概要
もともと18歳未満は買えないおねショタ、かつクトゥルフ神話二次創作という、2つの意味で「ウ=ス異本」(同人漫画)として展開されていたが、『電撃G'sコミック』にて2016年より連載が決定。
同人版の内容をリライトして18歳以下でも読める(?)ようにして本誌に掲載されるほか、この電撃G'sコミック版はtwitterにおける配信も行われる。コミックウォーカーでも掲載。
同人誌と電撃コミック掲載版は登場人物が共通しているパラレルワールド展開(同人版は夕が「契約を果たす」と宣言した場合のifストーリー)となっており、ストーリー上の接点は無いものの同人版のエピソードを全年齢版に置き換えたエピソードもある。同人誌に比べて一般誌版はより原点のクトゥルフ神話を意識したストーリー展開となっており、コズミックホラー色が強いのが特徴である。
- 各媒体での掲載に際して同人版の再販が行われた。同人版の展開も続けていくと発表されている。ただし、どちらも続きが出るかどうかは売上次第である(重要)。
- 2020年にOVA化が決定され、現在鋭意制作中である。
- 同人版第1話【R-18】を試し読みしたい方はこちらのリンクから。
ストーリー
人生のうちのある時を、『姉』とともに暮らした。
彼女の優しい声が、甘い髪の匂いが、柔らかな肌の温もりが、今でもありありと思い出される
彼女との日々は、僕のすべてになった
僕のお姉ちゃんは、悪魔だ。
登場人物
蓮沼 夕(はすぬま ゆう)
14歳の少年。5歳の時に両親を亡くし、親戚中をたらい回しにされた後、母親の従兄弟(父の弟)にあたる人物に引き取られるが、その「おじさん」が突然入院した事で、一時的に一人暮らしになる。
苗字については基本触れられていないが、改姓していなければ両親の位牌より蓮沼だと推測できる。
入院した彼の保険証を探すため、彼から立ち入りを禁じられた蔵に立ち入り、隠し階段の奥で謎めいた存在と遭遇する。
やや他人行儀なところはあるものの、基本的に穏和で心優しい性格。霊感があり、常人には視えないものが視える。この為に普通に振る舞っていても周囲にいる人間は疎外感を感じ、それが元で「他所の子」として親戚中をたらい回しにされて辛い目にあっていたことが窺える(そう言った者の歯に衣着せぬ物言いが主に回想に書かれている)。
千夜のことは「千夜姉(ちよねえ)」と呼んでいる。尚「悪魔のときもヒトのときもどっちも僕の大好きなお姉ちゃん」だそうである。
尚、結構な美少年であるが、その事に触れられるのは展開上、同人誌版の方が主である。
後述の陽から「千夜と会う前からとっくに正気でない」との称されているが、原因は過去にあり、両親を交通事故で喪い悲しみに暮れる中、母・陽子の妹から「お前が泣くなっ!」「姉さん達は死んでもっと辛いんだっ!」等の暴言を浴びてしまい、それが「真実」だと幼心に受け入れてしまった為(そもそも、陽子の兄弟・姉妹のほぼ全員が彼女を神聖視し、妄信的な感情を抱いており、後述の涼も陽子と夫・翔との結婚に対して内心では快く思っていない程である)。
千夜(ちよ)
CV:堀江由衣(KADOKAWA公式のコミックCMとメッセージ動画にて担当。下記関連動画参照)
夕が出会った謎めいた存在。通常時は「お姉さん」にあたる年頃の美女(20歳くらい)の姿をしているが、「悪魔」状態の時は頭からは角を生やし、足は蹄、髪は触手とただならぬ雰囲気を漂わせている(コミック版と同人版では「悪魔」状態のデザインが若干異なる)。また、分裂することもできる。
なお実年齢は不詳だが、コミック版では「数え切れないくらいの年を生きてきた」と語り、同人版では「お姉ちゃんもう■■■(読めない)歳なのにこんなフリフリ……」とロリータ服を恥ずかしがっていた。
「千の仔孕む森の黒山羊」を名乗り、大事なもの(同人誌版では「生命の可能性」)と引き換えに願いを叶える契約を結ぶよう夕に提案。そして、彼の『「姉(家族)」として共に普通の暮らしをしてほしい』という願いを聞き入れ、「夕」から着想を得た「千夜」という名の「姉」として、共に暮らすこととなる。
基本的に「天真爛漫なお姉ちゃん」を演じているが、「悪魔」とされるにも関わらず夕を傷つけるような行動はほとんど取らず(逆に決してそうならないように気を使っている)、人智を越えた存在らしい価値観を持つ。根の部分は人間以上に純真可憐。しかし何かの影を抱えているらしき描写も時折ある。
夕のことは基本「くん」付けで呼んでいる。その夕に対しては少々過保護ぎみでいて、ややSっ気がある。また、夕の姿・言動に「きゅーん♥」となってしまうと少々暴走気味(クトゥルフ流)になる。さらに同人誌版ではあまりに感極まって「お姉さん」状態を完全にすっ飛ばして本能のまま動いてしまうこともままあり、その一歩手前でも「お姉ちゃん正気でなんていられないわ♥」などと狂気の権化的存在としてどうなのかという発言まで出てしまうほど(結果としてやっていることが大変に多様かつ激しくなる傾向があるため夕の性癖に差し障っていないか心配ではあるが……。それでも「夕君を傷つけない」ことは千夜姉の金科玉条となっている)。
最初期では身長は168センチ(蹄込み。人間時は160センチ)となっていたが、現在は「ヒト形態で172センチ、悪魔形態で180センチぐらいあるんではないかというかんじ」とのこと(因みに夕は152センチ)。
蓮沼 涼(はすぬま りょう)
夕の母親の従弟であり、2巻では夕の父の弟と語られている(続柄を理解していれば両者の説明は矛盾していない)。作中では「おじさん」と呼ばれていることが多い。夕を最終的に引き取った男性。蔵のある大きな家に1人で住んでいて、いつも蔵にこもっていた。親類からは面倒くさがられている。夕に対しては食事と部屋を保証した上で放任主義をとるが、「追い出されたくなければ蔵には入らないことだ」と厳命する。立ち入りを禁じた蔵には地下への階段が長持に偽装され隠されていたが、地下室は奇妙な角度をした天井をしており、そこには謎の古書が山積みされ、奇妙な文様が描かれていた。
夕を引き取って一月ほどした所で錯乱し入院してしまう。鎮静剤を打たれ、意識が一時的に戻っても錯乱すると言う重篤な状態にある。ちなみに若い頃は夕に似ていた。
陽を「姉さん」と呼び、陽は彼を「涼くん」と呼んでいるが……?。
陽(ハル)
夕が病院で出会った謎めいた少女。初対面のはずだがなぜか夕の名前を知っている。従叔父の病室に出入りしているが目的は不明。
飄々とした性格のボクっ娘で皮肉の効いた言い回しをする。
その正体は千夜と同じく人ならざるもの。悪魔状態の時は蒼い液体を滴らせる歪な爪、3対のケモ耳、鞭のような尾を持つこと、また自他共に「野良犬」と呼ばれていることからあの猟犬と思われる。同人版ではおまけコーナーにて登場。「大人の陽あーと」を披露している。
関連動画
コミック1巻2巻CM動画
千夜お姉ちゃんからのメッセージ
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その他動画
【演じてみた】 姉なるもの 第一夜をアテレコしてみた【おねショタ】
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