概要
新駅の積極的な設置や増発で一時は黒字を計上した時期もあったが、少子化による通学需要の減少などで現状は苦戦が続いている。
かつては旅行業もしていたが、2012年に撤退。
保有路線
佐賀県の有田駅から、長崎県の佐世保駅を結ぶ全長93.8 km、57駅の路線。
詳細は当該記事を参照。
2020年3月1日より全線でICカード「nimoca」が使える。
鉄道事業法による日本最西端の鉄道で、日本最西端の駅「たびら平戸口駅」もある。
ただし、沖縄県にあるゆいレールも日本最西端の鉄道・駅を名乗っている。こちらは軌道法かつモノレール路線。
このため、松浦鉄道は「2本のレールを使用する鉄道として最西端」「本土最西端」と説明される場合がある。
保有車両
現役車両
MR-600形
2007年3月から活躍している車両で、21両が所属する。真岡鐵道モオカ14形をベースとしており、日本車輌で製造された。「肥前 WEST LINER」の愛称がある。
塗装は3色あり、MR-601~608が黒、MR-609~616は青、MR-617~21は赤の帯を巻く。MR-609は2009年より沿線のPRをするフルラッピング車両「HAPPY TRAIN」になっている。
車内は、1人掛け転換クロスシート4席、4人掛けボックスシート2組、ロングシートを装備。
MR-500形
1999年に日本宝くじ協会が寄付で1両が導入されたレトロ車両。2000年1月より運行開始。新潟鐵工所製。
転換クロスシートを装備し、同鉄道で唯一トイレが付いている車両。
カラオケ装置を搭載し、イベントにも使用される。
かつてはJRへの直通快速にも使われ、シーサイドライナーとも連結した。
MR-400形
1998年に1両が導入された新潟鐵工所製のNDCシリーズの一種で、JR九州キハ125形などと同じ車体を持つ。
松浦鉄道で初めて全長18mの車体を採用した。車内はセミクロスシート。
引退車両
MR-100形
開業時に導入されたMR-101~111と、後に増備されたMR-121~126が所属していた。
新潟鐵工所のNDCシリーズの一種で、16mの車体を持ち、見た目はJR西日本のキハ120形に類似していた。車内はセミクロスシート。
2012年までに全車両が引退し、ミャンマー国鉄に譲渡された。
MR-200形
MR-100形の前面非貫通バージョンで、開業時に5両が導入れた。セミクロスシートを装備。
2007年に引退し、ミャンマー国鉄へ譲渡された。
MR-300形
MR-200形のイベント対応仕様で、開業時に2両が導入された。
当初はクロスシートだったが、後にロングシートに改造された。カラオケ装置を搭載。
2007年に引退し、ミャンマー国鉄に譲渡された。
なお、MR-301は踏切事故で大破しており、車体を作り直している。この際、不要になった車体の一部が佐々駅にて事務所として再利用されている。