概要
編笠村という村で生活していたが、村が滅んだ今は師匠の天狗山飛徹と二人で笠(編み笠)を売るなどして暮らしている。妖艶なくの一になることが夢。
プロフィール
能力
悪魔の実 | キビキビの実 |
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能力 | 自分のほっぺを団子のように分離させ、食べさせた動物を自分に服従させる。 |
「きーびーだん」「ごっ!」の掛け声と共に自分の頬を団子のようにつねり取り、それを動物に食べさせる事で真価を発揮する。
団子はきび団子のようで、直前までお玉を激しく威嚇していた動物でも、この団子を一つ口に突っ込まれれば即座にお玉に懐いて何でも言う事を聞くようになる。あくまでも能力者であるお玉に懐くだけなので、他の人の命令は任意で無視できる。この団子は人間には効かないとのことだが、SMILEの能力者には有効で、スピードとババヌキにもきび団子を食べさせ、家来にしている(ルフィ曰く「(スピードは)半分馬だからじゃねェのか」)。
後述の特性も含めてギフターズにとっては最大級の天敵となる能力であり、同時に百獣海賊団にとっては戦力の基盤を根こそぎ覆されかねない脅威である。
なお、能力で作った団子は腹にたまらないらしく、非常食などには使えない。
また、他人が無理やり頬をつねっても団子は作り出されず、ただ頬が引っ張られてお玉本人が痛い思いをするだけである。
外部に影響を及ぼす悪魔の実の能力(特に超人系のもの)は、外敵原因によって能力者が意識を失うか死亡すると強制的に能力の影響が解除されるケースが多いが、お玉の場合は少なくとも彼女が失神・気絶した程度では能力の影響が解除されない模様。
例としてスピードはお玉と共にカイドウの襲撃を受け、その際にお玉は気絶してしまったが、その後もお玉を「ご主人様」と呼び、彼女を守り切れなかった事を悔いていた。また、鬼ヶ島ではクイーンの迫力に驚いて一瞬気を失ったものの、きび団子を食べさせたギフターズは彼女の能力の影響が全く消えていない。
状況的に再度食べさせられるようなチャンスも無かったはずだが、それでも誰一人として能力の影響下から解放された様子が見られないのは悪魔の実の能力としては破格であり、相性の悪い敵側からすれば非常に厄介なものだろう。とは言え死亡した場合はさすがに分からないし、お玉自身がまだ幼く直接戦闘は不可能なレベルで非力なので、単独でこの能力を駆使して活躍する事は難しい上にリスクが高すぎる。
本編
町に買い物に出た帰り道に百獣海賊団と遭遇して持ち物を全部奪われ、腹いせに光月家の関係者と言ってしまったために彼らに自身の身も捕らえられる。しかし、ワノ国に漂流してきたルフィの戦闘により結果的に助け出されて、恩返しとしてルフィに食事を提供する。
実はお玉は普段から飯を食べておらず、用意していた米も師匠の飛徹がお玉の8歳の祝いとして特別に考えていたものであった。飛徹はルフィが米を食べたことに怒るも、お玉は恩返しとして正当なものだと主張するほか、川の水を飲むことで空腹を紛らわせる。だが、川の水はカイドウが建設した工場により汚染されてしまっていた。そのことを知りながら、お玉が九里を離れないのはある男を待っているからであった。
ルフィは飯を食べさせてもらった恩返しとして汚水を飲んで身体を壊したお玉を医者のもとに連れて行こうとする。その後、お菊やお鶴の治療で無事に回復し、お鶴から誕生祝いとしてご馳走になったお汁粉の味に感動するが、百獣海賊団のホールデムにその能力の有用さを見込まれてギフターズに連れ去られてしまう。
ホールデムに捕まってからは、彼女の能力を確かめようとした彼にペンチで頬を引っ張られる拷問を受けるが、そこにルフィに敗北した浦島が吹っ飛んできてホールデムの家を破壊。それに怒ったホールデムに人質として利用されてしまうが、一瞬の隙を突いたルフィに助けられ、きびだんごを食べさせた百獣海賊団のスピードに乗ってルフィと共におこぼれ町まで逃走した。
ルフィ達がおこぼれ町に食料を届けた後は、ルフィからもらった林檎を持ってスピードに編笠村まで送り届けてもらう事に。しかしその道中、スピードの離反を知ったカイドウに見つかり、スピードもろとも重傷を負わされてしまう。
その後はワノ国に到着したイヌアラシに保護され、チョッパー達の手当てを受け無事に回復した。
回復後はチョッパーやモモの助、お菊と共にルフィが捕まったという兎丼の囚人採掘場まで向かうも、その道中で海岸に打ち上げられ記憶を失っていたビッグ・マムと遭遇。ビッグ・マムこと“おリン”とはお汁粉の話で意気投合し、一緒に囚人採掘場に到着した。
ルフィ達が囚人採掘場を制圧した後は、看守長のババヌキにきびだんごを食べさせて家来にし、百獣海賊団の増援が来ないよう虚偽報告を行わせたその後、編笠村に帰還。
「討ち入り」決行当日は赤鞘九人男とモモの助を見送っているが、敵船から潜入して鬼ヶ島に乗り込み、うるティとページワンに倒されて窮地に陥った満身創痍のナミとウソップを救出し、二人に自身が提案した「ある作戦」を話す。
ある男
お玉が言うある男とは、ルフィの義兄のポートガス・D・エース。
4年近く前の飢饉にエースはやってきて村人に捕まり、食料と水を奪われる。その後エースは簡単に縄をほどき村人は復讐も覚悟したが、続く彼の発言により村人はエースがわざと捕まり食料や水を提供したと知る。その後、彼は数週間滞在してお玉は特にエースに懐いた。妖艶なくの一になる夢も、実現すれば海賊団の一員としてエースが海に連れて行ってくれると約束したからである。
ワノ国は鎖国国家という性質上、お玉は頂上戦争について知らず、エースの死も認知していなかったが、ルフィの口からその事実を告げられる。しかし急な発言であったため、エースが戦死した事実を受け止められなかったお玉はショックのあまり失神してしまったが、後の鬼ヶ島潜入において、ナミからエースがルフィの義兄であったと聞かされ驚いていた。(またエースの死を伝えたことに怒っていたことに罪悪感を抱いた)
この時エースが笠の作り方を学んだことが、後にリトルオーズJr.にプレゼントした大笠に繋がっていく。
ちなみに当時エースに「お前まだ5歳だろ」と言われているが、作中に「8歳の誕生日」を迎えていることから「4年前に5歳」という事に矛盾が生じているが、これに関してはVIVRE CARDにて補足があり、その理由は「エースの仲間になりたいがために当時4歳だったが背伸びをし、年齢を5歳と偽った」というものだった。
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???…お玉同様、ワノ国でエースと面識があるという人物。