概要
CV:真野あゆみ
元【アポロン・ファミリア】所属の、ヒューマンの女性冒険者兼治療師(ヒーラー)。18歳。
現在は【ミアハ・ファミリア】に改宗している。
二つ名は【悲観者(ミラビリス)】。
人物像
長髪の垂れ目で、普段からおどおどした様子を浮かべている。同じファミリアのダフネ・ラウロスとは長い付き合いで、よく二人で行動している。
イマイチ自己評価が低く、自分の髪の毛のことも「ジメジメしている」と卑下しているが、面食いのアポロンが無理矢理加入させただけあって、実際はかなりの美人である上に、ヘスティアにも負けない巨乳の持ち主である。
予知夢を見る不思議な能力を持っているのだが、どういう訳なのか周りには「妄想」と思われて、全く信用されておらず、世界が与えた呪いの様な物とでも解釈するしかないだろう。ただ、大多数の人間に信用されたら信用されたで、予言を語ったカサンドラ自身が「災いを呼ぶ存在」と偏見を向けられ、何らかの危害を加えられてしまう可能性も考慮すれば、相手にされ無いだけの今の状況の方がまだ幸せであると解釈出来なくも無い。
一方、カサンドラ自身のネガティブ過ぎる性質が災いしてか、自身の見てしまった予知夢に対し「抗う」という妥協を認めず、常に「逃げ」の一手ばかりを選ぼうとしてしまう傾向があり、更には相手の本質を考慮しないまま、ただ自分の予言だけを押し通そうとする少し独善的な面から、結果的に仲間同士…特に逃げる事よりも抗う事を選ぼうとする者の足を引っ張ってしまい、相手を怒らせて不和を招いてしまう事があった。
唯一、【ヘスティア・ファミリア】の団長であるベル・クラネルだけが自分の予言を信じてくれており(発展アビリティ『幸運』による加護と、彼自身の良心も関係している)、その点から彼の事を異性として意識している。しかし、同時に彼が自身のどんな予言を信じるとしても、そこから決して逃げようとはしない本質を理解した結果、自身の方が妥協する形で、予言を回避する為の行動を取っており、結果的にそれによって彼や仲間達の死の運命を回避させる事に成功している。
ちなみに、(ベル関連で)妄想癖のあるサンジョウノ・春姫とは性格面が似ているためかわりと相性が良い。
劇中の様相
主神のアポロンが【ヘスティア・ファミリア】ベルに目を付けて『戦争遊戯(ウォーゲーム)』を起こした際、予知夢によって「彼と関わることでファミリアが滅ぶ」のを見てしまった為、さりげなく彼を遠ざけようとしたり、仲間に再三警告したりしたが、全く相手にされなかった。
その結果、彼女の予知夢通り『戦争遊戯』で【ヘスティア・ファミリア】にまさかの大敗北を喫し、ファミリアは全財産没収された上に解散となった。
一応、ベルが団長のヒュアキントス・クリオと一騎打ちした際、ベルにしがみついてヒュアキントスが魔法を放つ時間稼ぎをする等の活躍はしていたが、リリルカ・アーデによって阻まれてしまっている。
【アポロン・ファミリア】解散後は、ダフネと新たなファミリア探しをしていたが、無くした愛用の枕を見つけるために、予知夢を頼りに旧【アポロン・ファミリア】(現【ヘスティア・ファミリア】)本拠に訪れる。
現れたベルに枕を探してもらおうと頼むと、ベルは彼女の言う予知夢を信じて枕を見つけ、ベルが自分の予知夢を信じてくれたことに感激し、【ヘスティア・ファミリア】への改宗を熱望していたのだが、ヘスティアの莫大な借金を発覚したことで、ダフネに強引に連れ戻されて断念。後に、ダフネとともに【ミアハ・ファミリア】に改宗する。
また、上記のやり取りによって、初めて自分の予知夢を信じてくれたベルに好意を持つようになる。
異端児(ゼノス)騒動では、予知夢を視て発見したアルルとヘルガを(異端児とも知らずに)保護していた。
後にダフネに見つかり、彼女に始末されようとしていたが、アステリオスが現れ死を覚悟した瞬間、アルルとヘルガがアステリオスを制止した事で命拾いする。そして、後にこれが深層で生死を分かつ事になり、予知夢の真実も知ることになる。
因みに、アニメでは尺の都合上カットされたが、『ダンメモ』のイベントで実装される。
【ヘスティア・ファミリア】の遠征任務では、交友ファミリアという事でダフネと共に【ミアハ・ファミリア】の代表として派閥連合に参加。出発前に悪い予知夢を見ており、結果『強化種』のモス・ヒュージとの遭遇というイレギュラーに巻き込まれるが、派閥連合と居合わせた冒険者達の協力によって危機を乗り越える。
しかし、リヴィラの街で殺人の疑いをかけられたリュー・リオン探索に向かう前に仮眠をとった際、『厄災と絶望が現れ遠征メンバー全員が惨たらしい姿で全滅する』という、かつて無いほど残酷な夢を見てしまう。今までの経験とベル達を止められない事を悟り、一人予知夢を回避しようと行動を起こすも、努力むなしく『ジャガーノート』という厄災によって討伐に向かったリヴィラの冒険者達の大半は死亡。更に、ベルを除いた派閥連合の前には階層主『アンフィス・バエナ』という絶望が、次産間隔(インターバル)を無視して誕生してしまう。
最早これまでと諦めかけたが、ヴェルフ・クロッゾの言葉によってメンバーの士気が戻り、最悪の状況の中『アンフィス・バエナ』討伐を成し遂げる。ルームが崩壊寸前の最中、予知夢の一部を解釈した事で避難する方角を指示。ダフネに今は予知夢の事を信じて欲しいと伝えるもやはり信じてもらえなかったが、ダフネは「予知夢ではなく友人であるカサンドラの言葉を信じる」と答え、他のメンバーもその言葉を信じ、結果的に崩落を回避する事に成功する。
全てが終わり、無事地上に帰還後、ダフネ共々Lv.2からLv.3にランクアップを果たす。
その後、ダフネとリヴィラの街を訪れていた時に、【フレイヤ・ファミリア】の第一級冒険者のヘディンの超スパルタ教育の一環で逢瀬の予行演習をさせられているベルと遭遇。ダフネにリヴィラにある『ハイパーダンジョンサンド・タピオカデラックス』(所謂、フルーツサンドみたいな甘物)が食べたくて来たとバラされるが、偶然ベルもヘディンに適当な女性をナンパして、それを食べに行けと指示されていたため、ベルの誘いを受けて全力で承諾して一緒に食べに行く(このサンドは、提供している店長の『迷宮(ダンジョン)に癒しを求めるのは間違っているだろうか』の信念の元、彼にカップルと認められないと注文出来ない。ちなみに同性も可)。
そして、サンドをお互いに食べさせあったり、頬についたクリームを指でとってもらうなど、サンドより甘い展開に感極まって気を失った。それを見ていたダフネはげんなりし、店長は良い笑みを浮かべ、ヘディンは「演習にならん」と呆れていた。
ちなみに食べに来たのも、この展開を予知夢で視たためであった。
フレイヤがオラリオ中に『魅了』を施した後、ベルに関する予知夢を見たようで、本拠に訪れたベルに対し信じられない様子を浮かべて戸惑っていた。
『魅了』が解かれた後、自分の予知夢を自分が信じ切れずベルの味方になってあげれなかったことに後悔しながら、ベルの元へ向かった。
『派閥大戦』では、開戦前にベルたちに「風が吹く」という意味不明の予知夢の内容を告げる。そして、ダフネと共に派閥連合の右翼部隊に配属される。しかし、ヘディン・セルランドの作戦で派閥連合の保有する《クロッゾの魔剣》を無駄撃ちさせられて窮地に陥ると、ボールス・エルダーやカシマ・桜花やヒタチ・千草が合流して、自身の回復魔法で戦線を維持する。しかし、中央部隊を指揮していた椿・コルブランドがヘグニ・ラグナールに斬り倒されて敗北すると、右翼部隊にヘグニが接近すると、ダフネが熟慮の末に桜花たちにヘグニに「斬られて」という残酷な指示を下す。そして、桜花たちがヘグニに斬り倒された後、ダフネが自身のスキル『月桂輪廻』でヘグニの斬撃に何度も耐え忍び、ダフネの指示で回復魔法【ソールライト】でダフネを回復し続けるが、遂にヘグニの二十四回目の斬撃で遂に倒れて、なおもダフネに回復を求められるが、ヘグニの呪武具《ヴィクティム・アビス》を突き付けられて、降伏した場合に限りダフネの治療を許すと脅迫され、ダフネの身を案じるあまりに長杖を手放して、降伏を受け入れる。
そして、瀕死のダフネを回復魔法で治療した後で派閥連合の敗北を悲嘆と共に受け入れようとした瞬間に風が吹いて、「風が吹く」という予知夢が実現してリュー・リオンが途中参戦する。そして、リューが呪武具の多用で体力が損耗したヘグニを追い詰めるのを見て、ダフネの狙いが実現したことに気付き、思わず涙ながらにダフネを抱きしめた。
ステイタス
Lv.3
※以下Lv.2最終時のステイタス
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
H101 | H189 | G248 | F341 | D588 |
治療 | ||||
I |
スキル
- 謳え悲劇世界の女王(ファイブ・ディメンション・トロイア)
予知夢の源であるスキル。実際には予知夢どころか神々でさえ把握できない謎の力であり、神でさえ視る事の出来ないものを視ることが出来る。
未来の映像と17節からなる詩のような言葉が浮かび上がり、予知夢を理解するためにはそれらの詩を解読する必要がある。下界の人間には誰にも信じてもらえないという呪縛のような作用があり、神以外では『幸運』の加護を持つベルのみが理解を示してくれている。
解読不可能で、スキルの名前でさえも神聖文字(ヒエログリフ)で表示されず、ミアハがこうであろうと解釈したもの。ヘスティア等の見解では、この力もまた下界の未知であり、地上の子どもたちの可能性とのこと。
発展アビリティ
- 治療
詳細不明。
魔法
- ソールライト
詠唱式:【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕(かいな)。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩(ともがら)を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】
短文詠唱の範囲回復魔法。精神力に比例し、効果領域を拡大することもできる。
- キュア・エフィアルティス
解害魔法。貴重な解呪効果を持つが、いままで解呪をする機会が無かったのか、カサンドラは解毒魔法と思い込んでいるらしい。
装備
- 神聖のクリスタルロッド
魔導士及び治療師の『魔力』を底上げする魔杖。価格は120万ヴァリス。アポロンが贈った《陽光のクイーンメイス》が形容し難いほど理解不能(ハイセンス)だったため、泣く泣く自腹で購入した。借金(ローン)返済済み。
- 兎のお守り
『アルミラージ』の毛から作ったお守り。見た目はラビット・フットそのもの。彼女手製。予言の詩にあった『兎のお守り』を本当に作っていたのだ。それも材料は、異端児のアルルから。暇を通して胸に垂らしていたこのお守りとカサンドラの残り香を、アルルとヘルガは追ってきた文字通り運命のアイテム(彼女と異端児の繋がりは、アニメではカットされている)。
因みに、ベルの二つ名が【白兎の脚(ラビット・フット)】に決まった後は甘酸っぱい運命を感じたらしいが、絶対に内緒である。
*他にはあまり得意ではないが、弓も使用する。『メモリア・フレーゼ』で判明したことだが、元主神のアポロン自ら手解きを受けていたらしい。
余談
名前や予知夢の能力などの元ネタは、ギリシャ神話に登場するトロイアの王女カッサンドラ。端的に言うとアポロンの愛を拒絶しその腹いせで不信の呪いをかけられている。誰も相手にしない呪縛作用はこの話から来ているのだろう。
原作あとがきによると、元々預言者として活躍させる事は決めていたが、13・14巻を執筆している中、作者の想像を超え活躍し出した事でヒロインに昇格したという。
最近では、スマホアプリ『メモリア・フレーゼ』やOVAにて予知夢の能力持ちという事もあり、オチ担当にされる事が多い。
関連タグ
本当です!信じてください!:彼女の場合は予知夢だが、どんなに予知夢の事を言って警告しても全く相手にされないか、軽くあしらわれたり流されたりするばかりなカサンドラも、まさにこれに該当する。
小鳥遊泉・・・黒い長髪に巨乳の美人ではあるのだが、かなりのネガティブ思考の持ち主でもあるなど、カサンドラに似た所が多い。
ちなみに中の人はフレイヤである。
七罪・・・中の人繋がりで、こちらもカサンドラに輪をかけてネガティブなヒロイン。もっとも、後に判明した彼女の凄惨極まりない過去を思うと無理もない話ではあるが…。『ダンメモ』の『デート・ア・ライブⅣ』コラボでお互い共演し、見事なネガティブスパイラルに陥った。