概要
ドールズフロントライン(旧名:少女前線)に登場するH&K社によるHK416をモチーフにした戦術人形。スピンオフ「少前:谲境(GLITCH LAND)」の主人公。
キャラクターデザイナー:NIXOO
CV:野中藍
レアリティ: 5(LEGENDARY)
種別: AR(アサルトライフル)
キャラクター像
水色のぱっつんロングストレート、緑色の瞳に左目の下に涙のようなタトゥーがある。
※このタトゥーは「復讐」を意味する。
黒地の赤のラインが入ったドイツの特殊部隊「KSK」のベレー帽を被り、ドイツを象徴する鉄十字の髪留め、真っ白な肌が特徴的。
前開きの紫色のドイツ軍が着用する軍服の様なトップスと黒のチェック入りミニスカート、ニーソックスを着用。
トップスには赤十字らしきものとドイツ国旗がある。
胸の文字は「KommandoSpezialkräfte」直訳すると「特殊部隊コマンド」
装備品も動きやすく調整されている様で、腰には予備マガジン数本と軍用ナイフ、ヒップにはセカンダリーのハンドガン(種別不詳)を装備しており「特殊部隊に相応しい立ち絵」となっている。
衣装で分かり難いが中々のグラマラスな体型の持ち主であり、下着もスタンダードに可愛らしいものを着けている。
また携えているポーチの類には猫の刺繍が付いていたりする。
性格は非常に難解であるが徹底した完璧主義者。
・・・が、HK M4と呼ばれるとヒステリックを起こしたり(子供スキン適用時は逆に「HK M4と呼んで欲しい」と発言する)、指揮官に対してややヤンデレ気味な面も。
所持銃はモチーフとなったHK416をベースにホロサイト・フォアグリップ・PEQ・サイレンサー・レイルカバー・フラッシュライトを装備しており、ストックはマグプル社製の物に換装されている、いずれもタンカラー。
ホロサイトの位置がかなり前に装着されており、他のアタッチメントもフロント寄りなためフロントヘビーなカスタムをしており一部のサバゲーマーやガンマニアを困惑させた。
実際ホロサイトを前寄りに装着した有志曰く「見やすい」らしい・・・。
ちなみにこのカスタムは実際にフランス軍の特殊部隊が使っている一例がある。
構造上ホロサイトを含めたダットサイトは目の距離にかかわらず光点の大きさは変わらない(距離によりサイト本体と比較して大きく見えたり小さく見えたりする)。銃の構造により適した場所というものがある(取り外し可能で合いの悪いハンドガードに着けてしまうと運用中にズレたり整備分解の度に調整しなおしになる等)もののどの距離であっても問題はなく、位置により利点と欠点がある為、射手の好みやアクセサリーとの組み合わせにより扱いやすいよう付ける事が可能。目から離れた位置に取り付けると視界のサイト本体で遮られる範囲が狭く周辺の視野が広く取れ、逆の手で構えた時にのぞき込みやすいといった利点がある。
尚、彼女の持つHK416は10.5インチのCQBモデルであるため再現する場合は注意されたし。
セカンダリーのハンドガンは現状判明してないが、同じH&K社の物と思われる。
また、人形之歌ではフルサイズのUSPを使用している。
ちなみに彼女は「酒豪」か「酒癖が悪い」「酔うと手がつけられなくなる」ないしは「そもそもお酒に弱い」のではないか?と言われている。
この様な解釈の元となったのは家具に「DO NOT Sell Liquor To HK416!」(直訳すると「HK416に酒を売ってはいけません!」)と書いてあったことから。
※☆3家具の「コンビニ」を参照。
後にヴァルハラコラボで「酔っ払うと手がつけられなくなる」が正しかったことが判明している。
ジル曰わく、酔っ払った416は妹が自分を忘れたと泣き叫んだ後に仲間に対する愚痴を垂れ流し、挙げ句の果てには自分の服を引き裂いてハバネラを踊り始めるという暴走を見せた後に2日間寝てしまったのだとか(着替えは後からやってきたFive-Sevenが持ってきたのであられもない格好で町を歩くという失態は避けられた)。
尚、飲んだのは1杯のビール。
劇中での「ビールをください」のセリフをある意味フラグ回収したと言えよう。
さらに、そもそもこのイベントストーリーそのもののきっかけが彼女の酒癖の悪さだったことも、エンディングで発覚している。
どこまでも酒で周りを振り回す人形である・・・
また、ヴァルハラコラボで同じ日に同じ出荷ゲートから出てきた妹がいることが判明。
416が404小隊に配属されたため妹の記憶は消された(戦術人形のシステム上完全に消せたわけではなく、妹の方も416が姉という記憶は持っている)が、416の方の記憶は消されていないので「ムカつくが頭の出来のいい妹」として陰ながら見守り、妹の幸せを願っている様子。なんだかんだでいいお姉さんだ。彼女がビールに手を出したのも、実は妹が好んで飲んでいたからだったりする。
ゲーム内では
謎の多い404小隊の1人、404小隊の苦労人。
自分のことを最も優秀な戦術人形だと思っておりプライドが高い、過酷な任務に送られがちな404小隊と比べてサポート環境に恵まれているAR小隊に対する羨望と嫉妬が著しく、特に「M16A1」とは404小隊結成前の国家保安局時代より因縁が有り噛み付くシーンが多い。(一応416側から見ても異母兄弟にあたるのだが・・・)
しかし自分の立場は理解している様で任務や作戦指示には忠実にこなし、戦闘力は小隊内ではかなりの実力者である。
そんな416だが実は404小隊の苦労人、ボケ担当であるUMP9に激しく突っ込んだり、寝ぼすけなG11を叩き起こしたり引きずり回したり、起きなければケリを入れる事も。
「秩序乱流」イベントでは重傷を負ったUMP45の元にUMP9とG11を残し、残存部隊と共にパラデウスに立ち向かい、臨時副官として状況説明や現場指揮を執るなどして奮闘。心境にも変化があったようだ。一方、パラデウスからは名指しでその行方を追われており、何らかの重大な秘密もしくは情報を抱えているらしい。
小隊長であるUMP45とは「悪友」の様な関係であるが”一応は”信頼はしている。
但し裏でコソコソされるのは気に食わない様子。
ゲーム内での入手は特定のレシピ建造及び後半の戦役ドロップにて入手が可能であり、最高レアリティである☆5のアサルトライフル種では比較的出やすい。
表記は「416」のみでHKとは付かない点には留意されたい。
スキン
3種類存在する。
星の繭
一周年記念のスキンガチャにて実装された、Live2Dのスキン。
スキンストーリーでは内密にドレスを新調し、会場では来場客を圧倒させた。
(ドン引きさせたとも言う)
しかし、お披露目当日までドレスを新調を発覚させる事なく来場客を圧倒させ、任務として遂行したのは紛れもない事実であり、彼女が自称する「完璧」を有言実行した瞬間でもあった。
このスキンはショートアニメ「癒し篇」でも登場。
UMP45とUMP9と共にこのドレスを新調していた(この2人のスキンは日本ではアニメ放送終了後、2周年で実装された。大陸版では放送時点で実装されていた)が、UMP45に胸を揺らされ・・・
ちなみに、日本版では規制が入ってラーメンを食べるG11が「見せられないよ!」としていた。中国語版には規制がない。
くろねこの贈りもの
子供スキン。こちらもLive2Dとなっている。
戦闘においてスキル発動時に立ち絵で持っている黒猫を投げ巨大化して攻撃する。
セリフも変わる。
アキツナデシコのキャンディ
本国で、4周年のリアルイベントビジュアルに描かれたスキン。
イベントそのものは中止となったが、スキンは配信された。
日本サーバーでもスキンパックとして入手することができた、統一テーマのスキン。
性能
AR内では最高峰の榴弾型アタッカー、攻撃に極振りした正に殺意の塊である。
スキル:殺傷榴弾では最大レベルで驚異の15倍の威力を持ち合わせており、この数値はM4 SOPMOD Ⅱの改造でしか辿り着かない数値となっている。
陣形バフは前方1マスだけと狭いが、火力40%という驚異のバフ効果を与えることが出来る、命中は上がらないため、必中効果のある手榴弾、火炎手榴弾スキルのSMGと相性が良い。
また彼女へのバフもかなり自由で、自前で命中は高いので射速を上げ持続火力を上げても良し火力を上げ榴弾の威力を上げても良い。
メンタルアップグレード(MOD)
本国版では新イベントに先駆け、HK416のMOD(改造)を発表した。日本でも2021年3月に実装予定。
なんと初の☆6。後にNTW-20とM950A、G11とRO635が☆6になったので、唯一ではなくなったが。
火力がさらに増強されており、殺傷榴弾で敵を撃破した場合広範囲にダメージをばら撒き、撃破できなくてもじわじわと体力を削り取る上に被ダメージを増やす。殺意がさらに増している。
…その分改造にかかるコストも半端ではない。☆4までは代用コアと記憶の欠片だけ(それでも結構な量が必要)でよかったのだが、☆5ともなると最初から追加アイテム「新型射撃管制システム」が必要という大変さ。このアイテム自体も入手のハードルがかなり高いので、そう簡単には改造できない。
先行サーバーでのストーリーでは一体何があって違法機体になったのか(そしてどうしてG28の記憶から消されねばならなかったのか)、そもそもM16A1との間に何があったのかなど、彼女の出自にまつわる過去が明らかになる。
専用装備はMOD3で頭に着けているカチューシャ。どうやら十字のマークもカチューシャについているらしい。どういう理屈なのかは謎だが回避が上がり、さらに会心率も上がる通常の外骨格の上位互換。強化が済んだら持たせよう。
実銃
ドイツの実銃メーカー「ヘッケラー&コッホ」(略称:H&K)が開発したアサルトライフル。
「エンハンスド・カービン」とも呼ばれる。
開発経緯は米軍より「M4A1」に代わるカービンライフルの設計を依頼され開発されたのが本銃である。
しかし当初の名称が「HK M4」であったためにコルト社と名称で揉めたり、また結局「M4A1」で事足り、開発したは良いが高価であったためにで大規模採用されずしばらくは影に隠れた存在だったが、米軍特殊部隊「Navy SEALs Team6」後に「DEVGUL」と呼ばれる部隊が作戦時に姉妹銃である「HK417」と共に運用されていることが海外ミリタリーサイトで話題になり一躍有名となる。
現在ではノルウェー軍とフランス軍が制式採用しており、ドイツ連邦軍でも改良型のHK416A5を公式に採用、現在では「G38」の名称を得ている。
また、自衛隊でも評価用として購入されていたり……
ちなみに発注国である米国では「第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊」通称「デルタ・フォース」が真っ先に導入したと言われており現在でも運用もされている。
また他の国家の特殊部隊でも採用されており、「特殊部隊が持つプライマリ=HK416」と言われるまでになっている。
二次創作では
モチーフ元が特殊部隊が採用している銃とあって、スタイリッシュなイラストが多く、カップリングとしてはG11と共に描かれる事が多い
またドルフロ内でのR-18イラストも随一である。
しかしながら、裏ではG11への面倒見が地味に良い事から「おかあさん」「おかん」の愛称で親しまれたり、はたまた自称完璧少女であるが故に器用貧乏ではないかという解釈の元、「ポンコツ完璧少女」とも言われてたりする。
余談
公式担当絵師であるnixoo氏のWeiboにて個人で描かれたイラストの中にあるHK416に似た学生服のキャラクターはオリジナルであり実はHK416ではない。
当時Weiboで流行した「名前を打つとキャラが生成されるサイト」で作成された内容があまりにもHK416と丸かぶりであったため、「確かに自分の娘だ・・・」となって描いたイラストである。
モチーフとなった「HK416」はトイガンとして発売されており国内では「東京マルイ」が「HK416D」名義(「D」の意味は「Defense」公的機関モデルとしてH&K社のアメリカ現地子会社であるHeckler and Koch Defense USA社により生産、販売・納入されているものに付けられている名称)で発売されていたり、他にもH&K社公式ライセンス(あくまでコピーだが)を持った海外製品が発売されている。
海外製のモデルは中々出回らないが、リアリティを求めたり参考資料にしたり、コスプレイヤーとして追求して持ちたい場合は要チェックだ。
またトイガンと言った「弾を発射出来る機構がある銃の持ち込みが禁止」の場合でも本キャラクターが使用するモックアップモデルも登場している。
4月16日には指揮官宛に彼女からメールが届くというちょっとしたイベントが恒例行事となっている。メールの内容は大陸版と日本版で異なり、2019年の日本版では残業中の指揮官を心配してくれている(そしてちょっとしたお菓子のプレゼントがある)のだが、先行している大陸版ではヤンデレ気質が見え隠れする怪文書が届いたのだとか…(もらえるものは各資源416)
2020年もやっぱり彼女からメールが届いた。曰く、4月16日は全てが完璧なのだとか(くれるのは訓練資料とやはりお菓子)。本人もちょっと嬉しそうな様子を隠そうともしていない(2019年はとぼけてごまかしていたが)。
2021年も例によって416からメールが届き、「今日が何の日かしらないとは言わせない」とまで言っている。
416のこの性格は韓国版のローカライズ時に生じたらしく、元々は自他いずれにも厳しいエリートという性格がイメージされていたそう。
しかし韓国語へのローカライズが行われる際、担当者がセリフをヤンデレ気質に翻訳してしまったことがきっかけで、韓国版で416はヤンデレ気質になってしまった。
これだけなら単なるニュアンスの不一致で済んだのだが、このキャラクター性を見た中国の開発陣は逆に「これもアリ」と判断し416にヤンデレ属性を追加。
野中藍氏による声が当てられる際にそのキャラクター像が強められ・・・
結果、現在の偏執的でヤンデレ気質の激情家、そして404のオカンという独特のキャラクターが出来上がったのだとか。
なお、公式解説動画の番外編に当たるドルフロの世界観の解説動画では、解説担当に抜擢。
G11と画面の向こうの視聴者に、(ゲーム開始時の)ドルフロの世界はどういう状況なのかを解説してくれる。
詳しくはこちら。
ショートアニメにおいて
ショートアニメ「癒し篇」第1話ではケーキの取り合いに参加しつつフォーク投擲という新技を披露(標的はもちろんM16)。
第4話ではG11の抱き枕にされていた。
「お・・・おかえり・・・」
第7話では榴弾などの自分のグッズをテレビ通販で売るカリーナの前に現れ、更にはアニメを制作している大火鳥アニメーションの原画マン(にわとりさん)を画面から飛び出して襲撃するという怪奇現象を引き起こした・・・(様子から見て恐らくはカリーナが本人の許可も無く勝手に売っているものであった模様)。
「狂乱篇」での出番は少なく、第8話に少しだけしか映らなかった。
コミカライズ版
コミカライズ版である『ドールズフロントライン 人形之歌』では第2巻収録の第7話から登場している。
キャラソン
単独曲
曲名:Trigger
作詞:木村友威
作曲:平地孝次
G11とのデュエット曲
曲名:Alles OK!
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
P90 - 編成拡大時、彼女のモノマネを披露するが、「十分じゃないよね~」とネタにもしている
エージェント416 - THE DIVISIONコラボイベント「闇懸金」で登場した416の別個体。「殺意の塊」と形容された攻撃性はそのままだが、榴弾ではなくリムペッド爆弾や地雷を用いたトラップ使いという方向にシフトしている。