概要
アクションゲームなどには基本的に残機(ライフ)と呼ばれるものがあり、敵にぶつかったり、崖や穴に落ちたりして残機が1つ減らされ、残機が0でミスをするとゲームオーバーとなる。
そのため、この残機というものはゲームの継続において重要な要素となっている。
そのようなゲーム中ではエクステンド(1UP)アイテムやスコアなど、残機を増やす手段が用意されているのがセオリーで、理論上無限に残機を増やすことが無限増殖と呼ばれる。
pixivでは同じキャラクターが大量に描かれたイラストにこのタグが付けられることが多い。
一瞬「(;'∀')ヒェッ!」と冷や汗をかくようなイラストもあり、特に集合体恐怖症の人は検索に注意。
ゲームの詳細
プレイに現金が必要なアーケードゲームにおいて無限増殖があると、1コインで半永久的に遊べてしまう。プレイヤーには嬉しいが、ゲーム会社やゲームセンターが赤字になる恐れがあるため、場合によっては回収になる。そのため、大抵は家庭用ゲームで発見された技ばかり。
(例えば、下記の『スーパーマリオブラザーズ』も、アーケード版の「VS.スーパーマリオブラザーズ」では出来ないようになっている)
無限増殖で有名ともいえるゲームはスーパーマリオブラザーズ。
スーパーマリオブラザーズでは地面に着地せずに連続で敵を踏みつけると最終的にエクステンド(1UP)ができるというシステムが存在するが、
それを利用してコース終盤の階段状の地点でノコノコを連続で踏みつけることで事実上無限に1UPをすることが可能であった(窓絵参照)。
ちなみにマリオシリーズでの無限増殖の公式名称は連続1UPとなっている(スーパーマリオ3Dランド公式ガイドブックより)。
元々、これは仕様の穴をついた想定外の行為であったが、以後の作品では事実上無限増殖は公式が公認した手法ということになっている。
無限増殖といっているがゲーム内の残機の数には上限があるため、無限増殖を行ったとしてもその残機数は有限にせざるを得ない。
もちろん上限数は大体の場合99や999、255などであるため、普通のプレイと比べて極めてゲームオーバーになりにくいのは事実だし、無限増殖を何度も行えるゲームなら減った後に増やせば問題ない。
ゲームによってはカウントが一周してしまい、0や1等に戻ってしまうものもあり、場合によってはマイナスとなり、以降エクステンドが不可能となるものもある。代表例のFC版スーパーマリオでは残りを128人以上とすると、以降は1ミスするだけでゲームオーバーとなる(この現象は他にもゼビウスやスターフォース、グラディウスなど多くのFC版残機制ゲームで発生する。但しマリオ以外では残機を128まで増やすことは極めて難しい上に残機潰しなどで調整できるためマリオのように簡単にゲームオーバーになるということはない)。ただし、VC版を除いたスーパーマリオコレクションやスーパーマリオブラザーズデラックスでは一周しないようにカウンターストップする仕様が施されたものがある。
スーパーマリオブラザーズ2では意図的に無限増殖ができる地形が最初から存在している。ただし、それに気付くには前作の無限増殖のやり方を前もって知っていないと気付かない。
スーパーマリオメーカーでは無限増殖自体は可能なものの、1コース中でエクステンドできる回数が3回までに制限されているので4回以上やっても(残機を増やすという点では)意味をなさなくなっている。
非常に有名な技である為か、スーパーマリオくんでもネタとして採用。
クッパとのサッカー勝負の際、マリオは人数集めとしてこの技を使用。結果、100人程に増やした。
しかし、人数が多過ぎな為当然クッパにはツッコまれてしまい、増やした分のマリオはクッパの炎によって全員燃やされた。
無限増殖の例
- エクステンドする行動を繰り返す
上記のスーパーマリオブラザーズのような、なんらかの行動のボーナスで1UPでき、それを連続で行えるゲームで可能。
- 1UPアイテムの出るステージを何度もプレイする
ステージに再挑戦できる仕様がある作品で可能。
1UPアイテムを取ってステージを途中で抜ける、もしくはクリアする事を繰り返す。
- 敵を倒し続ける
制限時間が無く、敵が1UPアイテムを落とす作品で可能。
大抵の場合1UPアイテムを落とす確率は低いので、非常に時間がかかる。
- 戻り復活を利用する
復活地点とミス地点の間で2UPでき、ミス後にアイテムが復活する作品で可能。
- 特殊な状況
カンスト間近になると点が入る度に1UPするゼビウスや、点数がカンストすると得点が加算されるたびに1UPする星のカービィ2など。
関連イラスト
関連タグ
無限1UP(表記ゆれ)
【無限増殖の館-Pix-】(関連企画)