注意
ギリシア神話においてはヘパイストスを参照。
概要
CV:寺崎裕香
大勢の鍛冶師(スミス)を育成し、一級品の武具を製作してオラリオに留まらず世界中にその名を知らしめる鍛冶師系ファミリア【ヘファイストス・ファミリア】の主神。
ヘスティアとは天界でも同郷でもある事から親しい間柄で、ヘルメス、アポロン、アレス、アルテミス、デメテル、ディオニュソス、ウラノス、イケロス、ペニアとも同郷となる。
探索系が多いオラリオのファミリアの中では、珍しく探索を行わずに鍛冶で収入を得て運営している(ヴェルフ・クロッゾや椿・コルブランドのようにダンジョンに探索する眷族もいないわけではない)。
神物像
赤髪で右目に眼帯を付けている面倒見が良い姉御肌で、自身も『神匠』と呼ばれるほどの鍛冶の腕を持つ。神の力(アルカナム)が使用できない状態でも自身の眷族であり最上級鍛治士(マスター・スミス)でもある【椿・コルブランド】をして化け物と言われている。面倒見の良さからか、ファミリアの末端の鍛冶師にも個別の工房を与え、どんどん武具を製作させている。
一方、現実主義的な面も持ち合わせており、自らの眷族であるヴェルフがベル達の為だけに自分の派閥から離れるのに難色を示したり、知性や感情を持っているとはいえ怪物の変異種である異端児(ゼノス)を救う為に【ヘスティア・ファミリア】が行動する事を最後まで反対していたりする。
実は右目に非常に強いコンプレックスを抱いており、他の神々(ヘスティア以外)に嫌悪されたり、眷族からも怖がられる等の辛い経験を持つ。因みにこれがヘスティアとは今でも変わらず無二の神友となっている理由である。
自分の眷族で『クロッゾの魔剣』の一族であるヴェルフに目を掛けており、彼の腕自体は認めているが、魔剣に対する意地と残念な感性に頭を抱えている。
第8巻ではある事件を経た彼から貴女に認められる武器を作れたら付き合ってくださいと懇願される。初めは右目の事で断ろうとしたがヴェルフは毅然とした態度を見せ、それ以降は団長の椿を呼び出し、彼女を辟易させる惚気話を語る程に好意を抱く(ある意味ヘスティアと同じ)。
この出来事を他の神々にも話し、彼らの中で語り草になった事でひどい二つ名が付けられる。
劇中の様相
ヘスティアが下界に降りて来たばかりの時、彼女を自分の元で居候させていたが、三ヶ月もの間、眷族も探さずにグ~タラしていた為に、堪忍袋の緒が切れて激怒。ヘスティアを自身の元から追い出す。
しかし、それでも彼女が心配であった為か、自分の所有物件の一つである廃教会を提供しており、それが【ヘスティア・ファミリア】の本拠として利用されているのだが、後に【アポロン・ファミリア】の襲撃によって破壊されてしまっている。
ガネーシャが主催の『神の宴』でヘスティアと再会した時、彼女からベル・クラネルの武器の製作を土下座してまで懇願される。
当初は頑なに拒否していたが、彼女の執念とベルに対する想いについに折れて、『ヘスティア・ナイフ』を自らが製作した。その代わり、ヘスティアに代償として毎日8時間以上の強制労働と2億ヴァリスという莫大な借金を科した。
ベルが【アポロン・ファミリア】に狙われ窮地に陥った際は半ば諦めて見捨てるつもりだったが、ヴェルフがベルを助ける為に【ヘスティア・ファミリア】に改宗しようとしそれに反対。しかし、「自分が敬愛する女神は、ここで出て行かなければ𠮟りつけてくるでしょう」、「燃え滾る情熱さえあれば、武器はどこででも打てる…そう教えてくれたのはあなたです」と言い負かされてしまい、根負けする形で改宗を認めた。
異端児を巡る事件の際は、感情や知性を持っても怪物でしかない彼等を救済する価値など無い、人類にとって「毒」にしかならないと断じ、【ヘスティア・ファミリア】が助けようとするのを断固として反対の意を示す。
しかし、タケミカヅチやミアハに説得されたのか、結局は折れる形で助ける道を選んだようで、椿に【ヘスティア・ファミリア】を支援するよう命じている。