藤木孝

ふじきたかし

かつてホリプロに在籍していた日本の俳優であり歌手であった（1940年 - 2020年）。

概要

本名は遠藤與士彦（えんどう・よしひこ）。一時期は藤木敬士（ふじき・たかし）名義で活動していた。

1959年東宝芸能学校卒業後、歌手として渡辺プロダクション（ナベプロ・現:ワタナベエンターテインメント）と契約して、日劇ウエスタンカーニバルに出演。1961年テイチクレコードからシングル「24000のキッス」でデビューした。多くのヒット曲を生み出して「ツイスト男」の異名を持ち、ツイストブームを牽引した。

1962年に歌手を引退。当時社長であった渡辺晋（わたなべ・しん、1927年～1987年）の反対を押し切りナベプロを退所。同年に文芸プロダクションにんじんくらぶに所属してからは俳優に転向。文学座の研究生を経て1965年に劇団欅の設立に参加。1976年に劇団欅と劇団雲が合併し劇団昴が発足時に属し、主に翻訳劇などで活躍したが、劇団昴の本拠地・三百人劇場の閉館をきっかけに若干方向性が変わるようになり、2006年に劇団昴を退団した。

その後はホリプロに移籍してからは映画・ドラマで活躍して、名バイプレーヤーとしての地位を確立した。

2020年9月20日未明に自宅で死亡しているのが帰宅した長男によって発見された。80歳没。死因は不明だが遺書があった為に自殺とみられている。ホリプロによると3月以降はCOVID-19の影響から仕事が激減し、高齢と言う事もあり自宅で過ごす事が多かったという。

2021年 1月から2月までのミュージカル『パレード』日本版再演に同版初演（2017年）に引き続きローン判事役で出演予定だった。