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女武者の編集履歴

2021-09-18 19:38:46 バージョン

女武者

おんなむしゃ

女性の武士のこと。 実在性は希薄だが、古今東西で様々な伝承として語られている。

女性武者を指す呼称。


概説

日本において甲冑で武装した女性を指す言葉。

和風女戦士ともいえる。


実在性の問題

洋の東西を分けず、女性が実戦に出る事が少なかった事もあり、学説によって存在の可否は大きく割れる傾向にあるが無論、「武装した女性」ならば“いた”と言えるが、「全身を甲冑で固めて合戦に出陣した」となると説話の類いに僅かに登場するにとどまるため、常に懐疑的な意見が付きまとっている。


ゆえにこういった女性は「伝説の女傑」といった扱いにとどまることが多い。


代表的な女武者

  • 神功皇后
    • 日本において当ジャンルの元祖的存在。日本神話を記した古事記に登場する人物のため若干グループ分けからは外れるが、妊娠したまま朝鮮半島に出陣し、その帰路で誉田別尊(後の応神天皇)を出産したという伝説を持つ。
  • 巴御前
    • 平安時代末期に登場し、「平家物語」「吾妻鏡」で語られる女武者で、当ジャンルの代名詞ともいえる。
  • 坂額御前
    • 鎌倉時代初期に建仁の乱で暴れた女武者。巴御前と並び称され、併せて「巴板額」と呼ばれる。
  • 甲斐姫
    • 戦国時代の女武者代表。後北条氏傘下の成田氏の姫で、後に豊臣秀吉に娶られる。忍城の戦いにて前線指揮を請け負い、後北条氏没落後の蒲生氏の傘下で謀反人を討ち取るなど、数々の伝説を持つ。
  • 鶴姫
    • 東海の甲斐姫と二分される伝説の女武者。大山祇神社の巫女で、大内氏からの侵略を幾度となく阻むも、最期は思い人を合戦で亡くした喪失感から身投げしたとされる。彼女の甲冑は戦国時代の史料としてほぼ唯一の女性用甲冑として現存する。
  • 立花誾千代
    • 九州の雄立花道雪の一人娘で、勇剛鎮西一と謳われた立花宗茂の正室。道雪から立花上の城督を後任された女城主であり、甲冑を着込んで武装した逸話がいくつか存在するなど、勇壮な女性で知られる。
  • 新島八重
    • 近世末期の女傑として知られ、ある意味当ジャンルの最後の一人と言える女性。会津藩の砲術師の娘として生まれ、会津戦争の折りには刀とスペンサー銃で奮戦したと記録される。

  • 戦国時代の奥方・姫君

女武者として想起されやすい人物もいるが実際にそうした逸話があるわけではなく、後世の脚色で女武者としての地位を確立した人物も多い。

ある意味日本面が全力で残念な方向に向かった状態で古今を問わずして「殺伐とした戦場に華やかな女性が奮闘する」というロマンは大好きらしい。


こうした文化は戦国ブームに影響された現代で多いに花開いている。



関連イラスト

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女武者 巴御前坂額御前(平安末期〜鎌倉前期、生没年不明)


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