概要
Minecraftに登場する敵mobの一種。魔女と呼ばれることもある。ポーションを投げて攻撃してきたり、溶岩に入ったりして炎上ダメージを受けると「耐火のポーション」を飲んできたりと臨機応変な動き方をするモンスター。
見た目は村人に似ているが声は魔女らしく女性的になっており、村人と同じような「ふぅぅん」は高めのピッチで「ふっふっふっふ」など不敵で怪しげな笑い声が聞こえることもある。
村人と違って鼻は大きく1つイボがあり、口は大きな鼻で隠れている(見えないだけで口は普通にある)。模様のある黒い帽子と聖職者とは異なる紫の服を身に付けており、伝統的な魔女に似せた感じになっている。特に効果はないが時々周囲に紫のパーティクルを出すこともある。
こちらを見つけると毒化してなければ「毒のスプラッシュポーション」を投げつけ、その後は即時ダメージの発生する「負傷のスプラッシュポーション」で攻撃してくる。(ダメージが少ない内は毒の付与を優先しているというべきか。)
また剣などで攻撃して来た相手には攻撃力の下がる「弱化のスプラッシュポーション」を、逆に離れていると「鈍化のスプラッシュポーション」を投げてデバフのステータス効果を付与する。いずれも効果時間を延長したもので、投擲距離が長く攻撃範囲もかなり広い。
特に毒のスプラッシュポーションは直に当たると、ダメージ軽減エンチャントがなければハートを1まで減らすほどダメージの持続時間が長く、更に盾でのガードも不可能なので、トライデント持ちのドラウンドとは別に危険な敵対Mobの1体である。あらゆるステータス効果を解除出来るミルク入りバケツがあれば持っておきたい。
耐火のポーションの他にも水中にいると水中呼吸のポーションを飲んで溺没を防ぐ。ダメージを受けると体力を回復する「治癒のポーション」や自身の足が早くなる「俊敏のポーション」も飲む。
体力は意外なことに26もあり、これはゾンビの20どころか邪悪な村人の24よりわずかに多く、射撃ダメージ増加5の弓でクリティカルを発生させても一撃で倒れない。ポーションを飲んで回復することもあるため、敵対Mobの中ではかなりタフな方である。しかしポーションが届く距離でないとそもそも投げないことから、プレイヤーがある程度離れた上で弓矢で遠くから攻撃すればほぼ一方的に倒せる。忠誠エンチャントを付けたトライデントもオススメ。
また、ウィッチはクリーパーと同じく直線的な攻撃手段を持たないので、ダッシュで一気に近づいて剣で大ダメージを与えると治癒のポーションを飲んで体力の回復を優先するため、その隙を活かして速攻で倒すことも出来る。
一方でウィッチ自身は攻撃にも使う負傷のポーションと毒のポーションの効果を大きく減らすという強い耐性があるため、こちらがこれらのポーションをウィッチに投げてもウィッチ自身にこれらのポーションを巻き込ませてもほとんど効果がないので注意(全く効かないワケではないが)。
あまり見られない現象だが、ウィッチが別のウィッチに毒または負傷のポーションを浴びせると、互いにポーションを投げつけ合う泥沼試合が勃発する。もちろんこれらのダメージには強耐性があり、自身は治癒のポーションも飲むため、この同士討ちは基本的に一生終わらない。
「負傷のスプラッシュポーション」による同士討ちを利用すれば他の敵対モブも倒せるのでは?と思う初心者もいるかも知れないが、ダメージが発生するのは主にスパイダーやクリーパーぐらいでゾンビやスケルトンといったアンデッド系は負傷のスプラッシュポーションを受けると逆に回復することから得策とは言い難い。
因みにアンデッドは毒も効かず、治癒のポーションでは逆にダメージを受ける。そのため、治癒のスプラッシュポーションで味方を回復しつつアンデッドにダメージを与える、という攻防一体の手段は可能。
なお、各スプラッシュポーションでウィッチ以外の他のMobが敵対し、同士討ちが発生してもスプラッシュポーションを投げて攻撃するが、クモやアンデッドに対しては何故か全く効果がない毒のスプラッシュポーションを投げることがほとんど。どうやら最初に負傷のスプラッシュポーションを投げたりアンデッド用に治癒のスプラッシュポーションを用意するなんてことは考えていなかったようだ。
なお、統合版では毒のポーションでウィッチを毒状態にすると、【実績】『やられたらやり返せ』を達成出来る。
通常のドロップ品はガラス瓶、砂糖、棒、クモの目、火薬、グロウストーンダスト、レッドストーンダストのいずれかを最大3種類、1種類につき最大2個までドロップする。
このドロップ抽選は重複することがあり、いずれもドロップ増加のエンチャント効果を受ける。例を挙げると火薬、レッドストーンダスト、棒を1つずつドロップすることもあれば、砂糖を4つドロップする、なんてこともある。
これらの通常ドロップとは別にウィッチ自身がポーションを飲んでいる最中に倒すと、その飲んでいたポーションをドロップすることがある。(確率は8.5%、統合版では100%)
棒を除けば全てがポーションの作成に関係し、ドロップアイテムの種類はプレイヤー以外の全Mobの中で最も多い。
村人に雷が落ちることでもウィッチになる。このウィッチはデスポーンしないので、複数人ウィッチ化した場合は要注意。
設定中の難易度がノーマル以上だと村の襲撃イベントで邪悪な村人と共にスポーンすることもある(イージーではスポーンせず、ピースフルでは襲撃イベント自体が発生しない)。Java版では他の邪悪な村人に治癒のポーションや再生のポーションを投げてサポートする厄介な存在だが、統合版ではこの行動パターンがなくなっていたが、ver1.20.30よりJava版と同じ仕様となった。
また、襲撃イベントでは唯一友好な村人を攻撃しようとせず、投げたポーションが邪悪な村人を巻き込むと、巻き込まれた邪悪な村人はウィッチに敵対するため、ウィッチは純粋な邪悪な村人ではないことがわかる。
バニラではスポナー(モンスター スポーナー)は生成されないが、沼地に生成される沼地の小屋にはウィッチしかスポーンしないため、事実上ウィッチのスポナー代わりになり、これを利用したトラップを作ることは可能。グロウストーンダストとレッドストーンダストは比較的珍しいアイテムなので、トラップを作る価値はある。
なお、沼地の小屋はバーバ・ヤーガがモデルになっており、オークとトウヒの建築素材で出来た高床式の構造になっている。小屋の中に入るには別途登るためのブロックが必要。周辺にはウィッチが1人必ずいるほか、相棒(?)として黒ネコも1匹いる。
この黒ネコとウィッチは構造物と共に存在しているため、デスポーンしない(洞窟内や夜間など、暗い場所でスポーンするウィッチはプレイヤーから離れると普通にデスポーンし、難易度がピースフルだと固定でスポーンするウィッチも敵Mobなのでスポーンしなくなる)が、黒ネコは村にいるネコと同じ振る舞いでウィッチと共に敵対するワケでもなく、プレイヤーが手なずけることも普通にできる。
因みに黒ネコは村では低確率でスポーンかつ統合版では満月の夜にスポーンした場合50%の確率で黒ネコになる。
それに関連して、Java版の進捗「猫大全集(A Complete Catalogue)」では、出てくるネコ11種類全てを手懐けなければならないため、最悪の場合、沼地の小屋で達成する事となる。なお、統合版の実績「ネコまみれ(Plethora of Cats)」では村でスポーンした野良状態のネコ、子供のネコを(種類問わず)20匹手懐けなければならないため、わざわざ沼地の小屋に来る必要はないが、(村でのスポーン率がとても低い為)どうしても黒ネコが欲しい場合は沼地を探して見つける必要がある。
小屋にお宝のチェストはないが作業台と大釜はあり、統合版では大釜の中にランダムな種類のポーションがランダムな量で入っていることもある。プレイヤーとは別の独自の手法でウィッチはポーションを作っていると考察しやすいだろう。
プレイヤーがポーションを作る醸造台はないので、小屋でプレイヤーがポーションを作ることはもちろん出来ない。トラップを利用してすぐそこでポーションを作りたい場合はあらかじめ必要なものを最低限用意しておく必要があるので注意しよう。
余談だが、沼地の小屋でネコのスポーンエッグの使用や、ネコの繁殖、ネコの種類を指定しないコマンドでスポーンさせると必ず黒ネコとなる。黒ネコは魔女の使い魔として有名なので、このあたりも伝承を意識していることがわかる。