黙れば美人、喋ると奇人、走る姿は不沈艦
これこそがごーるどしっぷ
概要
『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘の一人、ゴルシことゴールドシップの人物像に由来するタグ。
実在の競走馬にして馬離れしたエピソードの多い芦毛の迷馬・ゴールドシップの擬人化とあって、だいぶクセの強い美少女が出来上がっており、風貌、性格、そしてその走りから、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」をもじった結果いつしかこんなタグが蔓延……もとい広まった。
要約
黙れば美人
彼女は公式お墨付きの美人であり、アニメ版の紹介文では「美しい銀髪をなびかせ、抜群のプロポーションと神々しいまでの美貌を持つスーパーウマ娘」と、これでもかというレベルの褒めちぎり方をされている(詳しくはこちら)。
顔つきは凛々しく、170cmの高身長に、スリーサイズはB88 / W55 / H88と、客観的に見ても文句なしの美人であると言って良い。
喋ると奇人
しかし蓋を開けてみれば、アニメではメジロマックイーンにちょっかいを出しては反撃され、レースの観客席で焼きそばやお弁当を売りさばき、チームメイトとつるんで道行くウマ娘をズタ袋にブチ込み拉致ったりとやりたい放題。
アプリ版ではその奇行に一足飛びの磨きがかかり、「ウマ娘界のハジケリスト」とまで言われる始末。レースに勝利すればトレーナーにドロップキックをブチかまし、トレーナーを唐突に「宝探し」に連行し、メジロのお嬢様に対し対話不可レベルの会話をおっ始めるなど、アニメ版ですら比にならないフリーダムっぷりを見せつけてくる。一字一句違わず「1秒後どうなっているか分からない」、それが奇人ゴルシだ。
走る姿は不沈艦
そして極めつけはなんと言ってもその走り。原作……もとい実際のゴールドシップも本気を出せば恐ろしい追い込みで様々なサラブレッドたちの度肝を抜いてきた。
その走りを最も印象づけるのは、2012年の菊花賞であろう。あの83年の菊花賞のミスターシービーを彷彿させる、最後方からの恐ろしい追い上げとごぼう抜きを見せつけ1位に躍り出てみせた。タブー破りはかくして繰り返されたのである。
「120億を溶かした馬」だとか「ファンの応援が大好き」だとかが注目されがちだが、戦績を見てもGⅠ6勝(内2回は宝塚記念)と紛うこと無き優駿であることも確かなのだ。
もちろんアプリでもこの追込みは再現可能。固有スキル【不沈艦、抜錨ォッ!】は「レース中間からロングスパートをかけて速度が少しずつ上がる」――つまり折り返し地点を過ぎたあたりからどんどん加速し続けるというなんとも恐ろしい能力となっている。
ゴルシを育成していて「あー、こりゃ負けたわ……」と思ってスキップあるいは倍速にしたらいつの間にか勝っていた、あるいは他ウマ娘の育成中のレースで「よし勝った!」と思っていたらいつの間にかゴルシにぶっ差されて敗北していた、というトレーナー諸兄諸姉も多いことであろう。これがゴールドシップの秘めた恐ろしさだ。
余談
ところで、上記の83年の菊花賞は2012年にJRAのCM「THE WINNER」シリーズでも取り上げられている。そして、ゴルシがこの菊花賞で勝利を勝ち取ったのも2012年のこと。
このことからファン曰く、「もしや、ゴルシはこのCMを観て真似をしたのでは…?」なんていうトンデモな話も上がっていたりする。無いとは思われるが、正直なところ、否定しきれないのがまた恐ろしい。
トレセン学園一のトリックスター
今では本人の知名度が上がり過ぎたせいでもう絶滅危惧種となってしまったが、原案イラストでは破天荒どころか活発そうな様子すら感じられず、ゲームのサービス開始直後はアニメ本編やぱかチューブっ!でゴルシを知らなかった初見勢も多かった為、彼女をプライドが高くあまり心を開いてくれない高嶺の花と勘違いしていた例も少なからず存在した。
投稿されるイラストでも一枚目と二枚目で大きく印象に差があるものが投稿されている。
ところが逆に世間の評判を聞いてゴルシ=ウマ娘で一番ぶっ飛んだヤツと認識してプレイし始めたトレーナーは、ストーリーの大事な場面や所々の台詞からわずかににじみ出る人としての優しさや気遣いを見てきたことで本気で美人に振舞おうとすればやっぱり美人なんじゃないかという解釈が増えるという逆転現象も起こっている。黙れ美人なんてタグを付けられることも。
知れば知るほど可能性が広がるゴルシ万能説は今も健在である。
まとめ
「黙れば美人、喋ると奇人、走る姿は不沈艦」。実際このタグは「美人なゴルシ」「奇っ怪なゴルシ」「カッ飛ばすゴルシ」のどれもにつけられている。ゴールドシップという1人の、あるいは1頭の魅力を上手く表現したワードなのである。
関連イラスト
黙れば……
喋ると……
走る姿は……
余談
ちなみに、二次創作においては普段頭部に装着している装具を外すと周囲の誰もがゴルシと認識できない美人になるという描写をされることが多々あり、このタグが使用されるケースが多い。
他にもユキノビジンを意識したタダノビジンなんてタグがつけられることもある。