概要
舞氏が個人で管理・運営している個人サイト。通称:理想郷。
ここまで大規模なサイトを、新サーバー導入の際に寄付を募るなどはしたが、基本的に個人で維持管理しているという非常に稀なケースのサイトである。
かつてはネット小説の最大手だったが、現在はその座は小説家になろうなどに譲る形になっている。
主に、要望板や雑談板などをまとめた“新メイン掲示板”、小説投稿用の“SS投稿掲示板”、小説やサイトを捜索する為の“SS捜索掲示板”の3つの掲示板から成り立っている。
特徴
今では珍しい掲示板型のサイト形式をとっており、他サイトのようなブクマ、評価、マイページ機能は有さない。
そしてこのサイトのもう1つの特筆すべきは、なんといってもサイト利用者の批評のあり方や好みである。小説家になろうが誇るいわゆる王道ジャンルをそのまま描くことを嫌い、ご都合主義を嫌い、作品の独自性や設定の面白さ、原作からの変化を重んじ、他サイト利用者から見るとなかなかに加減のない批評を論ずるArcadiaユーザーは少々過激な面も持ち合わせていた。というか、ひねくれていた。
駄目な作品と見定めたからにはとことん叩く。評価機能もタグ機能もなく、いわゆる地雷撤去が難しかったのもこれに拍車を掛けたのか、サイトにおける生存競争は熾烈を極め、他サイトとは一味違った小説文化を育むこととなった。これらのArcadia文化は後継サイトに軟化しながらも受け継がれている。
しかし次第に膨れ上がったサイト規模はサーバーに負荷をかけ、管理人のメンテナンスやスパム対応が滞るようになってからはユーザーも他サイトに流出し、かつての二次創作サイトの雄Arcadiaも現在では衰退期に突入している。
しばらくはSS捜索掲示板などが他サイトユーザーにも利用されていたものの、ハーメルンがより優れた捜索掲示板を開設してからは次第に重要度が低下してきている。
ピクシブ百科事典に記事のある作品
※:タイトルの五十音順
発行部数順だと、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(1200万部)、『オーバーロード』(800万部)、『アクセル・ワールド』(570万部)、『自衛隊彼の地にて、斯く戦えり』(490万部)、『幼女戦記』(400万部)
『ダンまち』は、web小節出身系だけではないライトノベル界全体で見ても、上位のランキングに入っており、これより上の作品は超ビッグタイトルである『とある魔術の禁書目録』(3100万部)、『ソードアート・オンライン』(2200万部)、『涼宮ハルヒシリーズ』(2000万部)、『スレイヤーズ』(2000万部)やなろう系である『魔法科高校の劣等生』『転生したらスライムだった件』(共に1500万部)が挙がる。
因みにダンまちと同じ発行部数を誇るのが往年の名作『魔術士オーフェン』だったりする。その下には『フルメタル・パニック!』(1100万部)、『灼眼のシャナ』(1080万部)、『ロードス島戦記』『フォーチュン・クエスト』(共に1000万部)という超人気作が続く。
作品名 | 書籍化 | コミカライズ | アニメ化 | 備考 |
---|---|---|---|---|
アクセル・ワールド | 電撃文庫 | 〇 | 2012年春 | web時のタイトルは『超絶加速バースト・リンカー』。2016年に劇場版が公開 |
オーバーロード | エンターブレイン | 〇 | 2015年夏・2018年冬・2018年夏 | 後に小説家になろうにも掲載。現在はそちらが主要掲載。2017年に劇場版が公開 |
自衛隊彼の地にて、斯く戦えり | アルファポリス | 〇 | 2015年夏、2016年冬 | アニメは分割2クール制。2017年から新章『ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり』が刊行開始 |
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか | GA文庫 | 〇 | 2015年春・2019年夏 | 2016年に外伝のアニメ化。2018年、劇場版と本編第2期の制作が決定。2019年に劇場版が公開。第2期終了時、OVA制作と第3期が2020年夏に放映されることが決定 |
幼女戦記 | エンターブレイン | 〇 | 2017年冬 | 2019年に劇場版が公開 |
関連タグ
異世界かるてっと:なろう出身のこのすば、リゼロ、オバロ(本サイトへが先行掲載)、幼女戦記をクロスオーバーさせた2019年春放送のぷちアニメ。好評につき、新たに盾の勇者のメンバーを加えた第2期が2020年冬に放送。