分かれているが、シャコの目は1つの柄で「Y」の字形のように集約している。

また、触角の左右に張り出したヘラ状の部分も特徴である。


多くの動物は1対のから2つの視野を持つことに対して、シャコの目はそれぞれ3つの視野を持ち、合わせて6つの視野になっている。他の動物には知覚できない円偏光を見えるなど、動物界の中でも屈指するほど優秀な視力を持つ。


海のハードパンチャー

シャコの捕脚は種類によって2つのタイプを持つ。泳いでいる魚を捕らえるため、カマキリの前足によく似ている刺撃型と、関節部分が太く硬くハンマー状になっていて貝やカニなどの殻を砕く打撃型がある。いずれも攻撃力は強く、捕まえる際は丈夫な手袋を用意することをオススメする。


南洋の珊瑚礁に住むモンハナシャコは非常にカラフルでダイバーに人気だが、打撃型のシャコであり、繰り出される捕脚のパンチは、水槽ガラスにひびを入れる程で、うかつに手を近づけてを折られたケースもある。

海底の格闘チャンピオン


人間との関わり

  • 江戸前寿司ネタとしてお馴染みで、むき身は紫色で柔らかく、淡白だが旨味がある。前脚の肉「シャコ爪」は一尾からわずかしか取れない希少な珍味であるほか、「カツブシ」と呼ばれる卵巣も同様に珍味として珍重され、このためかオスよりもメスのほうが値段が高い傾向がある。
  • バブル期はこのネタを「ガレージ」(「シャコ」を「車庫」とかけたダジャレ)と呼ぶのがナウなヤングにバカウケだったらしいが、現在では枯死寸前オヤジギャグとなっており、今でも使うのはオッサンか三流の寿司職人ぐらいなものである。
  • 奇妙な見た目や「水死体に一番早く群がる」といった俗説で敬遠されがちだが、見た目はともかく、スカベンジャーではなく生きた獲物を捕らえて食べているので、俗説は正しくない。

ちなみに、2003年に日本でえびボクサーという邦題で公開された、タイトルからしてB級臭プンプンなイギリス映画があるが、出てくるのはエビではなくシャコである(なお、原題は「Crust」で「甲殻」とか「外殻」という意味)。


主な種類

シャコ科

  • シャコ
  • セスジシャコ
  • ミカドシャコ

トゲシャコ科

  • サガミトガシャコ
  • トゲシャコ

トラフシャコ科

  • トラフシャコ

フトユビシャコ科


創作での扱い


関連タグ

海洋生物 甲殻類 蝦蛄

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