「 ローマは一日で着く、でしたっけ? そういうものです! 」
「 ……ローマは一日にして成らず、ですか。たとえるなら古書を読み解くときのような……遅々とした進みでも、よいのですね。 」
「 よく分かりませんが、そうです !! 」
――スターライトステージ ストーリーコミュ 第22話 『 Out of the Page 』
概要
かたや青空を見上げる文学少女(19)、かたや夕日に向かって走る熱血乙女(17)――対比型コンビの典型とも言える組み合わせであり、対極の個性を持ちながらも互いを尊重しあう姿がよく描かれる。対照的に、片方の深刻なボケに振り回されるもう一方、といった姿も多い。
双方とも普段から会話に敬語ないしは丁寧語を用いるため、やりとりが敬語の応酬と化すのにもかかわらず、他人行儀にはならない独特の距離感をもつ。女性キャラクター同士のカップリングでありながら、おねショタの要素を見出す者も。
書店街として有名な神田神保町はカレー店でも有名なことも、決して無視できないネタである。
ちなみに文香が162cm、茜が148cmと結構な身長差がある。
ユニット名としては「ボンバー読書」「ボンバーライブラリー」(後述)、カップリング隠語としては「焚書」と呼ばれている。
来歴
初出は2014年11月の『アイドルプロデュース the 3rd Anniversary』におけるSR日野茜の背景とコミュ、並びにそれを題材としたドラマCD『PARTY TIMEは終わらない』。
当時の茜からの呼び方は「文香さん」(コミュでは「文香ちゃん」)。十時愛梨・三村かな子とともにケーキ作りに勤しんでいた際、蘊蓄を披露した文香を「頭が良いんですね」と素直に評するくらいで、この時点ではあまり深い繋がりはなかったようだ。
時は飛んで2016年2月、『スターライトステージ』における楽曲追加に伴う、文香がメインのコミュイベント第22話「 Out of the Page 」にて再び共演することとなった。このコミュの時点ではまだ付き合いが浅いようで、元気な茜にややぎこちなく挨拶する文香の姿が初々しい。互いの呼び方は「文香ちゃん」 「茜さん」。
コミュ冒頭では、ライブを控えて屋外でのトレーニングに臨むモヤシっ子の文香に、運動部でのマネージャー経験をもつ茜が付き添う様子が描かれたのだが、二人のキャラクターのギャップと、噛み合っていないようでとりあえず意思の疎通はできているドッジボールじみた掛け合いが絶大なインパクトを残し、「ふみあか」の認知度向上の大きな一助となった。
ステージに立った際、サインライトの碧色と、特訓で見上げた青空が重なったことが、ライブを終えた文香の口から語られている。
共にステージに立った速水奏から、茜への恩返しにカレー店へ誘ってはどうかという提案でコミュが締めくくられると同時に、文香がカレー店に行ったことが無い事実も発覚した。文香の性格からして間もなく実行されたであろう茜へのお礼がどうなったのかは、受け手の想像力次第である。
それからも知る人ぞ知るカップリングとして勢力を保ち続けていたのだが、スターライトステージ内でアイドルたちのSNSでの交流の様子を描いたコンテンツ「デレぽ」で、橘ありすのささやかな依頼に端を発した「文香さんオススメ本」タグに、藤原肇に次いで茜が参加した事で再度注目を集めた。
折りしも『デレラジ☆』に茜と文香の中の人が出演する旨がアナウンスされていたタイミングであり、放送された回では担当プロデューサー達が寄せたメッセージを皮切りに、デレぽや上記コミュで描かれたふみあかの話題に多くの時間が割かれ、非公式ながらユニット名「ボンバー読書」が与えられた。何読んでんだろう
ちなみに出演者の中で特に饒舌だったのは速水奏役の飯田友子であり、「性格は真逆だが押し付けない、尊重している関係性がよい」と熱弁している。
その後しばらくして、デレぽに茜の読了報告が投稿された。文香への選書依頼から実に40日後のことである。
ありすにミステリーを、肇には青春小説を薦め、「 お任せです !! 面白いものがいいです ! 」 と実にアバウトな依頼をした茜に文香がどんな本を貸したのかは長らく伏せられていたが、茜の報告によると「元ラグビー選手の自叙伝」だったようだ。日数こそかかったものの、読み終えての感想は 「 すごく面白かったです! 」 と満足げ。
間もなく投稿された文香の返事は、「 本も、茜さんに出会えたことを、きっと喜んでいますよ。」 と嬉しさを滲ませるものだった。
読書にあまり親しみのない茜が本を読もうと思い立った背景、大雑把な頼み方から感じられるある種の信頼、さらに言えば、文香が「茜が何を面白いと思うか」についての判断材料を相応に持ち合わせているという事実、そこから見えてくる二人の交流の軌跡 etc...... そして実際に茜が楽しく読める本を見事に選び抜いた文香と、その想いに応えて最後まで楽しんで読み通した茜の関係に尊みを感じるプロデューサーも多かったという。
デレラジでは他に、「MASTER SEASONS」で茜が歌った『空想探査計画』収録時のエピソードを語った茜役・赤﨑千夏は、歌詞中にキーワードとして本が登場することに触れて「文香のことを考えた」と回想した。ふみあか界隈が沸き立ったことは言うまでもない。
2019年1月28日回でも「Palette」「スパイスパラダイス」回にM・A・Oが追加出演して共演。冒頭のドラマパートでは初めて茜をちゃん付けで呼んでいる。有料配信パート「魔法が解けちゃった」ではふみあかについて語られてユニット名についても「ボンバーライブラリー」に改められたらしい。
このスパイスパラダイスの報酬カードの茜のセリフには「新しいことに、どんどん挑戦します! (ry)ど、読書にも!」というものがある。
そしてデレステの「空想探査計画」イベントでは上記デレぽの内容を承けたコミュが展開され、子供たちにオススメする一冊としてかつて文香にオススメされた本(コミュ中で語られた内容はデレぽで勧められたものと同じ)を選ぶ茜の一幕が描かれた。ちょうどイベント開催期間に文香の誕生日を含んでいた事もあり、ふみあか界隈は大いに盛り上がったのである。
2020年12月15日、シンデレラガールズ劇場ExtraStage第31話「二人の知っている街」が更新。茜と文香が二人で街へと遊びに行く姿を描いたほのぼのとした回であり、「完全にデート」「ふみあか好きが一度はする妄想が具現化した」「今日はふみあか記念日」「今日の夕飯カレー食べた」などと界隈は騒然となった。
なお今回の話の舞台のモデルは、先述の書店や出版社が多く、カレーの激戦区としても知られる神保町だと思われる。
2021年7月28日には、九州地方の営業コミュ「私はあなたで、あなたは私。」が実装。「二人の心と体が入れ替わってしまう」という内容のボイスドラマの収録に挑む二人の姿を見ることが出来る。
なお、pixivではこの二人が入れ替わるシチュエーションのイラストが2016年頃から確認できる。
しんげきえくすての街歩き回に引き続き、ふみあかP達の妄想がまたも公式化されたと語られることも。
また、収録にあたりふたりで日野ボンバーの練習をしてみたり、事前にお互いをどのように思っているかを語り合って台詞に取り入れたりもしている。
文香のシンデレラフェスノワール「ブックマークメモリー」は2021年7月16日、茜のシンデレラフェスブラン限定SSR「ハートイグニッション」は7月30日に実装され、シンデレラフェスのみで見れば連続して登場している。
また「劇場わいど☆」は4話違いなのでタイミング次第では一覧表示で上下で隣り合う。
辻野あかりではない
誤解されがちだが「あか」は日野茜である。辻野あかりではない。
文香と辻野あかりは『友星公演 ~夢とあなたと芽吹くタネ~』で共演した。文香は主人公ヒナコ(喜多日菜子)やランコ(神崎蘭子)のクラス担任でその正体は銀河系美術管理局。転校生として潜り込んだヤマグァンタァからの侵略者アカリを双つの立場で見守り続けた。
また、『Never ends』と『Brand New!』のジャケットでも共演している。