CV:末柄里恵(アニメ版)
概要
絶世の美貌と、何度殺されても甦る謎の力を持つ怪人・川上富江と、彼女に出会ってしまったことで運命が狂っていく人々の姿を描くホラー漫画。
何度も映像化されており、その時々によって設定は異なり、富江役も異なる。
富江
左目の下の泣きぼくろと長く美しい黒髪(一部の作品では明るい髪色だったりショートヘアだったりする)が特徴的な美少女。
文字通り魔性の美女で、出会う男すべてを魅了し狂わせるほどの魅力を持つ。
転校してきた学校で、大量の男を瞬く間に従え、まるでしもべのように扱いはじめるなどの描写は珍しくない。
同時に、美貌を自覚し鼻にかけた、異常に高慢な性格をしている。ちょっとかわいらしい女を見れば「私の美貌に比べれば下の下」と言い放ったり、男が自分を絵に描いて見せてくれば「私の美しさの十分の一(場合によっては百分の一とか、微塵とか)も描けていない」と激昂したりと、始末に負えないほど高圧的かつ不遜である。
作品によっては冷静でおしとやかな振る舞いで猫をかぶっていることもあるが、だいたい、後々になってヒステリックな面をあらわにする。
そして、多くの場合、愛に狂った男や嫉妬に狂った女によって富江は惨殺されるが、何度殺されても、どんなにバラバラにされても、焼かれても、プラナリアの如く復活してしまう。
富江は異常な生命力を持った……というか明らかに自然の理から外れた異様な再生能力を携えた怪物なのである。
富江に出会ってしまった者が殺人に手を染め破滅を迎えた後、復活して妖しく笑う富江の姿が描かれて物語が終わる、というパターンが多い。
それどころか、バラバラにされた場合には肉片それぞれが富江として復活するため、富江が無限に増殖するという悪夢のような光景が繰り広げられることもある。単なる復活にとどまらない、この「無限増殖」も富江の特徴である。
あるエピソードでは「正体不明の肉の塊」を配って回る男が登場し、彼が海にその肉を投棄したせいで海底に無数の富江が生えてくるくだりがある。また通り魔に謎の液体を注射された赤ん坊が、成長するに連れて富江化するなどその生態は色々な意味で常軌を逸している。「バラバラにしてしまうと、歳を取らなくなってしまう」と言われた事もある。
作者との関係
あるエピソードでは作者の前に現れ、「あなたの描く富江は私の本来の美しさの5%も描きだしてないじゃないの」と怒り狂った。さらに取り巻きに拘束させ黒歴史を朗読するなど過酷な拷問で苦しめた。
他メディア展開
※()内は富江役の女優
テレビドラマ
- 富江・アナザフェイス(永井流奈)
実写映画
- 富江(菅野美穂)
- 富江replay(宝生舞)
- 富江re-birth(酒井美紀)
- 富江 最終章-禁断の果実-(安藤希)
- 富江BEGINNING(松本莉緒)
- 富江REVENGE(伴杏里)
- 富江VS富江(あびる優)
- 富江アンリミテッド(仲村みう)
アニメ
その他
pixivでは無限増殖をしているキャラクターの絵にこのタグがつけられることがある。