概要
5代目トヨペットコロナばりのホイールベース2.5メートル(ちなみにこの車種のデビュー時点でのカローラのそれは2.37メートル)を誇り、リアシートの足下にゆとりを持たせたことから「ロング・ロング・ターセル」のキャッチコピーで売り込んだ。また、トヨペット店バージョンのコルサのキャッチコピーは「広さのコルサ」。
ただその一方でエンジンは縦に置かれており、その理由はこの車のためにわざわざ新しいオートマチックトランスミッションを作るくらいなら既存のものを作って安くあげるためだった。
はっきり言って、全く売れなかった。そのため、CMをターセル・コルサ共通にしたうえでわざわざ山口百恵を宣伝マンに起用したものの、それでもダメだった。
1982年5月に2代目に交代。
4ドアセダンの他、3ドアをファストバックセダンからハッチバックに変更した上、5ドアを追加。
引き続きFFの上エンジン縦置きレイアウトを採用。
ハッチバックシリーズに関しては新たにカローラⅡを追加した(そのためターセルの取扱店はトヨタカローラ店からトヨタビスタ店+トヨタオート沖縄に変更)。また、初代では統一されていたグレード名の分離も行っている。
アメリカではステーションワゴンのターセルワゴンも発売されており、日本市場ではスプリンターカリブ(初代)の名で発売された。
1986年5月にハッチバックシリーズが3代目に移行(セダンは2代目を継続販売)。
スターレットのプラットフォームを使用したためエンジンがやっと横置きレイアウトになった
コンパクトカークラスとしては異例の、リトラクタブルヘッドライトを採用したグレードも存在した(スプリンタートレノはスポーツカーなので念のため)。
1990年9月に4代目が登場。5ドアハッチバックは廃止されたが、セダンがようやく代替わりした。
ターセルの宣伝マンは磁雷矢(の中の人)→月光仮面とヒーローを起用している。また、コルサのキャッチコピーも「少年コルサ」と、ヒーローものをやや意識したものとなった。
1994年9月に5代目に移行したのだが、ターセルのキャッチフレーズは「ちょうど小さい新ターセル」。初代とは真逆となってしまった。一方でコルサのキャッチフレーズは、運転免許取り立ての人がいる家族を意識してか、「おれのコルサに何をする。」だった
宣伝マンについてはターセルは先代とは一変して女性を起用している(吉川ひなのと太田裕美)一方で、コルサでは大地康雄を起用。
1998年12月をもって生産を終了した(販売は翌年7月まで継続)。
初代についてはアメリカとカナダではカローラターセルと名乗っていた事がある。
また、コルサについては、法人需要が比較的高いトヨペット店で扱っていた(ただし大阪府では大阪トヨタで取り扱い、東京都では東京トヨタでも販売)ため、法人の社用車として採用されるケースが結構あった。