せつな(半妖の夜叉姫)
せつな
CV:小松未可子
容姿
一部が赤く染まった黒髪をポニーテールにしたクールビューティで、瞳の色は青。(高橋留美子の描くイラストでは瞳の色は黒寄りのグレー)右眼に金色の虹色真珠が封じられている。
外見は父親に似ているとは言い難いが、右半身には殺生丸同様に毛皮が巻き付いている(幼少期には見当たらなかったが、とわとはぐれてから間もなく身に付けている)。
普段の服装は退治屋の装束だが、現代では萌から借りたのかノースリーブの青いワンピースとパンプスを着用していた。
人物
性格的には冷静沈着で無表情であり、「殺生丸譲り」と公式から推測されている。
「妖怪でも人間でも無い存在が麒麟丸を殺す」という預言の成就を恐れた是露に命を狙われ、生まれてすぐ父の殺生丸によって母のりんから引き離されて時代樹のある森に匿まわれる。その為にとわと同様、両親のことは全く知らない。
幼いころは姉のとわ(日暮とわ)と共に父・殺生丸につれられて楓に預けられた後、邪見が麒麟丸達の目から隠す為に結界を張った森で暮らしており、彼女を姉として慕う大人しい少女だった。
しかし、森で起きた山火事に巻き込まれ、姉のとわと生き別れることになり、さらに、夢の胡蝶の影響で眠ることができなくなった上に幼少期の記憶も喪失し、自分に双子の姉がいた事実さえも忘れてしまった。
獣の毛皮をまとって里に戻ったときには楓に「よろしく頼む」と幼いながらも今と同じ口調と目つきで話しており、とわと離れて里に下りてくるまでに何かあったと思われる(後述するが、山火事から6年ほどたっており、楓のもとに表われたのは10歳くらいである)。
あまりの変貌に、楓はせつなが姉を力不足とみなして殺したかもと誤解、その誤解はとわがせつな、もろはと戦国時代に帰ってくるまで続いた。
14歳の時に従姉妹のもろはと出会った後、妖怪・三ツ目上臈との戦闘中に時空トンネルが開き、もろはと共に令和の東京・日暮神社へタイムスリップ。10年の時を経てとわと再会を果たした。
しかし、記憶がないためとわを姉と認めようとせず、自分に近づこうとした彼女に容赦なく刃を向けた。だが、自身の幼少期の記憶が無いことは自覚しており、それ故かとわの言い分を完全には否定できずにいる様子。
本人は「(眠れない体質は)油断のできない戦国時代を生きるには都合がいい」と表面上は意に介さない発言をしていたが(若干、強がっている節がある)、この話を聞いたとわには自責の念を生じさせることになる。
彼女から夢の胡蝶によって奪われた夢は、母親であるりんを眠らせ続けるために使われている。
眠りを奪われたことで、半妖なら避けえないはずの月に1度の「朔の日」(妖力を失い、完全な人間になる日)もなくなり、現状、彼女には表立った弱点はない。(退治屋の仲間が半妖だと知らなかったのもそれがあるのかもしれない)
眠ることはできなくとも、大ダメージによって気絶するという形では意識を失うことはある。
しかし、逆に言えば夢の胡蝶の呪いがなくなり、眠りがもどってくれば、彼女にも「朔の日」が訪れる可能性は否定できず、弱体化が一気に進む可能性と、リミッターがなくなり手がつけられないほど妖力が暴走してしまう可能性も否定できない。
上述の通り、普段は冷静沈着に振る舞っているが、もろはの軽口や振る舞いに反応して表情を崩すなど、同年代の同性との交流を経て軟化しつつある。
また、日暮家滞在中にとわの養母である日暮萌からヴァイオリンの演奏を勧められ、その筋の良さを「500年に一人の天才」と評されて頬を染めて照れた反応を見せ、彼女から貰ったヴァイオリンを大切に扱っている。
また、戦国時代に帰還して琥珀達と再会できたことを素直に喜ぶなど、心を許した相手には優しげな一面を見せており、本質的には記憶を失う前と変わっていない模様。
普段の冷静な態度からわかりにくい面もあるが、常に男装しているとわやガキ大将気質で羞恥心も皆無なもろはと比べて見ると、何気に3人の中では一番女性らしい性格と嗜好を持っている。
饕餮との戦いで、受け継いだ妖怪の血をもって饕餮を撃退するが、半妖であること、受け継いだ妖怪の血にたよると暴走する危険性があることを見抜いた弥勒に「(妖怪の血を)使わないこと」を諭され、血のたぎりを封じられていることがわかる。どうやら弥勒とは面識があったらしくその時にたぎりを封じられたと思われる。
このたぎりが叔父である犬夜叉が妖怪化していたのと同じようなものなのかは不明。
他に退治屋の道具である毒や眠り薬、小太刀を常備している。
殺生丸から毒耐性を引き継いでいるが、毒液などの液体に特化している。
なお、とわにも言えるが、殺生丸の娘であり虹色真珠を持つので、(血が妖力の強さを決めるなら)単純にかんがえると犬夜叉と同じか犬夜叉以上の妖力を持つ可能性がある。
山火事から妖怪退治屋になるまでのいきさつ
- 山火事後、邪見によってすぐに紫織が守る半妖の隠れ里に身を寄せる(4歳)。夢の胡蝶に夢を喰われた後の記憶の始まりがこことなってるため、山火事の直後に夢を喰われたかと思われる。
- 10歳頃まで紫織と仲間のもとに身を寄せ、謎の人物に与えられた小刀と書状の指示により、水切りをはじめとする術を覚える。
- 10歳頃、楓が治める里に戻るが、盗賊に容赦のないふるまいをしたため咎められ、1年たらずで紫織の元に戻る。
- 14歳頃、紫織に妖力がなくなる蝕の月が訪れ結界が無力化、この機を狙って妖怪の蛾ヶ御前一党が隠れ里を襲撃するが、妖怪の血を暴走させたせつなが蛾ヶ御前を殺害、仲間たちにも襲いかかろうとする。
- 直後に、蛾ヶ御前をつけてきた弥勒に眠らされ、妖力を封じられる。
- 蛾ヶ御前の薙刀「兼光の巴」を我が物として14歳で里を出、琥珀の配下に入る。
- 今も暇を見つけては隠れ里を訪れ、妖怪から里を守っている。
※.これらの事実から、せつなに文字を教えたのは邪見か紫織のいずれかと思われる。
※.せつなに小刀と書状を与えた人物は謎のまま。
※.せつなは隠れ里の存在にすぐに気づいたが、とわはせつなに教えられるまで里の存在に気づいていないことから、姉妹であっても妖力がちがう可能性がある。