「灰色のオモチャ振り回して、政府の犬ってのは気持ちいいものなのかよ?」
CV:前野智昭
概要
一見陽気だがどこか影のある猛々しい不良青年。
トールズ士官学院・第Ⅱ分校《Ⅷ組・戦術科》から、のち《新Ⅶ組》に所属。
登場前
出身地は不明(後述)だが、3~4歳のときに『しょぼくれたオッサン』に手を引かれて帝国西部の歓楽都市ラクウェルにて水商売をしていた養母に預けられて2人暮らしで育った(アッシュ曰くメシマズだが面倒見が良くお人好しで強い女であったらしい、また学がなかったためアッシュに色々本をすすめておりアッシュの読書家は母の教育によるものである。)その養母も6年前に癌で亡くなっている。
そして内戦当時は地元の不良一同と愚連隊めいたチーム「ファフニール」を結成し、歓楽都市を襲った野盗団を半殺しにしつつ撃退し、正規軍や遊撃士協会からも一目置かれるほか、手伝いもしていたという。しかしそれらの勧誘を全て断り、幼い日に失われた“彼の過去”を知る何者かの推薦(後述)で《第Ⅱ分校》に入学することになる。
閃の軌跡Ⅲ
入学当初はⅧ組・戦術科に所属した。ここの担任教官はくしくも同タイプなランディだった。
入学当初からリィンやその生徒であるⅦ組に何かと突っかかったり学院外でトラブルを起こしがちな問題児で、とりわけ機甲兵教練リィンとさながらタイマン勝負を行い、場合によってはリィンを叩きのめす状況であった。
その割には文武共に優秀であり面倒見が良く仲間が困った際のフォローによくまわっており同じ戦術科の面々からは良く慕われているほか、意外にも部活は文芸部を選びそしてこれまた意外にも活動は真面目にこなしている、実は元々読書家でありジャンル問わず目に付いた本は片っ端から読む程である。
同じ部に所属しているタチアナには最初の頃は恐れられていたが、話が進むにつれ段々と心を許すようになりアッシュが後述の大事件に巻き込まれた際にはアッシュの無実を絶対的に信じきる程であった。
特別実習においては主計科のミュゼと共にⅦ組と協力して猟兵や結社を出し抜きリィン達のサポートにうまく立ち回ることが出来たが、二度に渡る実習での過度の独断専行による処分として6月に新Ⅶ組に移籍する。(元々少数であったⅦ組の補充要因という事も兼ねてある)
しかし、7月、アッシュは帝都の実習時において皇帝・ユーゲント三世陛下に向けて銃を発砲、緊急逮捕されてしまう。、同級生のミュゼが結成したヴァイスラント決起軍によって救出され、一時空中儀礼艦パンタグリュエルにて身柄を確保されている。
閃の軌跡Ⅳ
冒頭、アッシュはパンタグリュエルより機甲兵ヘクトルを奪取して脱出、その後自身の本当の生まれ故郷・ハーメルにまでたどり着き、この場で朽ち果てる腹積もりだった。
そこに新Ⅶ組のユウナ・クルト・アルティナが現れ、戻って来いという呼びかけにも応じないところで、クルトに胸倉を掴まれ
「お前、このままやられっぱなしでいいのか!!」
と激昂される。
その折に今度は結社「身喰らう蛇」の強化猟兵ギルバートが現れ、甘言を言って自らの強化猟兵団にアッシュを誘い、これにアッシュが応じてギルバートに同行したところで・・・
「おい、今だ!!」
とアッシュが身をかがめて叫び、ユウナ・クルト・アルティナが一撃を放ちギルバートら強化猟兵を叩き、この時をもってアッシュも新Ⅶ組に合流する。
その後は敵…オズボーン宰相や黒のアルベリヒら大戦を推し進める帝国軍・帝国政府、そして自身の因縁たるオズボーンの部下レクター・アランドールとの対決にその身を投じる。
また、クロスベルにおいては、聖ウルスラ医科大学病院に担ぎ込まれ、辛くも命を取り留めたユーゲント陛下と再会、アッシュも謝罪する一幕があるものの、ユーゲント陛下も「よいのだ。呪いが悪いのであってそなたが悪いのではない。」と赦免と言える一言をかけている。
バトルスタイル
登場作品共通の得物ははヴァリアブルアクスで、斧に加えて仕込み武器でリーチを伸ばす事が出来る鎌を使い、意表を誘って仕留めるスタイルである。また武器からか一撃が重く、新Ⅶ組随一のパワーファイターでもある。「Ⅳ」ではダーツも武器にしているが、魔法攻撃扱いのためか威力は少なめ。
もっとも、アッシュの真価は1体1でのタイマン勝負時にあり、クラフト「ヴォイドブレイカー」は威力SSと高く、『Ⅳ』で追加されたSクラフト「ギルティカーニバル」は威力4S+かつ斧での連撃のあと、ダーツの一撃で爆発を起こすという豪快な技だが、いずれも単発攻撃であるため、単発出現のボスキャラクター戦では大きな戦力ともいえる。
※閃の軌跡Ⅲ終盤およびⅣのネタバレあり
ネタバレ
「・・・・・・なあ・・・・・・教えてくれよ・・・・・・
この疼きを消すのに・・・・・・オレは"誰"を殺りゃいいんだ・・・・・・?」
実は14年前に「百日戦役」が起こるきっかけとなった「ハーメルの悲劇」で生き残った
ひとり焼かれるハーメルの村で取り残されたアッシュをラクウェルに連れて行ったのは当時行商をやっていたミゲルで、ミゲル自身「何でこんなガキを連れて行かなければならないんだ」と言いつつもラクウェルでアッシュの養母に押し付けている。本編ではそのミゲルは新Ⅶ組をハメたりしたラクウェルの情報屋となるほか、『Ⅳ』では新Ⅶ組を帝国軍に引き渡そうとするほか、呪いの影響で敵対する態度を見せていた。
その時の事件以来、事件の光景が未だに目に焼き付き、頭の中では「一番悪いヤツを殺せ」と言う声が聞こえるようになるほか、左目の眼光が黒く光るようになっていた。
そんなアッシュに第Ⅱ分校入学を推薦したのは帝国軍情報局レクター少佐だった。実はレクターの実父ルドルフ・アランドールがハーメルの悲劇の実行犯のひとりだったため、その罪滅ぼしもあったという。
村を襲った猟兵(実際は帝国軍の一師団で、前述のルドルフ・アランドールが実行犯の中枢だった)や首謀者(真の黒幕も含む)とことごとく処刑・あるいは逃亡され行き場のない恨みが「呪い」によって増幅し、前述のようにハーメルの件を黙認した責を自ら受け入れたユーゲント皇帝に凶弾を向けたのであった。
『Ⅳ』サブイベントでミゲルはかつての仲間「ファフニール」を用いて武器をかき集めて死の商人を取り仕切り、それを阻むべく現れたアッシュに銃を向けるが、アッシュは
「俺をハーメルから連れて行ったのは、あんただな?」
と言い、ミゲルがためらいを起こしたところで「ファフニール」をハメた落とし前をつける鉄拳制裁を行っている。
余談
その性格なのかアッシュは本編でも人物を罵倒することが多い。
リィン←「タラシ野郎」
ユウナ←「ジャジャ馬」
アルティナ←「チビ兎」
マキアス←「堅物パイセン」
クロウ←「出戻りパイセン」
アンゼリカ←「ズーレー」
アリアンロード←「オバハン」