再生を超えた元どおりの「交換」なのですッ!
概要
ジョジョの奇妙な冒険第8部「ジョジョリオン」に登場する人物。
TG大学病院の院長兼理事長であり御年89歳。院長は名誉職であり、医療行為はもう行っていない。医学賞等を受賞する等の立派な経歴がある。事前の予約があれば面会が可能であり、医療に関する講演会も行っているなど現在は博士として活動している。
高齢なので耳も遠く、歩くのもよろよろしておぼつかないが何故か追いつけない。
初登場は84話(単行本にして21巻目)である。アーバン・ゲリラ、プアー・トム、羽伴毅と共にロカカカの秘密ラボに出入りしている事が明らかになったため、定助らが調査を開始する。
後に判明した正体は、前述したTG大学病院の岩人間たちはおろか、田最らロカカカ密売団なども含めたロカカカに関連する一連の岩人間組織の首魁である。田最のチームやドロミテとは直接の面識は無かったようだが、監視していた。また、自らロカカカの研究を行い「LOCACACA6251」という薬品を開発し、自身の講演会で発表した。
なお、この研究の際に同病院に勤務していた吉良・ホリーを実験台にしていたが、これが原因で様々な症状を引き起こすようになった彼女を助けるために、吉良吉影が仗世文と結託して密売団と接触して、結果定助が誕生することにつながったという、いわばこの物語の全ての元凶である。
容姿
全身黒ずくめの服装。帽子とマフラーを身に着けており、足腰が悪いのか杖もついている。なおこの服装は外出するためのものであり、普段病院内にいるときは白衣を身に付けているらしい。
顔は透龍が康穂に見せた写真によって初めて判明する。顔中には年齢に見合ったシワがあり、右目にはモノクル、岩人間を彷彿とさせるトゲトゲしい髭などが見て取れる。また謎のスタンド同様にドス黒いオーラを纏っている。
また、ホリーは何度会っても「決して顔を覚えられない」人物であると説明している。これは彼のスタンド能力と何か関連があるのだろうか。
人物像
表面的な物腰は穏やかで紳士的なため、社会的評価も芳しい模様。
だがその実態は、
…等、冷酷非道そのもの。しかも当の礼に対してはそのことについて、厄災の中にいたにすぎず「崖崩れで死んだ…只のそれだけだよ」と煽った。
そして定助には「わたしを追跡しなければそれで無事で幸せに過ごせたのだ。たったそれだけの事も出来ないのか」言い放つ。これは前述にもあるが、吉良・ホリーをロカカカ研究の実験台にしておいて自身を追わざるをえない状況にしていた上での発言なのでまさに非情ここに極まれりといった性格。
なお、上述の定助や礼への台詞の様に、相手を煽るような発言をすることであえて怒りを誘い、自分自身へ攻撃させるように仕向けることによって、逆に自身のスタンド能力で返り討ちにするという戦法を得意としている。作中で何度か自身に不利な状況となっているが、煽り台詞を吐き捨てることによって流れを引き戻している。
ジョジョ史上屈指のチートスタンド持ちでありながらも力業でゴリ押すのではなく、焦らず心理戦を仕掛けてくるあたり流石89歳といったところか。
また戦闘中には、定助の罠を察知し室内に足を踏み入れない、前もってドゥードゥードゥー・デ・ダーダーダーやオブラディ・オブラダといった岩昆虫を所持しておく等、非常に勘が鋭く用心深い行動を見せる。「長旅をしている者が最も事故に遭いやすいのは帰宅直前」であると語るなど、目的達成直前での油断は一切ない。
豆銑にあと2㎝のところまで近づかれた際は、「こんなのは初めての事」だとして驚きながらも焦ったりはせず、自身のスタンド能力に対する絶対的な自信を見せる等大物感も漂わせる。
しかしそれでも自身のスタンド能力を掻い潜って攻撃してきた相手に対しては警戒を露にし撤退を図るなど逃走することに躊躇いはない。本人曰く「何よりなのは無事が一番」である。
他にも、「君たちが所有していいものなんて何も無い……」と言い放つなど人間を下に見ている素振りを見せる。
自身でLOCACACA6251なる薬品を開発しており、それを完成させる為に新ロカカカを必要としている模様。アーバン・ゲリラが語っていた、新ロカカカによってやってくる新しい世界と、どう関係があるのかは現時点では不明である。
スタンド 「ワンダー・オブ・U」
「追ってはいけない…決して」
外見は全身メタリックで細身でロボットみたいな外見をしており、腕には刃が付いている。
能力は「明負を追跡する者に何かを激突させる」能力であり
椅子や傘立てに激突する
車が激突してくる
飛んできたタバコに激突にする等、様々物が激突してくる。
そしてその他にも病院内で演説中であるはずの院長が同時刻に留置場の外にいたり東方邸に居たりと不可思議な事が起きていたり
歩いている院長を走って追跡しても何故か追いつけなかったりと激突以外にも何らかの能力を有していると考えられるためその能力は未知数である。
名言録
- 君はわたしを……「追う」つもりでここへ来たのかね?
- 誰だろうと…わたしを追わなければ良いのになあ~~~
- 『長旅をしている者が最も事故に遭いやすいのは帰宅直前』だ
- 『流れ』はずっと厄災なんだ
- 君たちが所有していいものなんて何も無い……「梨園」だろうと……「新ロカカカ」ひとつだろうとな…!!
- 蛇みたいな動き…
- …うむ…私自身でも…こんなのは初めての事で驚いている。あと1センチか…こんな側まで禍を受けずに私に近付けた者は…かつて……誰もいなかったよ…確かに…あと1センチで「何が」起こるのか…?初めてだからね。私にもよく分からないんだ。本当だ。だが厄災の流れの中にいて…私を攻撃できた者もかつて誰一人としていない。それも確かな事だ…
- 豆銑礼。17年前君の父親は崖崩れで死んだ。害虫を梨園に放った者がいるという君の話を…君の父親が確かめに行ったからだよ。そして君の母親はその後借金まみれの梨園の為に苦悩して病死した。あれも厄災の流れだ。君はあの時も流れの中にドップリだったんだよ。たまたま生きてここに居るだけだ
- 厄災が来る。やめろと忠告したのにな。順番は君から死ぬ
- 広瀬康穂が…………今東方邸にいるぞ。君はそんな事をしてる暇があるのか……?彼女…まもなく死ぬぞ。厄災の流れの順番だ。
- 分をわきまえてわたしを追跡しなければ……何事も起こらないのに
- わたしを追跡しなければそれで無事で幸せに過ごせたのだ。たったそれだけの事も出来ないのか?
- これはわたしの只の避難訓練だよ。厄災が避難訓練とはだが
- 『オブラディ・オブラダ』何よりなのは無事が一番
- 無事が何より、私を更に追撃しない限りはな
- 2発目を撃ってみるかね?いいや………きっともう追撃は出来ないね