概要
CV:真野あゆみ
元【アポロン・ファミリア】所属のヒューマンの女冒険者兼治療師(ヒーラー)。18歳。
現在は【ミアハ・ファミリア】に所属している。
二つ名は悲観者(ミラビリス)。
予知夢を見る不思議な能力を持っているが、周りには妄想と思われて全く信用されていない。
人物像
長髪の垂れ目で、普段からおどおどした様子を浮かべている。同じファミリアのダフネ・ラウロスとは長い付き合いで、よく二人で行動している。
イマイチ自己評価が低く自分の髪の毛のことも「ジメジメしている」と卑下している。
主神のアポロンがベル・クラネルを狙った際、予知夢で彼と関わることでファミリアが滅ぶのを見てしまったため、さりげなく彼を遠ざけようとしたり、仲間に再三警告したりしたが、全く相手にされなかった。その結果、彼女の予知夢通り『戦争遊戯』で【ヘスティア・ファミリア】にまさかの大敗北を喫し、ファミリアは全財産没収された上に解散となった。ちなみに、ベルが団長のヒュアキントス・クリオと一騎打ちした際、ベルにしがみついてヒュアキントスが魔法を放つ時間稼ぎをする活躍をしている。
ファミリア解散後はダフネと新たなファミリア探しをしていたが、無くした愛用の枕を見つけるために予知夢を頼りに旧【アポロン・ファミリア】(現【ヘスティア・ファミリア】)ホームに訪れる。現れたベルに枕を探してもらおうと頼むと、ベルは(発展アビリティ『幸運』による加護と彼自身の良心もあり)彼女の言う予知夢を信じ枕を見つける。ベルが自分の予知夢を信じてくれたことに感激し、【ヘスティア・ファミリア】への改宗を熱望したが、ヘスティアの莫大な借金を発覚したことで、ダフネに強引に連れ戻されて断念。後にダフネとともに【ミアハ・ファミリア】に改宗する。また上記のやり取りによって初めて自分の予知夢を信じてくれたベルに好意を持つようになる。
異端児騒動の最中予知夢を視てアルルとヘルガを(異端児とも知らずに)保護していたが、これが後に自分や仲間達を救う結果に繋がる。
【ヘスティア・ファミリア】の遠征任務では交友ファミリアという事でダフネと共に派閥連合に参加。出発前も悪い予知夢を見ており、結果『モス・ヒュージ』の強化種との遭遇というイレギュラーに巻き込まれるが、派閥連合と居合わせた冒険者達の協力によって危機を乗り越える。
しかしリヴィラの街で殺人の疑いをかけられたリュー・リオン探索に向かう前に仮眠をとった際、『厄災と絶望が現れ遠征メンバー全員が惨たらしい姿で全滅する』というかつて無いほど残酷な夢を見てしまう。今までの経験とベル達を止められない事を悟り、一人予知夢を回避しようと行動を起こすも、努力むなしく『ジャガーノート』という厄災によって討伐に向かったリヴィラの冒険者達は死亡。更にベルを除いた派閥連合の前には階層主『アンフィス・バエナ』という絶望が次産間隔(インターバル)を無視して誕生してしまう。最早これまでと諦めかけたが、ヴェルフ・クロッゾの言葉によってメンバーの士気が戻り、最悪の状況の中『アンフィス・バエナ』討伐を成し遂げる。ルームが崩壊寸前の最中、予知夢の一部を解釈したことで避難する方角を指示。ダフネに今は予知夢の事を信じて欲しいと伝えるもやはり信じてもらえなかったが、ダフネは「予知夢ではなく友人であるカサンドラの言葉を信じる」と答え、他のメンバーもその言葉を信じ結果崩落を回避する事に成功する。
全てが終わり無事地上に帰還後、ダフネ共々Lv.2からLv.3にランクアップを果たす。
その後、ダフネとリヴィラを訪れていた時に【フレイヤ・ファミリア】の第一級冒険者のヘディンの超スパルタ教育の一環で逢瀬の予行演習をさせられているベルと遭遇。ダフネにリヴィラにある『ハイパーダンジョンサンド・タピオカデラックス』(所謂、フルーツサンドみたいな甘物)が食べたくて来たとバラされるが、偶然ベルもヘディンにナンパしてそれを食べに行けと指示されていたため、ベルに誘いの受けて全力で承諾して一緒に食べに行く(このサンドはカップルでないと注文出来ない。ちなみに同性も可)。そして、サンドをお互いに食べさせあったり頬についたクリームを指でとってもらうなどサンドより甘い展開に感極まって気を失った。
ステイタス
Lv.3
※以下Lv.2最終時のステイタス
力 | 耐久 | 器用 | 俊敏 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
H101 | H189 | G248 | F341 | D588 |
治療 | ||||
I |
スキル
- 謳え悲劇世界の女王(ファイブ・ディメンション・トロイア)
予知夢の源であるスキル。実際には予知夢どころか神々でさえ把握できない謎の力であり、神でさえ視る事の出来ないものを視ることが出来る。
未来の映像と17節からなる詩のような言葉が浮かび上がり、予知夢を理解するためにはそれらの詩を解読する必要がある。下界の人間には誰にも信じてもらえないという呪縛のような作用があり、神以外では『幸運』の加護を持つベルのみが理解を示してくれている。
解読不可能でスキルの名前でさえも神聖文字(ヒエログリフ)で表示されず、ミアハがこうであろうと解釈したもの。ヘスティア等の見解ではこの力もまた下界の未知であり、地上の子どもたちの可能性とのこと。
発展アビリティ
- 治療
詳細不明。
魔法
- ソールライト
詠唱式:【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕(かいな)。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩(ともがら)を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】
短文詠唱の範囲回復魔法。精神力に比例し効果領域を拡大することもできる。
- キュア・エフィアルティス
解害魔法。貴重な解呪効果を持つが、いままで解呪をする機会が無かったのかカサンドラは解毒魔法と思い込んでいるらしい。
装備
- 神聖のクリスタルロッド
魔導士及び治療師の『魔力』を底上げする魔杖。価格は120万ヴァリス。アポロンが贈った《陽光のクイーンメイス》が形容し難いほど理解不能(ハイセンス)だったため泣く泣く自腹で購入した。借金(ローン)返済済み。
- 兎のお守り
『アルミラージ』の毛から作ったお守り。見た目はラビット・フット>そのもの。彼女手製。予言の詩にあった『兎のお守り』を本当に作っていたのだ。それも材料は異端児のアルルから。暇を通して胸に垂らしていたこのお守りとカサンドラの残り香を、アルルとヘルガは追ってきた文字通り運命のアイテム(彼女と異端児の繋がりはアニメではカットされている)。
因みにベルの二つ名が【白兎の脚】に決まった後は甘酸っぱい運命を感じたらしいが絶対に内緒である。
*他にはあまり得意ではないが弓も使用する。『メモリア・フレーゼ』で判明したことだが元主神のアポロン自ら手解きを受けていたらしい。
余談
名前や予知夢の能力などの元ネタはギリシャ神話に登場するトロイアの王女カッサンドラ。
原作あとがきによると元々預言者として活躍させる事は決めていたが、13、14巻を執筆している中作者の想像を超え活躍し出した事でヒロインに昇格したという。
最近ではスマホアプリメモリア・フレーゼやOVAにて予知夢の能力持ちという事もありオチ担当にされる事が多い。