スピード(ONEPIECE)
すぴーど
「見えてるわ! なぜなら私の視界は・・・!!!350度!!」
概要
人造動物系悪魔の実「SMILE」を食べ馬の能力を発現した能力者であり、組織内では幹部の“真打ち”の一人に数えられる。一味のナワバリであるワノ国では、旱害のジャックが元締めを務める九里の博羅町に駐在し、桃源農園の食料収穫を担当している。
馬の姿なのもあって、ルフィからは「ウマ美」と呼ばれている。
人物
容貌
右半分が白、左が黒のツートンカラーのボブカットヘアーが特徴の女性。
馬のSMILEの効果により、腰から下は茶毛の馬の胴体になった四足歩行で、尾毛の色は頭髪と同じカラーリング。また耳も馬やロバのように大きい。その姿はギリシャ神話に登場するケンタウロスを彷彿とさせるが、衣装は額に上げたゴーグルに肩パッド付きのライダースーツのような現代風の出で立ち。スーツに関しては胸元のチャックを腰のあたりまで下げたセクシーな着こなしをしている。その他、イヤリングやネックレスなど女性らしい装飾品を見に付けている。
顔立ち自体は人型で、普段は凛々しさを漂わせる美女だが、嬉しいことがあると歯茎をむき出し・鼻孔を大きく広げた、まさに「馬面」になって喜びを顕にしている。
性格
一人称は「私」。
管理者を任されるだけあり普段はキビキビとした態度で振る舞っている。自信家でもあり、SMILEによって授かった「馬並」の機動力や視界の広さを周囲に誇示している。一方で煽てに弱く、部下たちから何かと称賛の声を向けられると上述のような「馬並」の笑顔になって惚気けている他、SMILEの影響なのか意識しているのかは不明だが、よく言葉の合間に「ヒヒン♡」と鳴くなどコミカルな部分が目立つ。
こうした変わった面はあるものの、その人柄や美しい容貌もあってか部下たちから慕われている。お玉の能力で彼女の味方になってからは、「ご主人様」に褒められたりご褒美に生ニンジンを与えられたりと、その特徴的な笑顔を見せる場面が一層増した。
戦闘能力
目は人間の顔同様に正面についているが、視界は馬同様に350度。名前に恥じず四足による機動力と持久力はかなりのもの。
戦闘においてはバットマン同様に弓矢を武器としており、アニメ版では矢に武装色の覇気を纏わせている。
本編
モンキー・D・ルフィのワノ国到着時、真打ちホールデムやギフターズ30名程ら多くの部下達と、九里博羅町の役人街に滞在。
いつものように博羅町奥にある桃源農園の食料収穫を終えて博羅町に戻ってきたところ、ルフィ達がホールデムと戦う場面に遭遇し、ホールデムが一撃で倒されたことに驚愕。
お玉を抱えたルフィは後ろ姿だけ見てスピードを本物の馬と勘違いして飛びつき、お玉の能力のきびだんごを食べた結果、半分だけ馬であるスピードはお玉に忠実になってしまい、お玉やルフィたち、そして自身がカイドウの下まで運ぶはずだった宝船と共におこぼれ町に行ってしまう。(本来お玉のきびだんごは普通の人間には通用しないらしい)
その後はお玉を編笠村まで送り届ける任務を請け負うが、その姿をカイドウに目撃され、裏切りとみなされてお玉もろとも攻撃されてしまう。お玉は軽傷で済んだものの、彼女を庇ったスピードは重症を負ってしまい、しばらくは物語からフェードアウトすることになる。
その後、光月家同盟軍が鬼ヶ島への討ち入りを決めた火祭りの当日に再登場。ルフィやモモの助を助けようとするお玉の一計に乗り、同じく彼女の能力で味方となったババヌキやダイフゴーたちと共に鬼ヶ島に上陸。事前にお玉が作り出していた大量のきびだんごを手に、戦闘で傷付いたギフターズたちに「傷の回復とバイタリティ向上の効果がある」と吹き込んで食べさせて回り、彼らを全員お玉の味方に引き込んでいった。