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ブチャラティ(ゾンビ化)

ぞんびかしたぶちゃらてぃ

荒木飛呂彦作『ジョジョの奇妙な冒険~黄金の風~』に登場する「ブローノ・ブチャラティ」に付けられた現象
目次 [非表示]

ボスのスタンド攻撃によって致命傷を受けたがジョルノの懸命な治療により復活を遂げたブチャラティ

だが、傷の治療はおろか、不足した血液を造ったにもかかわらず、眩暈を起こし失神しそうになり、更には左手に棘が刺さり傷穴が開いたことに気づかず、さらに血液すらも流れなかった。


ブチャラティの身に何か異常が起こっている。だが治療は間に合ったはず・・・。

ジョルノはこの異変を自身の胸にしまい、ボス打倒のためヴェネツィアを後にした。



気のせいなのか、それとも・・・・。



概要


人間としての機能を完全に取り戻したというわけではなく、傷を負っても痛みを感じずほとんど血が出なかった。(この状態でもスタンドは使用可能である。)


過去にジョジョでは屍生人として転生する、タイムリープした事で死亡がなかった事にされるなど死者が甦るという展開はいくつか存在したが、ブチャラティの例はそれらとはまた異なる類を見ないものだった。


そして、「生物」にカビを生やすスタンド「グリーン・デイ」の影響を受けていなかった。



車で敵からの逃亡中、ミスタやジョルノからの質問も答えなかったこと、右手を負傷したことに気が付かなかったこと、ジョルノが肌に触れたことで脈がないと判明したことで、その真実が明らかになる…


『怪我をしていたのか・・・もうあまり時間がなくなってきたな・・・』


『だんだん皮膚の感覚が・・・いや・・・最初から既になかったのかもしれないが・・・』


『まさか、あの時・・・ヴェネツィアでトリッシュを救出した時・・・』


『ブチャラティ・・・あの時、まさか・・・!!!』






ブチャラティ「不思議だな………これは「運命」とオレは受け取ったよ

「天」がチョッピリだけ許してくれた偶然の運命だってな…

ヴェネツィアで、おまえがオレの負傷を治してくれた時

おまえがくれた『生命エネルギー』は、もう少しだけ『動く事』を許してくれたようだ」


ジョルノ「なぜ…なぜ黙っていたんだ?

あの時 ぼくの『ゴールド・E』はあの時の負傷を完全に治したんだ……

その 今の異状だって元に戻れる方法が何かあったはずだ!」


ブチャラティ「ジョルノ

それについては…おまえの『ゴールド・E』自身が誰よりも知っている事だな……?

終わったものはどうする事もできないってな

オレの「命」は…あの時 すでに終わっていたんだ

黙っててくれるな?みんなには…」


ブチャラティはボスとの戦いで負った重傷により、ジョルノが発見した時点では既に死んでいる状態だった。

しかしジョルノが治療のため、対象に生命エネルギーを与えるゴールド・Eの能力を使ったことで、生命エネルギーが分離した魂を死体に強引に結びつけた事で生きているのか死んでいるのかわからないような特異現象が発生した。

「生きているもの」にカビを生やす「グリーン・デイ」の能力が効かなかったのは、このため。


前作でも主人公怪我を治療する能力を有していたが、死んでしまった人間は甦らせる事は不可能だった。上記セリフからもわかるようにゴールド・Eもその点では同じである。

それがなぜブチャラティにはイレギュラーが発生したのかというと、ジョルノがブチャラティを発見し治療をしたのが死んだ直後というタイミングだった事、「スタンドの強さは精神力に比例する(わかりやすい例が「てめーは俺を怒らせた」やビーチ・ボーイ)」という特性上、死ぬ間際までボスとの死闘でスタンドパワーが強まっていた事も挙げられる。

あの時のブチャラティはボスの本性ーー自身を構成する父への慕情、麻薬への憎悪を最悪の形で踏み躙られ、トリッシュの為に反逆するもキング・クリムゾンの圧倒的な力により『敗死』した。

その時のブチャラティの赫怒と憎悪、慚愧と屈辱は筆舌に尽くし難いものであった事は間違いない。

その状態で死亡した直後にジョルノの力を受け、その色濃く残留した感情エネルギーによりこの悲しき奇跡を実現させたとしても不思議ではない。

他にはこの時の影響が元なのではとも言われている。

皮肉にも死んだ人間を異なる姿で蘇生させるという行為は実父もやっており、息子もまた異なる形でやり遂げてみせたのである。

なおブチャラティは、かなり早い段階で自分の肉体がすでに死んでいる事に気付いており(ヴェネツィアで食事をした時、料理に一切口を付けなかった)、カビる事のない自らの肉体の特徴を逆手に取り崖から降りた先のセッコに地面からアリアリラッシュを叩き込み動揺させ、車で逃亡する機転を作った。


本来ジョジョには屍生人という別の定義でのゾンビがすでに存在するため、ゾンビ化という表現は相応しくないのかもしれないが、最近の作品に登場する似たような例からしてもゾンビほど的を射た表現もないため、読者からはゾンビ化として扱われる事が多い。


また、スタンドの力で不死身になったというわけでもなくあくまで「死んだ人間を強引に延命している」に過ぎないため、徐々に身体機能が低下していきやがては命が尽きてしまう。(作中では、痛覚→聴覚→触覚の順番で機能低下が始まっている)

セッコ戦後に生命エネルギーが尽き始めた頃には、視覚の機能低下が発生して視力を失い一人で歩く事すらままならない状態に身体機能が低下していった(相手の姿や声などは生命エネルギーなどで見分け聞き分けており、大まかにしか分からない)。

※アニメ版では、身体機能の低下→視覚の機能低下の順で機能低下が発生。身体機能の低下時は、手に受けたダメージが強くなっていく演出が組み込まれた


普通ならこのまま命が尽きるのを待つのみだったが、シルバー・チャリオッツ・レクイエムが発動した事により生身のディアボロの肉体と入れ替わった事でまたもや仮初めの体で生き長らえる事となった。なお、ブチャラティの肉体に憑依したのはディアボロから引き剥がされたドッピオの人格のみで、そのまま一方的に朽ちてゆく他ない肉体とほぼ道連れになる形で命を落としたのだった。


希望の矢の争奪戦にて


『あんたが見つけたんだ・・・レクイエムの破壊の仕方を・・・』


『頭の後ろ・・・いや、個人個人の精神の背後にある【この何か】を・・・壊せばいいらしいな?あんたは、矢を手に入れたかったから・・【完全には、レクイエムを殺さなかった】が・・・』


『俺のを破壊すれば、暴走した幽波紋(スタンド)【レクイエム】の能力は消滅する。』


<やめろ、ブチャラティ! 矢を制する者は、貧弱な者では務まらないぃぃっ!!>


『入れ替わった全ての魂は・・・・元に戻る!!!!!』


シルバー・チャリオッツ・レクイエムをブチャラティ自らが破壊したことで、入れ替わった魂が元に戻って行く。トリッシュやミスタの魂は青白い光を放っていたがブチャラティの魂は金色に輝いていた。


昇天する際に「ゆっくりと死んでいくだけだったオレの心は生き返ったんだ、おまえ(ジョルノ)のおかげでな。」と感謝していた。


つまりジョルノと出会うまでは肉体は生きていたが心は死んだ状態であった。逆にゾンビ化してからは肉体は死んでいたが心は生きていたという状態であった。


しかしその「父を死に追いやり、弱者に不幸をばらまく麻薬の蔓延を食い止めたい」「娘を自分だけの都合で殺すような吐き気を催す邪悪を許さない」という、まさに命を賭けた想いによる真実から出た誠の行動は決して滅びることなく


『(俺が去っていくことは)気にするな・・・皆にヨロシクと伝えておいてくれ』


『俺は、そうあるべきだった場所に戻るだけなんだ・・・』


に戻るだけ・・・ただ、元に・・・』


自身は黄金の風となり、無敵を謳うボスを倒すための希望の一矢をジョルノに届けて去っていった・・・



第5部のエピローグ(前日談)である「眠れる奴隷」編から数えて幾度となく命の危機に瀕し、ついには肉体が死亡してもなお運命によって生かされ続け、最期まで自身の役目を果たしジョルノに後の全てを託してこの世を去ったその生き様は、自分が絶頂を味わい続けたいがために他者を傷付け、殺し、貶め続けた末に、最後は死という結果に辿り着くことすらできなくなったディアボロとまさに対照的と言えるだろう。


アニメ版2ndOP「裏切り者のレクイエム」では、ジッパーで開かれたブチャラティが血の色に染まっている演出が組み込まれている。


また、37話EDでは、35話で散った仲間と同様に、「ブローノ・ブチャラティ 中村悠一」の名前が一番上に配置された。


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 ブローノ・ブチャラティ ゴールド・エクスペリエンス 遺体 ゾンビ

生命力 

ドッピオ



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