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チートスタンド

ちーとすたんど

『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンドのうち、文字通り反則級な能力のスタンドの事である。
目次 [非表示]

「どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある

王には王の……料理人には料理人の……それが生きるという事だ

スタンドも同様『強い』『弱い』の概念はない」


「質問が悪かった……

子供が遊びで話す『スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?』

そのレベルでいいよ」


初めに編集

スタンドとは何かについては詳しくはスタンドの記事を参照。

尚、当然と言えば当然だがチートスタンドという呼称はあくまで俗称であって原作や公式での他媒体でこう呼ばれた事は一度もない。


警告編集

この記事に記述されるスタンドには、“戦闘力が高い=チート”のような個人的な見方が含まれる場合があり、個々人の考え方や価値観により、チート級(…というより【強豪スタンド】)と思われるスタンドは無限に存在し得るため要注意。


主な幽波紋(スタンド)編集

第3部「スターダストクルセイダース編集

もっと!モハメドさんと鳥

本体はモハメド・アヴドゥル

鉄をも瞬時に蒸発させる炎を自由自在に生み出し操る、初期のスタンドに見られる「シンプルなヤツほど強い」を地で行くスタンド。その火炎による中距離戦闘のみならず、ヴィジョンそのものでの近距離戦闘も難なくこなす。

炎は攻撃以外にも、生体エネルギーを探知する手段としても機能させる事が可能。「炎で相手を焼き殺す」極めてシンプルかつ強力な能力であるが故に危険視され、劇中では真っ先に標的にされる場面が多かった。また、この能力とアヴドゥル本人のスタンド使いとしての能力値が高く強過ぎたため、作品の展開上持て余してしまい荒木先生退場の措置を2回取ったほど。

(荒木先生も後年のインタビューで後述のパープル・ヘイズと合わせて「強くし過ぎて失敗した」という旨の発言をしている。)

初期故のぶっ飛んだスケールの能力が多い3部内ですら名指しで警戒される戦闘力を持っており、「もし後の部の味方サイドにアヴドゥルがいたら」と考えると、正面から焼き尽くして終わりの塩試合を量産しかねないだろう。

数少ない欠点としては、不特定多数の乗客が居合わせている旅客機内等では、火力の高さが却って足を引っ張り能力の発動を控えざるを得ない場面があり、戦場を選ばないと二次被害を生じかねないこと。


JOJO

本体は主人公空条承太郎

圧倒的パワーとスピード、精密動作性を併せ持つ近距離パワー型の原点にして頂点

射程距離が短い弱点はあるものの、石を砕き鉄の檻を捻じ曲げる、大型トラックを押しながら真正面にパンチする(ジュニア空想科学読本によるとその時のパンチの衝撃は176万t)驚異のパワー、こめかみで発射した拳銃の弾を造作もなく摘まみ取れる凄まじいスピード(ジュニア空想科学読本によるとマッハ27)と精密性、それらの集積であるオラオラのラッシュは文字通り必殺技の領域に達する。

加えて本体である承太郎の胆力と冷静さ、頭の回転の早さも合わさって、非常に高い戦闘能力を誇る。

後に戦いの中で更なる能力にも目覚め、「最強のスタンドは何か」の議論で必ず挙げられるスタンドである。

単独での戦闘能力に眼が映りがちだが、上記のパワーを駆使して、地面に大穴を開け仲間を一旦避難させる・念写された写真に幽かに映った昆虫の姿を看破し、ヘブンズ・ドアーの使い手と並ぶ程の絵画関連技能で、敵の潜伏場所を暴くのに一役買う等、支援能力も侮れない。


もっともその強力さ故か、ただでさえ短い不安定な射程距離故か、有名税がついて以降は存分にパワーを活かす前に一時脱落する事も。


マ サ ク ゥ ル ! !

本体はグレーフライ

パワーは低いもののスピードは極めて速く、オラオララッシュすら掠りもせず、たとえ一センチメートルの距離から10丁の銃で撃ったとしても弾丸は当たらないと豪語する程。

純粋な悪のスタンド使いとしては、シリーズ最初の敵スタンド使いである。

その為、速さで終始スタープラチナを翻弄した事実が、その後のシリーズを踏まえた基準で考えると冠としてあまりにも重すぎると言わざるを得ない。


一応、スタンドが良くも悪くも小さい為に、本体を守るのに向いていない難点はあるが、持ち主の残忍さと近距離スタンドのパワーが活かしづらい場所で襲撃する等、狡猾さで多少補われている。


「シルバーチャリオッツ!!」

本体はジャン=ピエール・ポルナレフ

攻撃は「素早い動きからなるレイピアの剣技」というシンプルかつ小細工ないものだがポルナレフ自身の修行の賜物により繰り出す剣技は凄まじく、出鱈目に放り投げた5枚のコインを一突きで全て貫いたり、空と空の間に溝を作って炎を打ち返したり、飛んでくる銃弾を切り落としたり、軌道が見えていたとはいえ光の速度で移動するスタンドを切り裂くなど、「シンプルな強さ」を持つスタンド。その強さはDIOからして「優れたスタンド使い」と言われるほど。

スピードもスタープラチナと同格な上、甲冑を脱ぎ捨てることでさらにスピードが上がり(アヌビス神に操られ二刀流となった状態だったとはいえ)あの承太郎をあと一歩まで追い詰める所まで行っている。

…というようなシンプルな強さを持つチャリオッツだが、本体であるポルナレフの生命力も非常に高く、ハングドマン、ジャスティス、クリーム、ザ・ワールド等の数々のチートスタンドとの戦いでも生存し、5部でのキング・クリムゾンとの戦いで目に見えて死んでいるほどの傷を負っていてもかろうじて生きのび、ジョルノ達に逆転の切り札を託すなど、もはや彼の再生能力がスタンドの能力ではないのかという意見もある。


J・ガイル初描

本体はJ・ガイル

「鏡など反射する物がなければ移動できない」条件下ながら、光と同等の速度で動くためスピードは恐らく全スタンドの中でも最速クラス。射程距離も非常に長く、光速で相手をどこまでも追いかけ回す恐るべき状況に相手を追い込める。

スタンド自体の戦闘性能は大して高くなく、また反射から移動する際は無防備になる弱点を持つが、持ち主はそれも把握しており、まず相性が悪いスタンドの持ち主を倒し、(多少の慢心から)不利になっても(やり方は卑劣極まりないが)とっさの機転でカバーする知恵もある。


エンヤ婆

本体はエンヤ婆

スタンド自体がである為に物理攻撃が無効であり、その中で傷を付けられると、まずそこから出る血が霧の中に溶け込んでいくと同時に、傷の部分にコイン大の穴が開き、その穴を開けられたら最後、ジャスティスの霧に侵入され、その部分を本体の意のままに操る事が出来る。

拘束力は非常に強く、相手に舌を傷付けられた程度の傷を負わせても、顔を叩き潰せるパワーで壁に貼り付けたり、体を浮かせて天井に叩きつけたりする事も簡単に出来る。

穴の量を増やせば死体をゾンビのように動かす芸当も可能で、その人数は無制限。

更には霧を使って街一つ分の幻影を作り出す能力を兼ね備えており、その規模感、スケール感は圧倒的。


この能力の強力さに、ジョセフからは「とんでもない執念のスタンドパワーの持ち主」と感心されている。

欠点としてはストレイ・キャットウェザー・リポートのように、気体を勢いよく打ちつける事に長けているわけではない為、大気そのものを大きく掻き乱すパワーを持つスタンドとの対面時は、本体の長話ともども黙らせられた。


ドゥーユゥーアンダスタンンンンドゥ!

本体はラバーソール

相手と同化して肉を取り込む、全身に纏う事で他人そっくりに変装する等が可能。見た目に限るがスタンドまで再現できる。

直接触ると触れた部位に食いつき、吸収し始める「攻撃する防御壁」としての性質も持ち、食った対象のエネルギーを取り込んでパワーアップさえも可能とする。

本体自身が「弱点は無い」と豪語するだけあり防御にも優れ、全身に纏えば物理攻撃には敵無し。

温度変化にも強く、火で焼けば弾けて広がり、凍らせればスパイク状となり更に人体に食い込む。


防御壁としての役割だけでも非常に強力なのに、服ごと他人を完璧に真似られる能力がオマケで付いていると、もうこの時点で同じ3部で登場したクヌム神のほぼ上位互換と評価していい。

オインゴのクヌム神と違って体臭を変えられる能力はないと思われるため、イギーと遭遇していたら変装を看破されていたかもしれないが、盛り過ぎの強能力である。


アラビア・ファッツ

本体はアラビア・ファッツ

スタンドの位置はとても高く、花京院のハイエロファントグリーンで100メートル上昇しても届かなかった。

100メートル以上離れた地点から地表の温度を70℃以上にまで上昇させるそのエネルギー量と、そこからレーザー光線のような熱線を撃ちまくれる能力がシンプルに強力。

砂漠のど真ん中で遥か上空に出没させてジョースター一行のスタミナ切れを狙っていたが、市街地で発現させていたら大惨事になっていたのでは無いだろうか。


但し、遠距離スタンドでありながら、自身は標的から然程遠くない場所にいなければ真価を発揮出来ない上に、高熱の影響が相手だけでなく自分にまで及んでしまうジレンマも抱えている。


ジョジョ式 座頭市

本体はンドゥール

水を操るスタンドで鉤爪のビジョンを持つ。射程距離は数km、攻撃速度はスタープラチナとほぼ互角なうえ、空中戦であればスタプラ以上と言う、狙撃銃のような攻撃能力を誇る。威力も人の頭部程度であれば容易に捻じ切り、レシプロ機のボディーをも貫通せしめる。スタンド自体は水を依り代とする遠隔操作型で、直接攻撃を受けてもほとんど本体へダメージが返らない為、倒すには本体を直接叩くしかない。

更に本体は盲目ながらも、杖で地面からの音を聞いて標的の正確な位置情報を捕捉出来る超人的な聴覚を持ち、寸分の狂い無く標的を仕留めてみせる。無音での接近手段等を用意しても、短時間で打開策を編み出してしまう。

OVA版では砂漠の熱で水が蒸発しても、水の供給源があれば即復活する描写もある。

「ゲブ神が強い」以上にンドゥールのスタンド使いとしての練度が最高級と言い得る面も強く、エジプトに到着して間もないジョースター一行をいきなり壊滅の危機へ追い込んだ強敵。


仮に苦手なものがあるとすれば、どこまで計算ずくで行っているのか怪しい者の不規則な動きや、イギー東方定助と言った、無音で移動・運搬する能力を持つスタンド使い等。また、水に関するスタンドであることに加えあくまで目以外の五感を使い戦う必要がある為、サバイバーとの相性も微妙。

また、能力の性質上、索敵はンドゥールの聴力に頼る為、音を操るエコーズとの相性も悪いと思われる。

そして水を一瞬で凍りつかせられるホルス神ホワイト・アルバムといった強力な冷気系スタンドとの相性は最悪で、EOHでンドゥールがペット・ショップと対戦する際は激しく動揺する様子を見せる。


絶っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~対

本体は刀剣(元の本体は、刀剣鍛冶師のキャラバン・サライだったが、作中時間の500年前に既に亡くなっている)。

第一の能力は【自身を抜刀した者or自身の刀身に触れた者の精神を掌握し自身の本体として扱い対象に攻撃を仕掛ける事が出来る】。これにより、剣術の経験がない者でも剣の達人へと進化させる。

第二の能力は【物質を透過して攻撃ができる】(ON/OFFは任意で切り替えが可能)ので、壁越しや柱越しでの攻撃が出来る。

第三の能力は【一度交戦した相手の動きや攻撃を覚え強化する】事で、宿り主となる者が変わっても、経験は0にならずそのまま継承させて戦闘を行える。

宿り主がスタンド使いであった場合、スタンドと組み合わせて能力の拡張を行う事も可能である。作中ではポルナレフの銀の戦車の能力を拡張させ、スタープラチナと真っ向勝負を挑み、勝利まであと一歩の所まで追い詰めた。

おまけに、これだけの能力を持っていながら、DIOの悪漢なりの手腕等を軽んじず、自分でも倒しづらい手練れである事を見抜く・私情を一旦抑え、承太郎の強さの秘訣について反芻すると言った、正統派スタンド使いとしての理知のようなものまで持っているのも厄介。


だが、本体は至って普通の刀剣である為、粉々にされたり手入れが不可能な場所(水中など)に追いやられてしまえば錆びてしまう。

その他、素の射程距離は基本的に短い為、頭自体は悪くないのにもかかわらず、少し離れた場所の相手に対し、強引な手に出る事もしばしば。


くるくるくり~む

本体はヴァニラ・アイス

口の中が暗黒空間に通じており、その中に取り込んだもの全てを粉微塵に粉砕し、何処かへと消し飛ばしてしまう。本体のみがこの暗黒空間の中でも無事でいることができ、本体を飲み込んだ後スタンドの胴体を口内に収納して全く不可視の状態になり移動することも可能で、姿・気配を完全に隠蔽したまま空間を削り移動する。強度を無視して消し飛ばすその防御不能の攻撃性と本体の異常性格により、DIO側の戦力の中でも非常に多くの戦果を残した(これはシリーズ通して見てもラスボス格を除いてトップクラスの戦果である)。

唯一最大の欠点は、本体を収納すると外部情報の一切を受け取れなくなる為、対象を認識するには一旦口を開けて覗かなければならないと言うところか。

状況によっては本体を収納せずに視覚情報を確保した上で、普通にクリームを発動させて相手に向かわせる方が強力な場合もありそうだが、作中ではそのような使い方は見られなかった。

主人公とボスのスタンドを除けば、全シリーズ通して最強のスタンドと多く論じられる、チートスタンドの代名詞。


DIO&ザ・ワールド

本体はDIO

スタープラチナと同じく圧倒的パワーとスピードを誇る人型スタンド。

最大の能力は時間停止。その反則級の能力は解明だけでも多大なる犠牲をもたらし、判明した後も本体の狡猾さにより一行を窮地に追い込んだ。

ザ・ワールドの強みは基本的に上記のスタープラチナの強みと同じであるが、ザ・ワールドは近距離パワー型の中では射程距離が異様に長く、その分本体に近づくのも容易ではない。

上記のパワーや能力等の強力さに比べると可愛く見えがちだが、歴戦のスタンド使いだけでなく、一般人の身体を必要以上に傷つけずに運搬する・スタープラチナによるラッシュをとりこぼさずに応戦する等の芸当をこなす、精密動作性を持つ点も厄介。



第4部「ダイヤモンドは砕けない編集

ダイヤモンドは砕けない

本体は主人公・東方仗助

パワーとスピードに秀でた近距離パワー型で、本体の怒りにより生まれる爆発力はスタープラチナにも並ぶとされる。

能力は「直す(治す)」。壊れた物体や生物の傷を修復・治癒することが可能になる。効果対象はエネルギーなど形を持たないものにも及び、応用次第でえげつない用途にも使用できる。死んでいない限りあらゆる外傷を治すことができ、多くの仲間や人の命を救っている。承太郎曰く『この世のどんな事よりも優しい』能力。「死んでいない」の基準は正確には不明だが、頭部・四肢・胴体全てが爆発四散した早人ですら爆散直後に触れられれば完璧に元通りにできることを考えると、魂さえまだそこに留まっていれば肉体の破損状況は無視して治せるのだと考えられる。


段階の調整も可能なようで、破壊した道路をコールタールに、スパゲッティを茹でる前の材料にといった具合で構成物質へと復元したり、空中に散った破片を復元して咄嗟の防護壁へと転用した例もある。同時に破壊した別々の物体を復元して混ぜ合わせる様な行為も行っており、「損壊以前の状態への復元・物質の構成変化」といった、単なる治癒・復元とは違った少々特殊な能力の模様。

自分自身を治すことはできないのが唯一にして最大の欠点である。

また、仗助はクレイジー・ダイヤモンドの動きを時速300㎞と思っているが、スピードはそれ以上で、至近距離から放たれた銃弾をキャッチする、爆発した川尻早人を元に戻すために破片を殴って治す(ジュニア空想科学読本よるとその時のパンチの速度はマッハ876)ほどである。さらに本体の仗助が怒るともともと高かったスピードが爆発的に上昇し、スター・プラチナでも時を止めなければ対処できないほどある。承太郎が仗助を怒らせたシーンでスター・プラチナ・ザ・ワールドで時を止めて回避したが、クレイジー・ダイヤモンドの拳が当たったのか、承太郎の帽子が歪んだ形で修復されてしまった。


虹村億泰

本体は虹村億泰

特殊な形状を持つ右掌により、あらゆる物体・空間を削り取る能力を有している。削った物体は「元々何もなかった」ことになり、クレイジー・ダイヤモンドでも修復は不可能。爆弾などの危険物も跡形もなく消失させることができ、攻防に転用できる。空間を削ると断面が瞬時に戻ることで付近の物体が吸い寄せられ、本体や対象を瞬間移動させることもできる。当初は本体の経験・頭脳不足により自爆してしまったが、物語が進むにつれて応用が利くようになった。

上述したクリームと近い能力だが、こちらは削った対象の行方は一切不明で、なおかつ空間そのものも削ることができる。

また、空間を削る際の動作は大振りで少し遅いという特徴はあるものの、素での殴打や脚撃は他の近距離パワー型と遜色ない程速いという高い格闘能力で補う事が可能。

アヴドゥルやフーゴと同じ「仲間のスタンド使いとしては強すぎた故に不遇」という存在だが、こちらは本体がバカな点でバランスを取った為、退場という処置はされなかった(不遇という点は変わらないが)。


ただ、本体の粗暴ながら情に厚い人柄故か、良くも悪くも能力の適用範囲が手に集中しているからか、一度に削れる範囲が狭く、これが近距離型スタンド使いにとっては少し厄介なストレイ・キャットを、味方を巻き込む事なく攻略する事に繋がった事もある。


Can’t Stop

本体は音石明

電気を操作したり、電線を通してスタンドを移動できたりとかなり応用力の高いスタンド。

対象を電気エネルギーに変換させることも可能なため、店の電線を介し商品を盗む、ターゲットを電線の中へと引きずり込み別の場所で殺害するといったえげつない用途にも使用できてしまう。

総合評価の方も何と精密動作系以外すべてA評価。遠隔操作系でここまでの破壊力を持つスタンドはそうそういないことを考えるといかに能力値が高いスタンドか分かるだろう。肝心の精密動作性もCとまあまああり、これ以外は全てAなため当然成長性もAであり、この先精密動作性がB以上になる可能性も全然あるのである。

下記の要素もあってムラっ気があるが、主人公を始めとするスタンド使い達をかき乱すような奇策を用いたり、一応情報収集を行うといった、使い手の知恵がちらつく点も面倒。

欠点はスタンドのエネルギーを電気に依存していることで、これがかつては上記特長を無にしかねないほどのマイナス評価に繋がっていたが、現在ではインターネットの発達、スマートフォンモバイルバッテリーの普及により電気のないところを探すのが難しいため、欠点が欠点になっていない。当時から非常に強力だったが、社会情勢の変化によってより対処が困難になっているというかなり手に負えないスタンド能力である。


岸辺露伴

本体は岸辺露伴

人の記憶や能力を本(辞書)にして読んだり書き換えることが出来る能力持ち、基本的には、身体のどこかの部位が薄く剥がれるような形で「本」のページになる。

「本」には対象の肉体や精神が記憶している「人生の体験」が記されており、記述を読むことで相手や相手の知っている情報を知ったり、ページに書き込むことで相手の行動・記憶を露伴の思うとおりに制御することも可能となり、「攻撃できない」と書き込むことで本体は無敵状態となる。


戦闘以外でも優秀であり、たとえ勉強しなくても「イタリア語が出来る」と描けばイタリア語を流暢に話せたりすることも出来る。


当初は発動条件が難しく、自分で描いた漫画を相手に見せ、相手と波長が合わないと発動できなかった。

しかし後に本体の成長によって、空中に絵を描くだけでも能力を発動できるようになり、最終的にはスタンド像が確立され絵を見せなくても相手に触れることで本にすることも可能となった。


かなりなんでもありの超優秀スタンドであり、何か一つスタンドが貰えるとしたら多くの人が選ぶであろうスタンド。


あまりにも強力すぎたのか出番らしい出番がなかったり、相性の悪い敵たちと戦わされた

また、一般人も他のスタンド使いも早々越えられない一線を、短絡的な理由込みで越えてしまった者や、スタープラチナ級の物理攻撃手段を持つ者等に連勝できる保証はないらしく、とある肉体強化技能を持つ者との衝突時は、一度退けた後に避難の選択をとっている。


ハーヴェスト

本体は重ちーこと矢安宮重清

分かりやすい群体型スタンドの一つで、イナゴの如く大群で対象を襲撃する。

一体一体の破壊力は低いものの、手には鋭い爪があり、針のような口で噛みつくことも出来るので、太い血管等の相手の急所をピンポイントに狙えば高い殺傷力を発揮する。ピラニアのように集団で襲い掛かれば、大ダメージを与えることが出来るほか、立ち回り次第では蚊のように相手に面倒な液体を注入するといった芸当も可能。

スタンドを組体操のように縦並びにして暗幕代わりにする・木の葉等を収集して使い手ともども樹木のように擬態する等、攻撃面以外の手段も多彩。


これらの応用力の高さ等を引き出す使い手の閃きもあって、原作者から「ハーヴェストに勝てる奴がいるとは考えられない」と言われたほどの能力を持っている。

ただ、このスタンドの強さを支えているのは、小説版等で仄めかされた群体型スタンド使い特有の厄介さと、緊急時にはその厄介さをおしころし、家内安全や街の平穏等のために奔走する黄金の精神という二面性でもあるため、一見無敵なようで脆い代物でもある。


キラークイーン

本体は吉良吉影

基本的な能力は簡単に言えば「爆弾」。

しかしその特性や種類は大きく3つに分けられ、「触れたものを爆弾に変える」・「超硬度の自動追尾爆弾」そして時間を一時間ほど巻き戻す爆弾である。中でも三番目の能力は、発動や使用にいくつかの条件はあるものの殺人を続け逃げ延びてきた本体の執念により、凶悪性は高い。

また、ある衝動を抱えつつ平穏に暮らそうとする、屈折した願望が反映されたのか、本体のセンス故か、体のごく一部を爆破して相手の注入攻撃を中断させるなど、繊細な芸当までこなせる点も厄介。

「爆弾」という性質上、ザ・ハンドストレイ・キャットのような天敵も多いが、本体の頭脳により、自身の攻撃手段を多様化させる補助具になってしまうことも。

尚、ラスボスのスタンドとしては珍しくスピードが「B」止まりであり、仗助のクレイジー・ダイヤモンドや承太郎のスタープラチナには近接戦で完敗していた。


第5部「黄金の風編集

黄金の精神Fighting Gold

本体は主人公・ジョルノ・ジョバァーナ

触れたものに生命を宿す能力を持つ。

射程距離が中距離型のため破壊力は弱いが、序盤では創造した生物を攻撃するとダメージがそのまま攻撃した側に返ってくる、殴った相手に生命エネルギーを注ぎ込み感覚を鈍化させることで並の拳一発分のダメージを相対的に増幅させるなど能力の副産物的効果で補っていたためあまり気にならない。

中盤では体の欠損した部分を他の物質から置き換えて修復できる能力まで会得し、最終的にはスタンドの矢に貫かれレクイエム化したことで自身を攻撃した真実までも巻き戻してなかったことにするという反則じみた力まで得た。

だが実際のところ本当に恐ろしいのは、人間を超越した野生動物にも匹敵する勘の鋭さを持ったジョルノの頭脳そのものであろう(一見スタンドとは無関係に思えるが、噴上裕也スタンド能力発現と同時に嗅覚が鋭くなった前例があるように、ジョルノもまた動植物を創造する能力を得た副産物で第六感が発達した可能性は十分有り得る)。

難点があるとすれば、敵や読者だけでなく、ジョルノ自身でも全容がつかみきれない程、多様性が高すぎること・親の業の深さゆえか、単なる修復と解釈して良いのか悪いのか判断に困る現象を起こす可能性まで秘めていること。

弱点を言うと生命を扱うスタンドである故に、氷漬けにされた絶対零度の環境下ではスタンドの真価を発揮できない。冷気に強い生き物は作れても極度の低温で生まれる生命がないため、ギアッチョ戦ではミスタの機転が無ければ生命を作れず負けていたかもしれない。


【パープル・ヘイズ】

本体はパンナコッタ・フーゴ

拳のカプセルには凶悪な殺人ウイルスが詰まっている。

カプセルは殴った衝撃で破れるほど脆く、呼吸、或いは皮膚接触によって体内に入ったウイルスは僅か30秒ほどで発症し全身に回り、肉体はおろか骨まで腐らせて消滅させてしまう。また、カプセルは任意で外すことも可能なので、直接殴らずともウイルスを発動させることができる。

一方で、この殺人ウイルスは光に弱く、室内のライト程度の光でも十数秒で死滅してしまう。よって、暗闇でなければ死体を通して感染拡大という事態はまずあり得ない。

(しかし、逆に言えば暗闇の中で使用すれば未曾有のパンデミックを引き起こすという事でもあり、事実小説版では夜間に使用して多数の死者を出している)


それらを差し引いてもあまりに強力すぎる能力と残酷なバトルスタイル、何より獰猛で制御が難しく味方にも被害を及ぼしかねないという使い勝手の劣悪さが祟り、周囲の被害的な面でもメタ的な面でも強力だがそれ以上に使いづらいという印象が強い。事実、使用者を途中退場に持っていかざるを得なくなってしまった。

(半公式)小説版では、派生型スタンドへの変化などが描かれている。


『おしまい』なんだよ

本体はイルーゾォ

『鏡の世界』を作り出すスタンド。

『鏡の世界』は別の場所へ安全に移動できるほか、ターゲットを指定して「許可」したもののみ鏡の中に引きずり込む。本体だけを許可すればスタンド使いからスタンドを引き剥がすというインチキじみた事も可能なので、発動さえできれば対象が余程の人外でもない限りは最強と言って過言ではない。

『鏡の世界』は半分だけ引きずり込むことを許可したり、体の一部分のみ出入りを許可しないといったなど器用な使い方も可能。

弱点は、『鏡の世界』を作る方へスタンドパワーを割いているのでマン・イン・ザ・ミラー自体の戦闘力はそこまで高くない事(それこそムーディー・ブルースにも力負けしてしまう程非力)や『鏡の世界』から元の世界の状況を知るには鏡を通して見るしかないので、元の世界の状況が把握しにくい事。

また前提として鏡がない状況では能力を全く使えないので、敵が来そうなところに先回りして設置しておくか自らが手鏡などを持っていなければならないという欠点もある(水たまりなど光を反射する面を「鏡」として使えるかどうかは不明)。


兄貴ィッ!

本体はプロシュート兄貴

発動することで周囲を老化させるスタンド。射程は少なくとも電車一本分程度。

スタンド射程内であれば無条件で老化できるという点が非常に強く、時間をかけさえすれば老化による衰弱死も可能。さらにスタンド本体が触れることで急速に老化させることもできる。プロシュート自身は一瞬のうちに若返りと老化が可能で、老衰している乗客に紛れ込み不意打ちを狙うこともできる。

なお体温が高いほど老化が進行し、逆に氷で冷やすなど体温が下がれば老化の進行を抑えることができるため、本編では叶わなかったが「サン」と組むと「ひたすら射程内の生物はサンによる灼熱で体温が上昇、急激に老化、死亡する」という地獄絵図を作り出すこともできる(もっとも、プロシュートもサンの熱波に巻き添えになるし、アラビア・ファッツも老化してしまうだろうが…)。


ミスタとギアッチョ

本体はギアッチョ

周囲の空気を凍らせるスーツ型のスタンド。

この凍らせる力の応用の幅が非常に広く「シンプル故に強い」を体現したかのようなスタンド能力である。

射程圏内では周囲の気温を-100℃という極低温まで引き下げ、生物は呼吸すら困難な状況に陥ってしまう。

その低温で作られる氷のスーツは、不用意に触れれば瞬間に凍り付かせられる攻撃力と、弾丸をも弾く防御性を誇り、スケートのように滑走することで時速80㎞の車に追い付く程の高い機動力まで持っている。

スーツの弱点は首の後ろにある空気穴だが、ミスタとの戦闘の最中でホワイト・アルバム・ジェントリーウィープスを編み出した。あらかじめ凍らせておいた空気をスーツ内に取り込んで空気穴を閉じておくと言う方法でこの弱点を克服した。 (ただし「スタンドパワーはかなり消耗する」と明言しており、使うからには短期決戦が望まれる)


私の教師

本体は変態ことメローネ

親が女性を媒介に子を産ませ、その息子が遠隔操作で戦うスタンド。

息子は「生物を分解し別の物質に組み替える」能力を持つ。

このスタンドの恐ろしい点は、遠隔操作であるにもかかわらず、近距離パワー型クラスの戦闘ができることと、仮に倒したとしても本体のメローネにはフィードバックが一切無いことである。

また、家具に擬態して奇襲をかけたり、自ら変形して効率よく物理攻撃をかわすことができる。

弱点は、『教育』が必要なため時間が掛かる事と、息子が自我を持つため、本体の命令に背く可能性があるということである。しかし、時間が掛かるだけの強さは確かなもの。まさに「ハイリスク・ハイリターン」というところである。


これは「試練」だ

本体はディアボロ

時間を「吹っ飛ばして」その瞬間を認識させないという、タイマン勝負においては最強クラスの能力を有する。また額にある「墓碑銘(エピタフ)」によって「数秒先の未来を見る」ことができ、これを利用して起こるはずの出来事を「無かったことにする」も可能と、こと「先手必勝」と闇討ちにおいてはチート級と言って差し支えない。

ただ、一対一では圧倒的有利を演じられるが、一対多数では能力の使用したタイミングを読まれたり、ディアボロの認識できない超長射程からの攻撃には防戦に徹せざるを得ない、「墓碑銘」による未来予知は相手の意図までは見抜けないなど、欠点も少なくない。

しかしディアボロの異常なほど慎重な性格に、「墓碑銘」による予知能力、時間を吹っ飛ばすスタンドの特性が重なることで、これらの危機を「回避した」という「結果だけ」が残ることになる。

ブチャラティの犠牲、スタンドの矢による「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」への進化がなければ、決定打を与えられず全滅の危機さえあり得たことを考えると、その強さは本物である。


メタリカ

本体はリゾット・ネエロ

対象の鉄分磁力を操作するスタンド。

体内の鉄分をカミソリハサミに変形させ、対象を内側から切り裂く本体を倒す以外にこの攻撃への対処は不可能。これだけでも十分殺傷能力があるのに、ここで死を免れたとしても鉄製品になって出ていった分の鉄分が欠乏するので、直接的に行動不能レベルのダメージを与えられずとも対象はそのまま急性酸素欠乏症に陥り、命尽きるまで苦しみ続けるのみである。

鉄分はあらゆる場所で見つかるため、どこでも応用が効くのもこのスタンドをチート足らしめている特長。しかも対象となる鉄分はスタンド使いが全て血の通った生物が殆どであるため防ぎようがない。

さらに鉄分を身にまとうことで背景と同化出来るのみでなく、スタンドが体内に内在するタイプなことから対象は自身の姿すら悟られず、相手がスタンド使いであっても自身がスタンド使いであることがバレることもないまま一方的に殺害されるというまさに暗殺に適した能力を持っている。

ナランチャ達の加勢が無ければディアボロもといドッピオが見た未来は自身の死で本当に実現してしまったため一対一ではまず勝てないスタンドである。


シンプルなマル『ゲ』リータを…… 

本体はカルネ

本体が死んで初めて真価を発揮するスタンド能力でも際立って異質な自立型スタンド。

本体の怨念を呼び水に、怨みの対象を永遠に追い続け、周囲の肉体を持つ者を無差別に襲い巨大化する。

怖ろしいことに本体は死んでいるため、本体を攻撃しての解除は不可能。おまけに無尽蔵に巨大化するため、並のスタンド使いではパワー負けして食い殺されかねず、追跡をやり過ごしても執拗に追いかけてくる。

そもそも倒すこと自体が無理ゲーという、異常さが際立つスタンド。

最終的にはもはや「スタンドのかたちをした怪物」にまで変容し、ジョルノ一行を追い詰め、比較的相性的に優位なスパイス・ガールを以てしても撃破には至らなかった。ただ「一番早く動くもの襲う」本能を持つため、その特性を利用されてジョルノ一行からは逃げられている。その後は波しぶきとたまに通り過ぎる漁船を襲う「怪奇現象」として現存し続けた。


あらゆる意味で規格外の特性を持つが、これらは本体の死亡が条件なので、仮に自分が使うとなれば寧ろ大外れ。

唯一ハズレスタンドチートスタンドの両方の記事で紹介されているスタンド能力である。


Green Day-Mold

本体はチョコラータ

身体より低い位置に移動した相手にカビを生えさせる、パープル・ヘイズと同様の無差別攻撃型のスタンド。

カビは「カビに蝕まれて死んだ生物」を媒介として繁殖するため、人口密集地であれば短時間で広範囲に広がる。この習性により、カビの射程距離は条件付きながらも事実上無限という凄まじい性能を持ち、ジョルノ一行を始末するためだけにローマでは夥しい犠牲者を出した。

また、チョコラータ自身が人体の構造に詳しい為、自らの体を生きたままバラバラにし、切断面をカビで止血するという応用技を見せた。

その上ジョルノのゴールド・エクスペリエンスに殴り勝つなど、基本スペックもかなり高い。

単独でも攻略が難しいうえにタチが悪いが、地面の形状・性質変化に長けた下記のスタンドとの相乗効果の高さも驚異。


セッコ

本体はセッコ

ホワイト・アルバム同様スーツ型のスタンドであり、触れた対象を液状化させる能力を持つ。さらには液状化させた地中に潜りさながらダイバーのように泳いで高速移動が出来る。

クリーム同様地中に潜っている間は周囲が確認できない欠点もあるが、持ち前の地獄耳で補っている。その他にも、液状化させた石を口に含んで吐き出した後に固体に戻す質量攻撃や、液状化させた地面を肘打ちした反動をバネにした超高速ラッシュ(それこそ近接パワー型とタイマンで圧倒するほど)など汎用性も高い。


弱点はスーツを纏って戦う必要があるにもかかわらずその防御力が皆無に等しく、スタンド攻撃はおろか物理的衝撃まで防げない事が挙げられる。


【リクエスト】チャリオッツ・レクイエム

本体はジャン=ピエール・ポルナレフ→なし

ポルナレフが自分のスタンドを『スタンドの矢』で貫くことで進化したスタンド。

生物の魂を支配するという、壮大なエネルギーと能力を持つ。

周りの生物を眠らせた後、その魂を入れ替え、その生物を「この世に存在しない別のもの」へと変化させてしまう。


「45億年かけて創られてきたこの世界の生き物の歴史が・・・ほんの数時間で『別のもの』へ・・・変わって行くッ!全てッ!」


そして、このスタンドに攻撃しようとすると、その人物のスタンドを操って攻撃される。

また、場合によっては、入れ替わったもの同士が死亡する可能性がある。(実際、ゾンビの肉体を持つ者と入れ替わったは、すぐに息を引き取ってしまった。)


第6部「ストーンオーシャン編集

ウェザー・リポート

本体は、ウェザー・リポートことウェス・ブルーマリン、またの名をドメニコ・プッチ

気象現象を操るという、強力で汎用性の高い能力を持つ。

さらに恐ろしい点は、オゾン層を操作することで太陽光の性質を変化させ、サブリミナル効果を発生させることである。この太陽光を浴びた人間は、「自分はカタツムリになる」という暗示を掛けられてしまう。

おまけに、カタツムリになる暗示に関しては非常に規模が広いため、本体でも手に余りかねない事態に陥る(精密動作性が低評価なのは、おそらくこのため)。

その一方で、暗示を行っていない状態であれば、風をまとった状態での近接攻撃など、それなりに繊細な行動も可能で、時には屋内での気体の濃度などを調整し、一定空間内の生物の行動不能に陥らせるといった芸当もこなせる潜在性をも持ち合わせている。


グルグルグルグル

本体はラング・ラングラー

本体の唾液を吐きつけた相手及びその相手が触れたものを無重力状態にする能力。そして真に恐ろしいのは、この能力に嵌った相手は空気にも触れ続けているため、次第に空気が失われていき最終的には宇宙空間のような真空状態になってしまうことである。

無重力状態で思い通りに動くことは困難であり、かつ真空状態で生き延びることが出来る生物はいないため、一度嵌ってしまうと対処がほぼ不可能な能力といえる。

作中では数少ない対処可能な応用力を持つウェザー・リポートが相手だったため敗北を喫したが、「正体さえわかればホワイトスネイクを倒せる」というラングラーの言葉は決して思い上がりでや慢心で済まされるものではないだろう。


ジェイル・ハウス・ロック

本体はミュッチャー・ミューラー

スタンドに触れた相手を「3つの事柄しか記憶できない」状態にさせる能力。同時に4つ以上の物事を認識しようとすると、4つ目を認識した時点で1つ目の記憶が失われ、事実上無限ループに陥ることになる。本体はこの能力を利用して脱獄しようとした囚人を無力化していた。

この能力に嵌った相手に対しては、銃で4発以上の弾丸を打ち込む、4人以上で襲い掛かる等すれば基本的に負けることがない最強ともいえる能力である。


また真に厄介なのは、物事を3つだけは覚えられる状態だということであり、次第に「自分は何をやっても駄目だ」と無気力な状態になっていってしまうのである。最終的には闘うことすらしなくなってしまう、名実ともに最強クラスのスタンドの1つと言えるだろう。


但し、素のパワーは殆ど無く、無機物を介する類のスタンドや、植物のスタンド使い等への対応は大の苦手。


ウンガロ 『自由人の狂想曲(ボヘミアン・ラプソディー)』

本体はウンガロ

「あらゆる創作物のキャラクターを現実に出現させるという」と、創作者や二次元作品好きには最高にも最悪にもなりうるスタンド。

ウンガロの希望ある世界への逆恨みからか、作中でこの能力は創作に関わる者やファン、無関係の一般人にすら最悪の形で影響を与えた。

怖ろしいのはその射程の長さ。一度でもスタンド能力に捕捉されるとこの世界のどこまでも追いかけてくると、射程からの離脱がほぼ不可能なスタンド能力

そして、この能力に巻き込まれた者は漫画の登場人物と同じ末路辿ってしまう。

一応、攻撃等の余波で自滅するリスクはあったようだが、作中ではその余波だけでなく敵対者の声すら届きそうにない空路(恐らく地上から10000m以上の超高度)を移動する形で、ほぼ補われてしまった。

第6部でも屈指の実力者であるアナスイウェザー・リポートさえ手玉に取り、一か八かの奇策に頼らざるを得なくなるところまで追いつめてみせた。


幸せになりてぇなぁああああ

本体はドナテロ・ヴェルサス

地面から過去の出来事(飛行機の墜落など)を掘り起こし、それを再現する能力を持つ。

再現する時間や範囲は本体の意思で自由に決められる。


対象を『墜落する飛行機』などに閉じ込めてしまえば、『飛行機が墜落する』という現象は運命として決まっているため、いかなる抵抗をしようとも変えることはできず、墜落から逃れようとしなければ、十中八九一方的にやられることになる。


スタンドのパワーこそ『ゼロ』だが、その強力な能力と本体の精神力で、徐倫たちを追い込んだ。(似たような能力に、レオーネ・アバッキオムーディー・ブルースがあるが、あれは特定の場所である時間に人物がとった行動などを再生するというものであり、戦闘向きではない。ちなみにボスもこの能力で自分の面が割れることを恐れ、護衛チームの中で優先的に始末することを決意している。)


射程距離はフロリダ州オーランド付近とあり、空間から逃れようとする者は追跡して妨害する。(射程の距離がフロリダ州ぐらいの長さまであるのか、その付近でしか能力を使えないのかは不明。)


素数は誰にも砕けない

本体はエンリコ・プッチ

触れた対象から『記憶』『スタンド』

DISCにして奪う能力を持つ。

①スタンドが入ったDISCを第三者に挿入して、スタンド能力を与えることが出来る。(組み合わせによっては使いこなせない可能性もある。)

②命令を書き込んだDISCを挿入して、あやつることが出来る。早い話、『死ね』と書き込めばそれで仕舞いである。そして、このスタンドの本体はDIO以外の他者に対する命の頓着に問題があるため、それが目的のために必要と思ってしまえば、本当に行えてしまう。

③スタンドの外見を他人に変化させる。


等の応用が効く。

さらに、このスタンドの射程距離はかなり長い上に、破壊力、スピード共にA相当だということが「JOJOVELLER」にて発覚。また、劇中ではハンドガンを使用できるレベルの精密動作性を披露する等、やりたい放題である。

もっとも、この段階では、危害を加えられた人物への負担は小さくないものの、制御の難しいスタンドの無力化や、暴徒と化した囚人をおとなしくさせるといった応用法も見込めるものであった。だが、本人のとある目的への妄執ぶりと、ジョースター家との確執を経て、広範囲かつ無差別的な重力のベクトル変化・触れた物質の表裏反転を行うC-MOON、この世の時間を無制限に加速させ、自身のみ、その加速に対応させるメイド・イン・ヘブンという、非常に強力かつ無益なものへと変貌。その凶悪性をもって、大勢の犠牲を出し、主人公を死に追いやるが…。


第7部「スティール・ボール・ラン編集

本当に本当に なんて遠い廻り道…

本体はジョニィ・ジョースター

通称「絶対殺すマン

鐙を使った回転を持った爪弾で撃ち抜かれると、次元すら超えるエネルギー「無限の回転」によって、相手に対するジョニィの意志を必ず実現させることになり、例えばジョニィが殺意を持った場合は撃ちぬいた相手を必ず殺す能力となる。

その執行力は凄まじく、『ザ・ワールド』により止められた時の中ですら、そのスタンドエネルギーと無限の回転は止まらなかった。

またACT2の「追尾する弾痕」、ATC3時の「自分の体を弾痕に巻き込んだテレポート能力」等もこれまで通りに使用可能で、連射も効く。

もっとも、これだけの強大かつ異質なエネルギーとなると、本体もそう簡単に解除や立て直しができないようで、ある被弾者が行った捨て身の策を講じられた際は、一時的に立場が逆転したことも。


「おまえはこの国の未来の『幸せ』を邪魔している」

本体はファニー・ヴァレンタイン

『何かに挟まることによって、パラレルワールドに行くことができる』という能力を持つ。

また、彼以外のものが2つパラレルワールドを介して出会うと、重なり合って崩壊し、消滅してしまう。

さらに、彼が致命傷を負ってもパラレルワールドの自分に意思とD4Cを託すことによって(致命傷を負った彼は死ぬが)事実上の不死となることができる。

もっともこれは国家のためなら命を投げ出せる大統領だけにできる芸当である。


そして、このスタンドには新たなる段階=ラブトレインがある。

大統領が隙間の中にいる間は彼への攻撃は一切通用せず、また彼の攻撃は何であろうと必ず致命傷になってしまう。


D4C-ラブトレイン-に、弱点はない。


男の世界

本体はリンゴォ・ロードアゲイン

時間をキッカリ6秒間だけ戻す能力。以上でも以下でもなく、使用するとキッカリ6秒間戻る。

ただし記憶は戻らない為、当然リンゴォ以外は困惑する。

いくらリンゴォにダメージを与えようと即死させたりスタンドパワーが尽きなければ元に戻され、なおかつ攻撃方法やトリックまでバレてしまうという要するに「勝つまで半永久的にコンティニューができる」という中々なチート具合な強みを持つが、一応弱点として攻撃面に関しては何もなく本体の銃撃頼りな点が挙げられる。


第8部「ジョジョリオン編集

ソフト&ウェット

本体は東方定助

しゃぼん玉を発現する事で、相手の体から何かを奪う事が出来る能力を持つ。

例えば相手の視力を奪うと相手が失明し、相手の水分を奪うと相手が喉を乾いたりする。

但し、近年ではそう言った五感等に影響を来すような効果は無くなっており、

しゃぼん玉に物体を閉じ込める・身に纏う・爆発させると言った能力に落ち着いている。

代わりに大小様々なしゃぼん玉の発現や、しゃぼん玉による成人サイズの人間の救出などの芸当も見せている。

さらにゴー・ビヨンドの能力のしゃぼん玉はこの世のありとあらゆる理を超えていき、追跡や攻撃するものに厄災を振り撒き自身は厄を遠ざける存在さえ干渉できず無視して攻撃することができる。そして軌道上のものは何であろうと削り取ってしまい、性質上防御も意味を成さないというこれもかなりのチート能力だが、自分で操作が出来ない(ただ発現後終盤にはある程度の制御は可能になった)ため、当たるかどうかは運任せでもあるという弱点を持つ。


「くらえ 『S&W 超えて行く(ソフトアンドウェット ゴー・ビヨンド)』」


[懐中電灯] or [焼肉弁当]

本体は広瀬康穂

電子機器などに介入して、対象を進むべき最善の方向に導くことが出来る能力。文字通り「最善」な方向や場所、行動を示してくれるため、指示に従っていれば基本的に悪い結果にはならないというチート能力である。

物語後半には進化したのか、ただ方向や場所を示すのみならず康穂の意思によって介入した電子機器・精密機械などを自在に操り、その情報も入手することが出来るようになるなど更なるチートっぷりを見せた。


電気を操る形で電話等に介入できる『レッド・ホット・チリ・ペッパー』といった例外を除き、戦いの舞台や干渉先が他のスタンドと大きくズレているために、能力を防がれにくいのも厄介さに拍車にかけている。


良くも悪くも情報収集に突出しているため、パワーは低く、情報を確認する暇を与えないほどの接近戦等には不向きなのが弱点だが、地形次第では底の深いぬかるみを探し出して、そこに相手を沈める等の応用で補うことは可能。


ドゥービー・ワゥ!

本体は大年寺山愛唱

本体がターゲットもしくはそのスタンドに触れることで、ターゲットの呼吸に反応して竜巻と共に出現するスタンドがターゲットを自動追尾する。

その射程距離は無限で、呼吸を継続して止めることは不可能なため、一度術中に嵌ると二度と抜け出すことは出来ない

ただし遠隔自動操縦型の弱点であるスタンド側の情報を本体が分からないのと本体を狙われるとどうしようもない所もある。


田最環&ビタミンC

本体は田最環

本体の指紋に触れるもしくは指紋に覆われた空間に居続けると身体がドロドロに軟化し、対象とそのスタンド共に身動きできなくしてしまう。

そのドロドロになった身体はピン札などで簡単に切り取られ、ほとんど抵抗できない状態で致命傷を負わせることができるうえに、近距離パワータイプとの真っ向対決も捌ききれるスピードとテクニックも併せ持つ。

船上や屋内などの狭い空間において無敵に近い能力であり、かつての主人公の片割れを結果的に死に追いやった。

極小の球体などが迫ると軟化がおいつかず、稀に本体に届くなど、防御面には多少穴はあるものの、本体の強かさと、軟化したものを加熱して擬似的に射程距離を伸ばすといった応用法などで補われてしまうことも。


ドロミテ 『ブルー・ハワイ』

本体はドロミテ

自身の体液に触れた生物を操り、「標的」に向かって一直線に進ませ続ける能力。能力に嵌った生物は意識がなくなり、どんなダメージを受けようともひたすら進み続ける。一度に複数人を支配下に置くことは出来ないが、支配下に置かれた生物の体液に触れることで感染し、事実上永遠に標的を狙うことが出来る凶悪な能力。射程に制限もなく、本体が何処かへ隠れていれば標的となった人物が対処することは不可能である。作中ではハエなど含めて何人も操っており、町全体での被害は計り知れない。


ジョジョリオン-透龍くんとワンダー・オブ・U

本体は透龍

スタンドに対して追跡したり追跡の意思を持ったものに「厄災」として様々な物に激突したり物理法則を無視して物体が人体を貫通する威力を持って激突してくる能力。

さらに激突だけではなく文字通り厄災そのものが起きたりもする。

射程距離は最低でも町一つ分

一度に複数をターゲットにでき、スタンド自体も二次元と三次元を自在に行き来しての移動が出来る。

一度追跡の意思がなくなっても、また追跡の意思を持つだけで「厄災」の攻撃は始まる。

追跡以外にもスタンドに面と向かって攻撃(追撃)、スタンドの正体を見極めようとする、スタンドや本体の情報を仲間に伝えようと教える行為やスタンドが触ったものに接触することにも「厄災」は発生する。

さらに厄災は追うもの以外にも追う者と関わりを持つも者にも起きたり果てには見知らぬ者にまで起きる

このスタンドの本体を知った状態で本体を目視してしまうと、ターゲットは厄災により死ぬことになってしまう。

ターゲットは最終的に「厄災」で死ぬ運命にあるという殺意満載の能力である。


弱点を挙げるなら、自ら追跡して攻撃をすることが難しい点である。追わなければ、それでいい。


その他編集

天国に到達したDIO

本体は天国に到達したDIO。ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブン』に登場。

真実の上書き」という能力を持ち、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムタスクACT4すら圧倒するという鮮烈な登場を果たした。


余談編集

強さの基準や理由がどうであれ、単純に圧倒的に強いからチートと呼ぶのは適切とは言い難い(詳しくはチートを参照)。また、チートという言葉そのものに嫌悪感を示す人も少なくないため無暗やたらにチート扱いするのは反感を買う恐れがあるため注意が必要である。


関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険

スタンド 最強

毒を以て毒を制す

ハズレスタンド:対義語

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