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THESPIRIT

すぴりっと

THE SPIRIT(スピリット)とは、ゲーム『Dead by Daylight』に登場するキャラクター。
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概要編集

Dead by Daylight』に登場するキラー(殺人鬼)の一人。

2018年8月29日にリリースされたDLC『Chapter IX: "Shattered Bloodline"』にて実装された。

本作においては初の日本人を題材にしたキャラクターである。


呼称の意味は「幽霊」「霊魂」など。

発狂した実父により刀で惨殺され、それにより沸き上がった激しい憎悪によって怨霊へと変貌を遂げたという凄絶な過去を持つ。つまりは、エンティティに導かれるまで一度も殺人をしていないという珍しい例のキラーである。


人物編集

プロフィール編集

本名リン・ヤマオカ(Rin Yamaoka/山岡 凜
性別
出身地日本香川県高松市
声優Gabrielle Murphy(コミュニティマネージャー)

血の気の引いた青白い肌に、不気味に揺れる長い黒髪、白目をむいた怖ろしい剣幕が特徴の女殺人鬼。基本的に憤怒に顔を歪めながらも時々表情を変えて泣いており、頬にはおびただしい涙の痕跡が見て取れる。


最低限の局部のみを包帯で隠した露出度の高い出で立ちをしているが、その体は各所に切り傷やガラスの破片が確認され、腕や脚は分断され断面が生々しく露見している。とは言え、他の女性キラーよりも見た目が色っぽい事は確かでスタイルも良く、胸はよく揺れるし何より見事なお尻を持っている。


片手に一振りの刀(一般的な刀身に反りのある日本刀ではなく、平安時代以前の直刀に近い構造のもの)を持ち、素早い太刀筋で相手を斬りつけて攻撃する他、「幽霊」の呼称通り幽体離脱する能力を持つ。刀は体の各所に刺さったガラスの破片から形成されており、使用の際に破片が集まり刀身を形成する。…かっこいい。


背景編集

“侍”の血筋編集

Because I'm Yamaoka

山岡凜は生前、香川県高松市の実家で暮らしながら、地元の私立大学に通う女子大生だった。

実家である山岡家は由緒ある侍の家柄であり、直系の子孫である父からは常々我が家の歴史について論じられるとともに厳しい教育を受けて育つ。中学の頃には剣道を習わされており、本人は嫌がりつつも、父が喜んでくれるのであればと修練に打ち込んでいた。しかし、父は徐々にヒステリックを起こしては凜に暴力を振るうようになり、凜自身も学校で同級生からいじめを受けたりと、決して心休まらぬ生活が続くようになり、この頃から彼女の中にも「他の人間を叩きのめしたい」というドス黒い感情が芽生え始め、試合では普段自身を馬鹿にしてきた相手を圧倒し、奇妙な恍惚感を覚えるようになっていった。


事件が起こったのはとある試合の後日。試合で負かされた相手の少年が仲間を引き連れ、帰宅途中の凜を襲い、集団で殴る蹴るなどの暴行を加える。少年たちの猛襲をうずくまって耐え忍んでいた凜だったが、そのとき自身の中に流れる山岡の血が「なぜ逃げるのか」「お前はこいつらよりも強い」「本当の力を見せろ」と訴えかけられ、心の底から沸き上がった怒りの衝動──先祖の持つ因業の血に任せて竹刀を手に取り、血まみれになるまで相手を徹底的に痛めつけて打ち倒した。


父の発狂と最期編集

大学に進学した頃、母が重病を患い寝たきりの生活を余儀なくされ、凜は学業の傍らアルバイトで治療費や家計を補っていた。しかし、同じく妻の治療のために仕事に邁進していた父が、とあるプロジェクトに失敗した責任を取らされるという理不尽な理由でリストラされてしまう。

絶望した父は発狂し、病床の妻を惨殺。凜もバイトから帰宅したところを急襲され刀で滅多切りにされる。窓に叩きつけられて無数のガラス片に貫かれた凜は、父への並々ならぬ憎悪を抱きながら、突如現れた闇の中に呑まれ姿を消した。

(エンティティは凜の父親をキラーに仕立て上げるつもりでいたが、途中で凜の方が父親よりもキラーの素質があると感じ取り、被害者である彼女をキラーとしてスカウトしたという経緯がある。)


性能編集

※以下、2024年9月現在の性能や効果であり、調整やリワークが入っている可能性に注意。


基本情報編集

移動速度4.4m/s(通常)、7.04m/s(フェイズウォーク)
心音範囲24m
身長普通
凶器折れた刀
攻撃時に右手を始め体に刺さったガラスの破片が繋がり刀の形を成す。
固有能力山岡の祟り
根城山岡邸(Yamaoka Estate)
初代当主の代から築かれた日本家屋。彼女が長年を過ごした生家であると共に、父への怨念が入り交じる因縁の地でもある。庭園付き2階建て構造の和風建築(何処と無く中華っぽいのは海外ゲーあるある)の豪邸だが、先の惨殺事件や長い時の流れにより酷く荒廃している。なお壁をよく見ると家族写真らしきものがかかっている。

幽体離脱による不可視、高速による移動を備えたキラー。サバイバーからすれば、いきなり目の前に現れるので心臓にとても悪い。ただし幽体離脱中はこちらも相手を視認できなず、また障害物を通過できないなど扱いが難しい。それでも充分なポテンシャルを秘めているので、熟練すれば必殺仕事人の如く華麗な暗殺が可能な上級者向けの殺人鬼。


メメント・モリは、背後からサバイバーの胸を串刺しにし、相手が倒れた後に滅多切りにするというもの。


固有能力編集

山岡の祟り(Yamaoka's Haunting)編集

幽体離脱した状態(フェイズウォーク)で移動し、効果が切れると幽体移動していた場所に肉体も瞬間移動する。

フェイズウォーク中は抜け出た幽体は生存者側からは一切姿が見えない。幽体周辺では風切り音のような独特な音が聞こえるとはいえ、正確な位置を把握されないため一気に距離を詰める事ができる。似た特性のレイスと違ってフェイズウォーク解除と同時に攻撃ができるため、発電機修理や仲間の治療を行っている生存者にタイムラグなく攻撃を行えるのはかなりの利点。

しかしその一方、フェイズウォーク中はキラー側からも生存者が見えなくなってしまうため、足跡と音を手掛かりに位置を推定する必要がある。


また固有の特殊能力としてパッシブフェージングというものがある。

生存者側からキラーを見ている時、時々「フェイズウォーク中のようなの音と共に、ラグによるフレーム欠けのように表示が飛び飛びになる」という現象が起こるというもので、生存者側からすれば相手がコマ送りになるので距離を図るのが若干難しくなる。不慣れな人だと「やっべフェイズウォーク始めた」と思ってキラーに接近して斬られる…という事態になる事も。

ただし近距離でないとそもそも意味がない事も多い上、制御ができない能力のため、あくまでミスを誘発する「可能性がある」能力と考えよう。


固有パーク編集

怨霊の怒り(Spirit Fury)編集

板を数枚破壊すると発動可能になり、板当てスタンを食らった際に一度だけその板を即座に破壊するヒルビリーの「不屈(Enduring)」と組み合わせることで板を当てたのに距離が遠くならないという、生存者からずれば絶望しかない結果になる事もある強パーク。ただしスピリット自身は素のチェイス性能は並なので、トラッパーやヒルビリーの方が相性はいい。


呪術:霊障の地(Hex:Haunted Ground)編集

マップ上に呪いのトーテムを2個生成し、どちらか片方が破壊されると全ての生存者に最大60秒間の無防備状態(一撃でダウン)を付与する。他の呪術系パークと併用する事で、デバフを解除するつもりが逆にワンパンされるデバフをかけられるというこれまた生存者からすれば笑えない状況を作り出せる。

因みに壊されなかった方のトーテムは通常のトーテムに戻る。


怨恨(Rancor)編集

生存者のうち一人にオブセッション状態を付与する。

キラー側は発電機の修理が完了するたびにその瞬間の全生存者の位置が強調表示(ドクターの電撃で発狂したときと同じような通知)され、オブセッション対象から数秒間、キラーが可視表示(透けて見える)される。

そして、全ての発電機の修理が完了すると…オブセッション対象は無条件で無防備状態(一撃でダウン)にされ、キラーはオブセッション対象をメメント・モリできるようになる。

オブセッションを付与されている生存者は決死の一撃(Decisive Strike)のような強力なパークを持っている事も多いため、敢えて手を出さず最後のお楽しみに自らの手で殺す…という運用ができる。


アドオン編集

生前の彼女の持ち物や、山岡家にまつわるものなど、和風洋風様々な物品が登場。

フェイズウォークはもちろん、パッシブフェージングの頻度や効果時間を増加させるといったものもある。

ウルトラレアアドオンはフェイズウォークの移動速度がとてつもなく速くなる代わりに生存者の足跡が見えなくなる「母娘の指輪(Mother-Daughter Ring)」と、フェイズウォーク中に生存者の血の跡が見えるようになる「父親の眼鏡(Father's Glasses)」。


特徴編集

長所編集

「山岡の祟り」による圧倒的な制圧能力

生存者との読み合いを制することができれば板や窓も苦にせずダウンに追い込める。

また、重要な発電機やフック下など重要地点への急行能力が高く、プレッシャーをかけやすい。

その機動力とチェイス能力から、極めれば最強クラスのキラーとなりうる。


短所編集

「山岡の祟り」への依存性の高さ。

基本移動速度が遅いため、「山岡の祟り」をうまく決めないとチェイスが長引いてしまう。

一撃与えた後距離が離れた時の追撃は特にプレイヤーの読み合いの技術が如実に表れる

またフェイズウォーク中も倒れた板や窓は越えられないため、強い窓のあるポイントは苦手。


余談編集

モデル編集

スピリットのモデルは日本の映画『リング』に登場する貞子、および『呪怨』に登場する伽椰子であることが明かされた。

制作陣によると、当初日本人キラーを作る上でコミュニティで意見を募った際に、この2作品が数多く推薦されたとのことで、一時はいずれかとの作品コラボも検討されたが、両作品の要素を取り入れてオリジナルのキャラクターを作る意見で落ち着いた模様。長い黒髪をなびかせる不気味な挙動や家族に惨殺された悲惨な背景などは彼女らから着想を得たと推察される。

2022年3月、奇しくもそのモデルの一人である貞子が新キラー「THE ONRYŌ(ジ・オンリョー/怨霊)」として実装されることが決定した。


山岡家について編集

山岡家は古くから続く武士の家柄であり、初代当主「山岡練次郎(れんじろう)」は戦場において刀一本で鬼の如く戦い身を立てたという。凜が生前まで暮らしていた屋敷は修繕を繰り返しながら代々受け継がれてきた山岡家の栄光の象徴でもあった。しかし、凜の父は家計の苦しさのために屋敷のメンテナンスに安物の粗雑な素材を用いてしまい、この事が先祖の怒りに触れたことで山岡家は破滅の道を転げ落ちることになった。

2019年11月から登場しているキラー「THE ONI(鬼)」の正体は、上述の山岡家の祖・練次郎の嫡子だった「山岡崋山(かざん)」であり、末裔である凜ことスピリットのトレイラームービーでは、彼の備品である鬼の面が邸内に祀られている描写がある。


名前の漢字表記について編集

彼女の名前は、正しくは「」なのだが、よく「」と勘違いされることがある。

上述のオニの本名である「山」も「山」と誤入力されることがある。一族揃ってなんてややこしい名前を…。

…とはいえ、制作陣としては漢字の表記にそこまでこだわりはないようなので、皆も特に気にせずかわいいリンちゃんを描いて幸せになろう!


Hooked on You編集

外伝作「Hooked on You: A Dead by Daylight Dating Sim」では初期キラーのビリーナースを差し置いて攻略対象のメインキラー4人の1人に抜擢されている。

DBD|山岡凜水着凛

グループの中では(文字通り)浮いている、情緒不安定なゴスガール。酒や食事などの物質的快楽には興味を示さず、文学を好む。自身を死へと追いやった父と社会を憎んでおり、社会への復讐と反逆をしきりに口にする。

どうでもいいが本編に比べて滅茶苦茶ナイスバディになっている。


関連イラスト編集

センシティブな作品りんちゃん

🥀山岡凜


関連タグ編集

DeadbyDaylight キラー(DbD) 山岡凛(表記揺れ)

日本人 女子大生 剣道 幽霊 美尻

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