声:松本保典
概要
映画『犬夜叉 天下覇道の剣』に登場したアニメオリジナルキャラクター。
本編から200年前に十六夜(犬夜叉の母)の家に仕えていた武士であり、十六夜に想いを寄せていた。
前述の人物像からか、十六夜が妖怪である犬夜叉の父との間に子供を儲けた際には怒りに任せて十六夜を一度殺害してしまったが、ほどなく十六夜を救いに現れた犬夜叉の父が天生牙で十六夜を生き返らせ、その過程で左腕を斬り落とされながらも犬夜叉の父に襲いかかった末に戦死してしまった。
そして、長い年月を経た後に叢雲牙の力で復活させられ、殺生丸の左腕を移植された事で叢雲牙の力を最大限に発揮できるようになり、それに伴って角が片方生えた鬼のような異形へと変貌した。
更には叢雲牙の邪気で自我を歪まされ、犬夜叉の父に対する憎しみが歪んだ形で増幅・暴走してしまい、彼の息子である犬夜叉や殺生丸に対しても憎悪を募らせるようになってしまう。
また、前述の悲恋が原因なのか、妖怪の味方をする日暮かごめやりんを十六夜と同一視して敵意を向ける場面もあった。
甦った後は叢雲牙に導かれるままに殺戮を繰り返しながら亡者達を率いて天下を目指す等、皮肉にも自身が生前嫌っていた妖怪と何ら変わりない悪鬼に成り果てていた。
終盤では犬夜叉と殺生丸2人と互角以上に戦っていたが、最終的に犬夜叉の強い心に圧倒されて敗北。
直後に十六夜の本心を思い出して正気に戻り、叢雲牙の呪縛から解き放たれて2度目の死を迎えた。
その後、持ち主を失った叢雲牙は人型の異形に変化して犬夜叉と殺生丸の前に立ちはだかるが、結局は敗れて封印される末路を辿った。
関連タグ
犬夜叉 叢雲牙 犬夜叉(主人公) 殺生丸 犬夜叉の父 犬夜叉の母
是露…『半妖の夜叉姫』に登場する同類的存在。犬の大将に懸想していたが、彼が人間の十六夜との間に子を儲けた挙句、二人を守る為に命まで投げ出した事に絶望。悲しみのあまり四魂の玉に自身の妖力を含んだ涙を加えて虹色真珠として排出し、妖力や感情の一部を捨てるが、それでも激情を完全に消すことができず、弟・麒麟丸が「人間でも妖怪でもない存在に滅ぼされる」という四魂の玉からの予言を理由に、子供が産まれたばかりの犬夜叉や殺生丸の両家族に刃を向け、大将の孫である夜叉姫達の命を狙う。人間や半妖を嫌っているが、上述の有様から殺生丸の母には「人間そのものだ」と評されており、負の感情に呑まれて皮肉にも憎んでいた物の怪そのものと化した猛丸と、とことん似たもの同士だと言える。
鴉天狗カブト…中の人&妖刀使い繋がり。叢雲牙と同様に自我を持った呪われた妖刀を手にしているが、人物像が猛丸とは逆に精神を蝕まれる事なく正義のために戦うヒーローである。
竈門禰豆子…同じく特定の条件下で「角が片方だけ生えた鬼の姿」へと変貌する他作品キャラであり、黒幕の手で異形に変えられた元人間といった共通点を持つ。
暗闇暴魔ジンバ…同じく元は愛する女性のために戦った武士である悪役。もっとも、彼が想いを寄せていた姫は十六夜とは逆に自己中心的な本性を持つ人物であった。
ナイトメア(ソウルキャリバー)、ビシャモン…呪われた武器に取り憑かれて魔物と化した人間繋がり。