概要
蛙男商会制作のFLASHアニメ作品の登場人物。初登場は『菅井君と家族石』から。スターシステムにより、複数の作品に登場している。たくましい肉体にスキンヘッド、腕には刺青を刺した出立ちをしているが、実際は気弱な性格でマイクを使わないと喋れないほどである。持っていない片腕は中指ではなく人差し指を立てている。大抵、吉田君とセットで登場する。モデルはヘヴィメタルバンド・パンテラのボーカル、フィル・アンセルモ。演じる声優は、蛙男商会作品の例に漏れずFROGMAN。
菅井君と家族石
田舎のミュージシャン。28歳。「パン寺」と書かれたシャツがトレードマーク。常にデス声で喋り、「YEAH!」や「NO!」など英単語(感動詞?)を用いる。吉田と行動をともにしていることが多い。
秘密結社鷹の爪
世界征服を企てる悪の秘密結社「鷹の爪団」の契約社員のメンバー。27歳。ちなみに「鷹の爪団」の総員数は五人である。
「瓜」と書かれたマスクを着用しているが、これは吉田が「爪」と書くつもりで間違えたもの。メンバーの中で一番マトモな思考をしているが、気が弱いので意見できず、周囲からはダメなヤツだと見くびられていつも酷い目に会っている。得意のデス声は、刑務所の塀やミサイルを破壊するほどなので、TV放送では封印されている。
ヒーロー願望があり、敵であるはずのデラックスファイターに憧れている。それがバレてクビになってしまい、職を転々としていた時期がある。
何げに古本屋のバイトから会社の社長にまで登り詰めた超シンデレラボーイ。さらに美人で気立ての良い奥さんまでいる勝ち組。
NHK放送エピソードには、総統の代理に就いた際に自身の会社の総力を用いてわずか数時間で平和裏に世界征服一歩手前までいった描写がある(最終フェーズに到達する前に吉田くんと菩薩峠くんが空腹を訴えたので取り止めている)。
色々あって、スイッチ1つで幽霊になったり戻ったり出来るようになる能力を手に入れた。それ以降、鷹の爪団での食事では霊体にされ、豪華な食事も、新聞だけの貧乏食も食べられなくなっている。
他にも得た財力により資金面で鷹の爪団に協力して(たかられて)いる苦労人であり、メンバー1の常識人である。
以降、ネタバレです。
本名は岡本和夫で、その正体は総統が世界征服を始めたために生き別れてしまった実の息子。15年前は島根に暮らしており、性格に合った気弱そうな外見だったが、突如飛来した凶暴宇宙人に島根を案内されたことを期に、地球征服はしないことを誓う条件に、何もしないで元の星に帰る訳にもいかないため、元の和夫の外見を今のフィリップの外見に改造されてしまい、今に至っている。
劇場版「総統は二度死ぬ」にて老人光線を受け墓石にされ死亡してしまうが、
前記の通り博士により、リモコンスイッチ一つで「半霊半人」ということで生き延びている(ほぼ不死または死亡の状態)。
劇場版「鷹の爪.jpは永遠に」では他殺等の外部からの要因で死ぬと、理論上無限に増える事が判明した。
(人間状態で死ぬ→幽霊フィリップが出てくる→幽霊フィリップをリモコンで人間にし、動かない人間フィリップを幽霊にする→幽霊フィリップが2人になる)。
また、増え過ぎた幽霊フィリップは後々菩薩様によって回収され、五色の雲で極楽浄土まで連れて行かれる事になっている。
劇場版「鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス」では、フィリップ自身が総統が実の父親であることに気付いているようなセリフを発している。
映画のラストでは、妻の百合が妊娠していることを明かしているが、無性にアセロラを食べたがっていることから、霊吉の生まれ変わりではないかと考えられる。
アニメ「秘密結社鷹の爪〜ゴールデン・スペル〜」では、シュガーの正体に気付く・シュガーに対して霊体化を駆使して鷹の爪団の逆転の一手をお膳立てする等、過去作での扱いが嘘のような活躍を見せている。普段のぞんざいな扱いを受けていないのも珍しい。