ジェイル・ハウス・ロック
じぇいるはうすろっく
『3つ』だけの生活だ
だが記憶を全て失くすより始末が悪い
自分は何をやっても『無駄』だということを…くり返しくり返し体験しそれは身にしみて理解できるわけだからな…
ジェイル・ハウス・ロック
【破壊力 - なし / スピード- C / ※射程距離 - B(刑務所内の壁) / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
※アニメでBと改定された。
本体 - ミュッチャー・ミューラー
むき出しの脳味噌と刺繡だらけの拘束衣に針のように尖った腕を持つ、奇怪な風貌の人型スタンド。
人型だが刑務所内の壁や鉄格子に同化/潜伏させる事が可能。
脱獄を企むなどしてスタンドに触れた者に新たな物事を3つまでしか記憶できなくさせる能力を持つ。この能力に「囚われる」と、行動を起こすために4つ以上の事実を記憶しなくてはならない場合、4つ目の情報を記憶した時点で最初の記憶が消去される。記憶を失った対象は忘れた記憶を思い出すために行動の振り出しに戻り、4つ目の行動でまた1番目を忘れるという行動の無限ループに陥ることになる。なお、囚われる以前に得た過去の記憶はなくならない。
新しい物事を順番に記憶した場合は最初の記憶から消去されるものの、一度に4つ以上の情報にさらされると、目や耳からの情報を脳が認識して受け入れられないため、4つ目以降の情報は見えていても脳が処理できない……つまり存在しないものとして扱われる。作中では、「銃弾が放たれた」と認識した徐倫が3発目までの弾丸を防御するも、4発目の弾丸が見えておらず、エンポリオ(及び彼のパソコン)に向かって放たれていたことに気づけなかった。ただし「自分に向けて4発以上の弾丸が放たれている」等、一つの認識として情報をまとめられる場合にはその限りではない。
あくまで「脱獄犯の認識を操作して捕らえておくためのスタンド」であるためスタンド自体の破壊力は無い。劇中ではジェイル・ハウス・ロックが不意打ち気味に空条徐倫の顔面や腕を殴って大きな傷を負わせている為、物理攻撃も一応できそうな描写があるが、基本的にはミュッチャー・ミューラー自身が銃によって攻撃する。
劇中ではこの能力によって4人以上認識できなくなった空条徐倫に、大人数の看守と共に迫る事でミュッチャー・ミューラーが誰か分からなくする…という手を使ったが、徐倫本人の主観で記憶できる事だけが3つになる……という事象を逆手に取られ、「新しい情報をスタンドに直接記録させることで忘れない」(徐倫は暗号を読めなかったが、スタンドは理解している)という奇策によって、本人の姿を認識され、油断して前に出てきたところに直接オラオラのラッシュを喰らい、敗北した。
原作での射程距離は「刑務所内の壁」とざっくりしたものであったが、アニメ化に当たってB判定に改められた為、ミュッチャー・ミューラーがわざわざ囚人の格好をしてまで空条徐倫の近くにいた理由になった。
スタンド名の元ネタはエルヴィス・プレスリーの曲名「Jailhouse Rock」。日本でも「監獄ロック」の名で親しまれている。
メメント…クリストファー・ノーラン監督のサスペンス映画。10分間しか記憶を保てない主人公が重要な事柄を自身の体にメモする描写などからおそらくオマージュ元と思われる。
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