概要
女性ながらMARVELコミック最高峰のヒーローチーム「アベンジャーズ」に所属し、強さと美しさを兼ね備えた スーパーヒロイン。
『マーベル・スーパーヒーローズ』第13号(1968年3月)でアメリカ空軍の少佐として初登場し、超人的な能力を身につけたのは、『キャプテン・マーベル』第18号(1969年11月)で『ミズ・マーベル』第1号(1977年1月)で初代Ms.マーベルとなった。
『Avenging Spider-Man』 #9(2012年6月)から、キャプテン・マーベルを名乗るようになり、以来「キャプテン・マーベル」と言えばキャロルを指すようになった。
2019年3月8日には、ブリー・ラーソンがダンバースを演じる実写映画『キャプテン・マーベル』がマーベル・スタジオから公開された。
MARVELキャラの中でもチート性能を持っていて、「マーベル最大の女性ヒーロー」「フェミニストの象徴」とも呼ばれるようになった。
ストーリー(コミック版)
かつてCIAのエージェントとして働いていた事がある、機密軍事基地の保安責任者を務めるダンバースは、そこでウォルター・ローソンと名乗る人物と出会う。その正体は宇宙から来たクリー人のスーパーヒーロー、初代「キャプテン・マーベル」(本名マー・ベル (Mar-Vell))だった。
ダンバースはその後、異星種族クリー人のヒーロー:キャプテン・マーベル(シャザム!じゃない方。初代)と惹かれ合い、恋仲になってしまう。
この関係に気づいたクリーの悪人が、彼女を人質に取りキャプテン・マーベルに戦いを挑んだ。この戦いの中クリーの技術で作られた「サイケ・マグニトロン」が爆発し、キャプテン・マーベルによって命は救われたものの、ダンバースは深い傷を負った。その結果キャロルの体内にキャプテン・マーベルの遺伝子が溶け込んだ。このためキャロルは、キャプテン・マーベルと同じ能力を持つことになったのだ。
ダンバースは超人的な能力を身につけて、『ミズ・マーベル (Ms. Marvel)』誌で同名の主人公を務めるようになった。
←(ミズ・マーベル時代)
そしてMs.マーベルと名乗った彼女はやがてアベンジャーズに加入した。
だが、アベンジャーズがブラザーフッドと戦った際に、まだヴィランだった頃のローグにパワーを吸収され、昏睡状態に陥ってしまう。その後、バイナリィやウォーバードと改名して活動したり、アルコール中毒となったりするなど波乱の人生を送ってきた。
その後はアベンジャーズのメンバーとして実績を積み、キャプテン・アメリカに代わってリーダーを勤めるなど仲間からの厚い信頼を勝ち取ることに成功した。
その後、クリー人ヒーローであるキャプテン・マーベル(キャロルと恋仲だった初代はすでに病死しており、彼の息子)が名誉の戦死を遂げたことが新たな転機となる。キャプテン・アメリカの薦めもありキャロルはキャプテン・マーベルの名を襲名することとなった。
空位となったMs.マーベルの名はパキスタン系の女子高生カマラ・カーンに引き継がれた。
なお、コミックの正史世界(アース616)のキャロル・ダンバースは、2018年に設定変更が行なわれ、実は元から、地球人とクリー人のハーフで、クリー人としての名前は「CAR-ELL」……ってマズいだろ、それ。
能力
キャプテン・マーベルから遺伝した?能力は
飛行能力・超人的体力・怪力・手からビームを発するパワー・クリー人特有のいわゆる「第六感」である。その内の「飛行能力・超人的体力・怪力」がローグにコピーされた。
現在はプロフェッサーXの治療によって能力を取り戻している(余波でローグはマーベルの能力を失ったが、代わりにサンファイアのパワーを手に入れた)。
コスチューム
初期の頃はこれだった(ちなみに上記イラストは中の人が違う)。
2012年頃まではこちら。ファンも多いコスチュームだったが……
2012年、キャプテン・マーベル襲名に伴ってコスチュームも変更。oh……
露出が減り絶対領域も消えたが気にしない……(´・ω・`)
後述の映画(MCU)版もこのバージョンが元になっている。
こちらは、元々クリー人の対テロ組織の精鋭部隊が着用する戦闘用スーツであり、キャロルが組織を離反した後にお馴染みの星条旗風のカラーにリペイントしたということになっている(元々のスーツの色は緑を基調としたものだった)。
いずれにしても男子諸君には目の保養である。
映画(MCU)版
地球出身のスーパーヒーロー。
かつては空軍のパイロットとして働いていたが、地球人に擬態していたローソン博士をとある場所へ連れていく任務中、クリー人の襲撃に遭い、スーパーパワーを得る。
幼い頃から現在に至るまで、女性であるがゆえに抑圧され、その度に反発してきた。
空軍時代のコールサインは、「キャプテン・キャロル・"アベンジャー"・ダンヴァース」。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
直接の登場はないものの、ニック・フューリーが使った通信機に表示されたマークが、彼女の存在を示唆する。
キャプテン・マーベル
彼女が得たスーパーパワーをクリーのために使おうとしたクリー人・ヨン・ロッグによって記憶を改ざんされ、「クリーの軍人『ヴァース』」として数年間生きてきた。
そのままクリーで訓練を受けるとともに、敵対しているスクラル人と戦ってきたが、ある任務を機に地球に来たことで、記憶が徐々に蘇り始める。
最終的には記憶を取り戻すとともに、インフィニティストーンの一つ・スペースストーン由来のスーパーパワーが完全に覚醒。クリーの艦隊をたった一人で壊滅させる。
また、ニック・フューリーともこのときに出会い、前述の『[[インフィニティ・ウォー』で彼が手にしていた通信機が、このときに渡したものだったことが判明する。
クリーとの戦いが終わったあとは、スクラル人たちとともに、彼らが安心して過ごせる星を探す旅に出る。
エンドクレジットにおいて、通信機を解析するアベンジャーズの前に突如現れ、「フューリーはどこ?」と訊ねた。
アベンジャーズ/エンドゲーム
フューリーが消滅の間際に通信機を起動させたことで、地球に帰還。アベンジャーズに事情を聴き、彼らと共にサノスを倒すが、消えた人々が戻ることはなかった。
5年後、長かったブロンドを短髪にし、地球以外の星で、指パッチンの影響による混乱に対処している。
最終決戦では、アッセンブルには間に合わず、遅れて参上。それでも、サノスを圧倒するパワーを見せつけた。
作中、ローディと目くばせするシーンがあるが、これは原作コミックで二人が恋人関係になることのオマージュと思われる。
テン・リングスの伝説
エンドクレジットに登場。
ウォン、ブルース・バナーと共にシャン・チーの持ってきたテン・リングスを分析する。