概要
「七人で百人の働きをする」という程の強力な傭兵集団であったが、同時に「一切の容赦が無い、根っから殺戮を好む外道の集まり」と人々から恐れられていた。彼らには絶対的な不文律が存在しており、それは「裏切り者には死を」「強い者が上に立つ」という極めてシンプルなものだった。故に、彼らは仲間に対する情というものが希薄ではあったが、その結束は極めて強かった。七人隊は特定の城主には就かず、常に高い報酬を提示した者に味方をした。七人隊は決まったナワバリを持たず戦を求めて放浪する生活を送っていたが、煉骨は兵器開発を担当しており、独自の拠点である武器工房を所有していた。
そうして様々な大名の下を渡り歩いていた彼らだが、あまりの戦闘能力の高さと残忍すぎる手法から雇っていた大名達からも危険視され、徒党を組んだ大名の連合部隊によって討伐・斬首されてしまう。
後に奈落の手により四魂のかけらの力で死人として蘇生させられ、「四魂のかけらを譲る」のを条件(当然、奈落にとってはその場しのぎの時間稼ぎに過ぎなかった)に犬夜叉一行を始めとする奈落の敵対者達の前に立ち塞がり、死闘を繰り広げた。
生前から人間離れした圧倒的強さと能力を持った者達だったが、四魂のかけらで復活した事で更に強化されたらしく、半妖の犬夜叉や強豪妖怪である鋼牙や殺生丸達とも互角に戦う事が可能で、そこらの妖怪達では全く歯が立たず、彼らの縄張りや里を一方的に蹂躙している。
実は犬夜叉一行に敗れても止めを刺された者は一人もおらず、半分以上は身内同士で死亡している。
凶骨と銀骨は鋼牙に、霧骨は殺生丸に、睡骨は蛇骨に、蛇骨は煉骨に、煉骨は蛮骨に、蛮骨は奈落に、最終的には殺されている。
全56巻と長く続いた『犬夜叉』の中で、登場期間が最長でも5巻分(蛇骨)と非常に短いながらも屈指の人気を誇る敵キャラクターであり、一期TV放送終了後もキャラクターソングCD「暴れろ!」(蛮骨と蛇骨のデュエット)やドラマCDが発売されるなど、その人気は根強い。
作者は、「七人隊は一人一人でも戦国の世を生きるには十分な強さを持っていた」、「仕事がしやすいといったメリットによって集団を形成していた」とコメントしている。
構成員
七人隊は明確な序列が存在しており、その基準は完全な実力順である。
七人隊の首領。序列第1位。最年少だが他のメンバーからは「大兄貴」と呼ばれ慕われている。
外見からは想像も付かないほどの豪腕の持ち主で、人間ながら犬夜叉とも対等に渡り合えた。
学が無いため、読み書きが出来ない。また余り深く考えない。曰く「頭のいい奴は馬鹿」らしい。
七人隊の副将。序列第2位。蛮骨以外のメンバーからは「兄貴」と呼ばれ一目置かれている。
頭がキレる七人隊の頭脳。オーバーテクノロジーな重火器を用いる。
野心が強く、四魂のかけらを奪われた事で蛮骨に対し明確に敵意を抱く。
序列第3位。一応人間だが、その外見は「兵器」さながら。
煉骨にメンテナンスして貰っており、彼も多少は銀骨を可愛がっている様子。
斬り込み隊長。序列第4位。人懐っこい女嫌いの男色家。
男の好みにはシビアで犬夜叉が好みドンピシャで、殺生丸は色男だが冷たいから、鋼牙は野性的過ぎるから範疇外との事。
二重人格者。序列第5位。やさしい医者と殺人鬼、2つの人格を持ち、深層で両者が鬩ぎ合っている。
接近戦ではメチャクチャ強く、素手の犬夜叉をフルボッコにした。
序列第6位。毒使い。器量が悪く女にモテないことがコンプレックス。趣味は女をいたぶって殺すこと。
序列第7位。一応人間だがとてつもなく巨大で、巨人と言った方がふさわしい外見をしている。
蛇骨曰く「七人隊最弱」で、知能も余り発達していない。