ステータス
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C(教育次第) / 成長性 - C(教育次第)】
※アニメ版ではすべてのステータスが「教育次第」と改定された。
解説
自動追跡遠隔操作型の「子」と、子を産む「親」に分かれた珍しいタイプのスタンドである。
ベイビィ・フェイス(親)
パソコン型のスタンドで、人間の女性を『母親』として『息子』を受胎させ、 出産させる。また血液などのDNAサンプルをオプションとして組み込んで、特定の対象の追跡ができる。原理は不明だが血の絆なのだろうか。
『親』の能力で母親から生み出された『息子』は、母体となった女性の性格や健康状態、生活習慣、ターゲットの遺伝子との相性と、メローネの『教育』によって、性格や能力が決定される。どの程度の影響があるかは定かでないが、メローネの拘りからわざわざ×××のやり方まで選択を迫る(メローネ曰く「ここが一番重要」)ため、彼の変態性が最大限に発揮される瞬間でもある。メローネいわく「ターゲットと相性が悪ければ悪いほどいい」らしく、健康状態を気にしていたにもかかわらず酒と煙草をやっている実態を喜んだり、ブチャラティが麻薬嫌いのためか「(母体が)麻薬をやっていたらなおいい」と宣っている。
もっとも人を暗殺するスタンドである以上、「殺意の強い『息子』」に育てる必要があるため、『母親』の素行不良は『息子』の殺意教育には丁度いいのかもしれない。
上記のスタンドステータスは『息子』のものであり、『親』の戦闘能力は不明。
親自体も人型の変形が出来、受胎時ガラスを割っているため、ある程度の格闘能力はあるのかもしれない。
ベイビィ・フェイス(息子)
生物(自分を含む)を分解して組み換え、別の物質に変化させる能力を持つ。また大きさまで変えてしまう。
これを応用し家具や石に擬態して潜み、そこからの奇襲も可能。逆に対象をそこに組み込んで閉じ込めてしまう芸当もできる。
また分解した物体を自身に取り込むのも可能。どうやら母親も糧にしたようで、赤子の姿からバイクに乗れるくらいまで急成長したようだ。
本体のメローネとは『親』を通じメールのようにして意思疎通ができる。『親』の見聞きした情報はダイレクトに『息子』に転送されていくらしく、メローネが教育中に『親』へキーボード入力をする様子は見られない。
更に『息子』はメローネの意志とは関係なく『学習』し『成長』する。その成長性はメローネによる教育次第だが、調子がいい時は一瞬のうちに背丈が伸びるほど著しい。上記のダイレクト入力のお陰で『親』を通じて画像情報も獲得でき、より簡潔に情報を伝えたり、子供に図鑑や絵本を見せる要領で『息子』を教育することも出来る。ちなみにスタンドであるにもかかわらず、女性の肉体を借りて産ませた実体であるためか、生まれた直後に尿意を催しメローネにトイレの仕方を訊ねていた。
多少ややこしいが、上記のように攻撃段階までの複雑な過程を踏むことにより、 自動操縦型スタンドの弱点である「単純な動きしかできない」という弱点を克服している。
反面、『息子』は自分の意志を持っている為、100%言うことをきくとは限らず、 場合によってはメローネの指示に反してしまう恐れがある。この欠点があるためか、ブチャラティの血液が確保される時までベイビィ・フェイスが生み出されることはなかった。
任務完了後の『息子』がどうなるのかは不明。
消滅してしまうのかもしれないし、あるいは『学習』と引き換えにメローネから『自立』し、一人歩きするのかもしれない。
劇中の軌跡
ブチャラティの血液を素材に、アニータを母体として発現。
護衛チームを襲った『息子』はかなり強力なもので、高い知性と残虐性を秘めており、護衛チームがジョルノとココ・ジャンボの内部空間にいるブチャラティ・トリッシュのみになった隙を狙ってココ・ジャンボの「ミスター・プレジデント」内部に侵入し、瞬く間に三人を制圧している。
ジョルノもあっという間に喉・足・右眼を繰りぬかれ、為す術もなく瞬殺されかかったのだが……
なんとジョルノは、ベイビィ・フェイスの能力から着想を得たゴールド・エクスペリエンスの応用で、くり抜かれた部位を再生したのだ。
このことに動揺し、さらにダメージを受けてしまったベイビィ・フェイスはメローネの命令を無視して、独断でジョルノと戦ってしまい、終始圧倒されることに。
事態を重く見たメローネから「トリッシュのことは諦めて身を隠せ。仲間たちがそこ向かっている」と撤退を指示されるが、ココ・ジャンボの糞が顔に付くという屈辱を味わわされたことで激昂。
その怒りによってメローネの命令を無視し、急成長をしながら「シンプルがいい! 俺は俺のやりたいようにやる!」とジョルノに襲い掛かる。
最終的にはゴールド・エクスペリエンスの能力でピラニアに変化したバイクを飲み込んでしまい、体内でバイクに戻されて大ダメージを負う。そしてダメ押しと言わんばかりに流れ出たガソリンに引火する形で爆発四散した。
皮肉にも小便で濡らした母親と同様の屈辱を味わい、それが仇となって敗北してしまった。しかもその際の台詞までほぼ同じであった(母親は「責任取らせてやる」、子は「償わせてやる」)。
余談
スタンド名の由来はエリック・クラプトンの「Change the world」など、数々の名曲を手がけた作曲家・シンガーソングライター『Babyface(ベイビーフェイス)』。
2000年11月には日本の歌番組にも出演している。
『Babyface』の本来の意味は童顔(=赤ちゃん顔)であり、アーティスト名の由来ともなっている。
また、ベイビーフェイスの単語はいわゆる「善玉」の意味も持つため、「極悪」なジュニアを育成する能力への皮肉となっている。
作中でベイビィ・フェイスの母親となった女性は、アニメ版ではアニータの名前が与えられている。詳細はリンク先を参照。
また、作中でアニータがジュニア出産直後に目を覚ました際、彼女は「×××されたのでは……!?」と下半身を確認したが特に異常は無かった為、受胎・出産の過程は普通ではない特殊なものであると窺える。
担当声優
いずれも本体のメローネと兼役。
黄金の旋風では幼い少年風のダミ声となっており、アニメ版では子供らしさはあるが邪悪な声音になっている。