概要
鬼殺隊が人食い鬼と戦うために編み出した、特殊な呼吸法で瞬間的に身体能力を大幅に上昇させ、鬼と互角以上の剣戟を繰り出す“全集中の呼吸”の流派の一つ。
呼吸は師または育手により伝授される他、独自に編み出されたり等様々な流派が存在する。
霞の呼吸は風の呼吸から派生した呼吸であり、対応する日輪刀の色は白色、呼吸音は「フウウウウ」。使い手が“柱”就任した場合の肩書は霞柱。
エフェクトは霞がかった白い霧。
敵を翻弄する高速移動が霞の呼吸の特徴であり、筋肉の弛緩と緊張を常に意識することで正確無比な足捌きを可能にする。
天性の剣術の才能を持つ時透無一郎には一番適している。
ちなみに派生流派ではあるが、花の呼吸同様に基本の呼吸と共に昔から継承されてきた呼吸である。
型一覧
※漆ノ型については時透無一郎の項目を参照。
- 壱ノ型 垂天遠霞(すいてんとおがすみ)
両手を使い、天に向かって自身と垂直になるように刀を一突きする技。
突き技な為、主に頭上の敵への迎撃に使われる。
- 弐ノ型 八重霞(やえかすみ)
体幹を大きく捻り、瞬時に幾重もの斬撃を繰り出す連撃技。
水中においても高い威力を誇る。
- 参ノ型 霞散の飛沫(かさんのしぶき)
霞を晴らすように腕で大きな円を描く回転斬り。衝撃で周囲の物体を弾き飛ばす事も可能。
- 肆ノ型 移流斬り(いりゅうぎり)
敵の足元に滑るように潜り込み、斜めに斬り上げる技。
名の由来は「移流霧」という実在する気象現象と思われる。
- 伍ノ型 霞雲の海(かうんのうみ)
前方に突撃しながら、辺り一面を大量の霞で覆うように高速で繰り出す細かい連撃。
迫りくる攻撃を烈断することも可能。
- 陸ノ型 月の霞消(つきのかしょう)
上空に跳躍しながら、広範囲にわたり霞で包み込むように斬り込む。
使用者
源流
風の呼吸
余談
- 無一郎は独自の「漆ノ型」を編み出している。またその技を見た300年以上生きている上弦の壱は「霞の呼吸の使い手がこのような技を使った事はない」と心中で発言している為、霞の呼吸の歴史は基本の呼吸と変わらない程に古い模様。
- この隊士の日輪刀の色が白色に変わってるようにも見えなくもない事から、彼は霞の呼吸の使用者か、その適正があったのではないかとも言われている。
- 『公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐』の斬られ心地取材では、霞の呼吸は「生意気な子供ですよ」「自尊心を傷つけられる」「あんな子供に負けたくなかった!」「ゲロまみれの石ころ見てるみたいな目つきをする」「あの冷たい目つきには涙が出た」だそう。霞の呼吸の斬られ心地というよりは、無一郎に対する愚痴であった。