概要
Minecraftに登場するmob。
基本的には村にしかスポーンしないmobで、プレイヤー以外では珍しい人間。
皆一様にえらく鼻が強調された顔立ちに、常に両腕を組んでいる、あるいは服の袖同士を合わせて手を隠しているような出で立ちをしている。「ふぅぅん」、「はぁん」と、ため息にも聞こえるような独特な声が特徴。
実装当初は全員が統一された地味な格好をしてただ村の中をうろうろするだけの存在意義の乏しいNPCだったが、現在では職業の概念が追加され、個々が村の中で適当な職に就くようになり、それに伴い様々な服を着るようになった。 ちなみになんの職にも就かない緑色の服のニートもいる。
プレイヤーとの間で取引が可能で、収集した物品を売ってエメラルドを獲得したり、逆にエメラルドを支払って職業に応じたアイテムが入手できる。
日中は村を歩いており、畑で作物を収穫したり、職業ブロック(金床や石切台)などの前で仕事をするなどのアクションをとる。
雨が降ると建物へと避難し、夜になるとベッドで就寝する。これらの動きのサイクルは村人がネザーにいても変わらない。
ゾンビが天敵であり、彼らが近くにいると距離を離して逃げようとする(ゾンビもまた村人を追跡する)。
もしゾンビに倒されてしまうと、その村人はゾンビ化してしまうことがあり、最悪バイオハザードさながらの連鎖的な変異が起こってしまう。
ゾンビピッグマンからも逃げていたが、彼らは村人を攻撃することはない。
だが、ゾンビピッグマンに変わって登場したゾンビピグリンからはJava版では逃げず(ちなみにJava版ではこれが仕様)、統合版では逃げる。
アップデートで登場した邪悪な村人もこの村人に敵対し、村で起こる襲撃イベントでは複数のウェーブで邪悪な村人が複数人スポーンする。
農作物を保持することができ、その農作物を他の村人に渡すことにより繁殖し、子供が生まれる。
子供はJava版と統合版では見た目が異なり、Java版では等身を小さくした形で、統合版では体こそ小さいが頭が大人と同じなため、頭身が異なる。
ディスペンサーを使うことによって見た目は透明だが村人に装備を着せることも可能。
雷が村人に落ちるとウィッチになる。このウィッチはデスポーンしないため、複数人ウィッチ化した場合は遠距離から倒す方がいいだろう。
治療
村人ゾンビとなった村人は弱体化のポーションを使ったあとに金のリンゴを与えることにより通常の村人に戻る(ポーションに限らず、弱体化のステータス効果を村人ゾンビに付与すればいい)。これは夜間で稀にスポーンする村人ゾンビも子供の村人ゾンビも同じである。
ただし、プレイヤーに敵対するのと日光で燃えてしまうのは通常のゾンビと同じなので、夜間はともかく日中では頭上に光を遮るブロックや水が必要になる。
村人ゾンビになった後に村人に戻しても職業の取引内容が変化するため、この方法で欲しい取引内容の村人を厳選することは可能。また、この村人は値下げをしてくれるため、通常よりも取引が安上がりになってくれる。
ゾンビ化と治療をやりすぎるとほとんどのアイテムを1個でエメラルドに、逆にエメラルドは1個で他のアイテムを交換出来るようになってしまうという超デフレが発生するようになる。村人の資産は平気なのだろうか…。
自然に見られる村が近くにない場合は夜間に現れる村人ゾンビを治療することで新しく村を近くに作ることが可能。その際はプレイヤーが普段使うベッドも村人の紐付きの対象になることがあるので、村を作る場合は環境に注意しておこう。
村人が就く職業(一部)
特定のブロックが近くにあることで各種対応した職業に就けるようになる(ニートや子供は除く)。現在は13種類と結構多く、いずれもサバイバルプレイヤーへの助けになってくれるだろう。当初は服の色違いだったが、現在は各職業に応じた様々な服を身に付けるため判りやすくなった。
職業ランクは5段階あり、胸元にあるバッジでも確認出来る(バッジはランクごとに石→鉄→金→エメラルド→ダイヤモンドと変わる)。ランクが高くなるほど良いアイテムを提示してくれることも多いが、基本的に取引で要求するアイテムと提供するアイテムはランダムなので、必ずしも目的のアイテムが手に入れられるとは限らないので注意。
1度も取引していない村人のみ職業ブロックの破壊と設置を繰り返すことで厳選することは可能なので、最初に取引したいアイテムは可能な限りプレイヤーの理想のものにしておきたいところ。
農民
コンポスターがあると、この職業に就く。麦わら帽子を被っているのが特徴で、主に農作物に関連するアイテムを取引出来る。
トップ画像の村人は小麦をエメラルドと取引可能だがこれはニンジンやジャガイモ、ビートルートの場合もあるため、取引する前にプレイヤーが収穫出来る作物を厳選すればエメラルド稼ぎが楽になる。職業ランクが上がると、スイカやカボチャもエメラルドと交換出来る。
エメラルドで交換出来るアイテムはパンやパイ、クッキーやケーキなど主に小麦を使ってクラフト出来るアイテムが多いが、最終的にはきらめくスイカか金のニンジンをエメラルドと交換出来るようになる。
この村人のみ近くの畑で作物の収穫と種蒔きを行うことがあり、その際に農作物を保持するため、他の村人と繁殖を行える可能性も高い。その割に土を耕地に出来るクワは何故か持っていないため、近くに耕地がないと特に何もしないが…。
また、自然に見られる村では畑にいることが多いため、夜間ではゾンビに襲われやすい点に注意。取引を優先するなら光源アイテムで周囲を湧き潰しするか、あらかじめ村人を避難させておく方が良い。
聖職者(統合版の名称は司祭)
醸造台(統合版では調合台)があると、この職業に就く。自然に見られる村では醸造台は教会のような建造物の中に置かれていることが多い。
背中にクリーパーの顔がある紫色の服が特徴。ゾンビを倒すと手に入る腐った肉(統合版での名称は腐肉)をエメラルドと交換出来る。エメラルドで交換出来るアイテムはレッドストーンやグロウストーンなど、なかなか手に入らない珍しいものが多く、醸造関連のアイテムも多い。
強敵のエンダーマンが落とすエンダーパールをエメラルドで交換することも可能なので、場合によってはエンド要塞を探すのも楽になるだろう。ただし、腐った肉以外を買い取ってくれるアイテムもピグリン交易や村人ゾンビ治療に必要な金インゴットやウサギの足、カメの甲羅の欠片となかなか手に入れるのが難しいものが多いので、買い取りが楽な腐った肉だけで職業ランクを上げるのは少々時間がかかるのが難点か。
レッドストーンは回路系のアイテムとして、グロウストーンは光源アイテムとしても使えるため、職業ランクを上げたい場合はエメラルドでアイテムを交換することも考慮しておこう。統合版では交換出来るグロウストーンがグロウストーンダストに格下げされているため、光源アイテムを入手したい場合はグロウストーンダストが4つ必要になる点に注意(逆に醸造の素材にする場合はそのまま使えるが…)。
鍛冶屋
鍛冶台で道具鍛冶屋に、溶鉱炉で防具鍛冶屋に、砥石(統合版の名称は石臼)で武器鍛冶屋に就く。石炭や鉄インゴットをエメラルドと交換でき、各種武器や防具、村にある鐘をエメラルドで交換出来る。
道具鍛冶屋のみ最初にエメラルドで買える道具は何故か石製だが、武器と防具鍛冶屋は最初から鉄製の装備を交換出来る。どの鍛冶屋もランクが上がると最終的にはエンチャントが付いたダイヤモンド製のアイテムをエメラルドで交換出来るようになる(提供するダイヤモンド製のアイテムはそれぞれ異なる)。
取引内容の関係上、序盤で職業ランクを上げるのは非常に難しいが、最終的に貴重なダイヤモンドを装備のクラフトに費やす必要がなくなるのは非常に大きい。
エンチャントの効果が悪ければ武器鍛冶屋の砥石を使って解除することも可能でそこからエンチャントテーブルで再度エンチャントを付与し直すことも出来るため、少なくとも1人は雇っておくとプレイヤーがデスポーンして装備アイテムがロストしたときの備えにはなるだろう。
難点は防具鍛冶屋と道具鍛冶屋で、防具鍛冶屋は頭、上半身、下半身、靴の4箇所からランダムで防具全身を確保するのは最低でも2人以上の防具鍛冶屋が必要になること、道具鍛冶屋はダイヤモンドのクワとダイヤモンドのシャベルがランダムで他のアイテムとの択になるため交換出来ないことがある。
そのため、厳選する場合はゾンビ化と治療を繰り返して取引に必要なアイテムを先に値下げしておくといいかもしれない。ダイヤモンド製のアイテムは職業ランクが高くないと取引出来ないので、他の職業よりも厳選が面倒なのがつらいところである。
司書
書見台があると、この職業に就く。本を模した帽子とメガネをかけているのが特徴。
紙や本をエメラルドで交換出来るほか、本1冊と一定数のエメラルドでエンチャントした本を交換してくれる。
このエンチャントした本にはエンチャントテーブルで付与出来ない修繕も対象に入っているため、これを求めて厳選するプレイヤーは多い。
Java版ではこれに加え消滅の呪い、束縛の呪いも対象に入っている。(統合版ではこの2つは含まれていない。)
とはいえ、エンチャントした本のエンチャント効果はランダムなので、狙った効果のものが欲しい場合は根気よく厳選する必要がある。職業ランクを上げてもほぼ常にエンチャントした本が選ばれる可能性はあるが、エンチャントした本が選ばれなかった場合は透過ブロックのガラスや光源アイテムのランタン、時間を確認出来る時計などを交換出来ることもある。
最終的にはmobのデスポーンを防ぐのに役立つ名札をエメラルドで必ず交換出来る。一見すると割に合わなさそうに感じるが、名札の入手手段は現在も少なく釣りで手に入れるのもまた根気がいるため、取引内容が確定しているのはありがたい。
亜種
村人は数少ない人間だが、敵対する村人に似た存在は結構多い。
村人ゾンビ
詳細は治療の項目を参照。なお、治療の際に近くに鉄格子やベッドがあると、治療完了時間がわずかに短くなる。
雪の降るバイオームで見つかることがあるイグルーの地下でも鉄格子で隔離された聖職者の村人ゾンビがおり、そこには醸造台に弱体化のスプラッシュポーションが、チェストに金のリンゴが必ず入っているため、隔離された村人ゾンビに向けてポーションを投げて金のリンゴで治療を行うことができる。なお、イグルーの地下では村人ゾンビ以外に普通の村人(求職者)も鉄格子で隔離されている。この村人ゾンビは近くに醸造台がある都合で基本的に聖職者に就いている。
統合版では村人、村人ゾンビ共にランダムな職業でスポーンする。
また、自然に生成された村はごく稀に至るところにクモの巣が張られていることがあり、そこにも村人ゾンビがいる。これは通称ゾンビ村と言われており、中にいる村人ゾンビはプレイヤーが離れてもデスポーンせず、本来は家にあるはずのたいまつやドアもないといった特徴がある。
ウィッチ
詳細はリンク先を参照。
襲撃イベントでは難易度ノーマル以上でスポーンすることがあり、回復のポーションを投げて邪悪な村人の体力回復を行う支援者となる。しかし、こちらに悪性状態を与えるポーションを投げた際に近くに邪悪な村人がいると、その邪悪な村人がウィッチに敵対することがある。
行商人
未使用の邪悪な村人、イリュージョナーに似た青い服装の村人。村の中心付近でもスポーンすることはあるが、村のない場所でも確率でランダムな位置にスポーンする。
理論上はオーバーワールドのほぼどこにでもスポーンすることがあり(海上や洞窟内でもスポーンすることがある)、スポーンした際はリードで繋げたラマを2匹連れている。
職業に就いている村人と同じように取引を行えるが、こちらは村人との取引では手に入らないものが中心で、その代わりにプレイヤーが持つアイテムの買い取りは行えない。行商人から何かしらのアイテムが欲しい場合はエメラルドをある程度確保しておく必要がある。
交換出来るアイテムはスポーンするたびにランダムだが砂やサンゴブロック、苗木、青い氷など特定のバイオームに行かないと手に入らないものが非常に多く、必要なエメラルドは多くても1つにつき6個と比較的安価なのも特徴。
村人と同じくゾンビなどの敵対モンスターからは逃げ出すが、統合版ではその際に透明化のポーションを飲んで逃れる。
Java版では夜になると(ネザーやジ・エンドにいるときに)透明化のポーションをのみ朝になるとミルクを飲んで透明化を解除する。
また、攻撃されるとお供のラマが反撃する。
村人と同じく友好mobではあるがスポーンから一定時間が経過すると、例え行商人を名札で名付けしていてもリードで繋げたラマと共に必ずデスポーンするという珍しい存在でもある。また、ラマが何らかの原因で行商人のリードから外れた場合そのラマは自然にデスポーンしなくなる。このラマは野生の個体と違って統合版では繁殖が出来ないため(ただしJava版では可能)、増えすぎたら革とリードのために狩ってしまってもいいだろう。
邪悪な村人
詳細はリンク先を参照。
村人に敵対する数少ない敵mobでいずれも強敵なので、特に基地が近くにある場合はしっかり守っておきたい。
関連タグ
アイアンゴーレム:村人の守護者。
村人に敵対する邪悪な村人たち:ピリジャー ヴィンディケーター エヴォーカー ラヴェジャー
イリュージョナーのみ未使用