概要
神聖ブリタニア帝国皇帝直属の12騎士・ナイトオブラウンズの一員である、「ナイトオブセブン」の枢木スザクの2代目専用機として、開発されていた第九世代ナイトメアフレーム。
しかし後に、第99代ブリタニア皇帝となったルルーシュによって、スザクが彼の特別な専属騎士である「ナイトオブゼロ」に任命された為に、ナイトオブゼロ専用機となった。
今までの強化改造を行ったランスロットとは違って、本機は新技術である「エナジーウイング」との適合度を高めるべく、1から完全に新規に開発された機体である。
総合スペックでは紅蓮聖天八極式に劣るが、あちらはデヴァイサー(パイロット)の事を考慮せずに、ただひたすら高性能のみを追求して強化したのに対して、こちらはパイロットであるスザクの適性に合わせて、実戦で充全に戦闘力を発揮できるようにバランス良く強化したからである。
作中では、ナイトオブワンのビスマルクが駆るギャラハッドの撃破や、ルルーシュの蜃気楼と連携してのフレイヤキャンセラーの実行、ジノ・ヴァインベルグが駆るトリスタン・ディバイダーの撃破など、八面六臂の活躍をする。しかし、最終決戦であるダモクレス攻防戦において、紅月カレンの駆る紅蓮聖天八極式と激しい一騎打ちとなり、その末に相打ちという形で爆散・大破した。
戦後は、トリスタンとモルドレッドと共に資料館で展示されているが、マイナスイメージが強い機体である為に、資料館からの撤去はおろか、ランスロットシリーズそのものをKMFの歴史から抹消すべきとの意見も挙がっている。
ただし、ヴィンセントやウォードがランスロットをベースにしている上に、ウォードは光和2年の時点でも運用されているのでそれは難しく、何よりもグリンダ騎士団の筆頭騎士の搭乗機と同騎士団のフラッグシップ機もランスロットなので、今後の彼女の活躍如何ではマイナスイメージの払拭も不可能ではないと思われる。
スペック
形式番号 | Z-01Z |
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全高 | 5.15m |
全備重量 | 9.12t |
推進機関 |
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武装 |
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特殊装備 | ブレイズルミナス |
武装
- MVS(メーザー・バイブレーション・ソード)
ランスロットシリーズの近接用共通装備で、従来機同様に背面に二基搭載している。
武装としては既に旧式感が否めないが、機体出力そのものが強化されている為に、近接兵装としては最高クラスのギャラハッド、トリスタン・ディバイダーのエクスカリバーを真正面から両断する程の威力を見せている。
- スラッシュハーケン
従来機同様に両腕・腰部に合計四基搭載している。
これまでのタイプと違って格納式に変更されており、それに伴いハーケン自体も小型化されているが、ナイトメアフレームを破壊し得るだけの威力を備えている。
- ブレイズルミナス
オリジナルから脈々と受け継がれてきた防御兵装。
シールドの出力も上昇しており、ランスロット・コンクエスターでは防げなかった紅蓮聖天八極式の輻射波動を完全に防いでいる。劇中でスザクが「シールドエナジーが尽きた」と話している事から、使用するエナジーは本体とは別物らしい。
従来通りに両腕部で展開する他、コンクエスターと同じく脚部にも展開する事で攻撃にも転用できる。
- スーパーヴァリス
ヴァリスの強化・発展型。
砲身が二連装化され、通常弾を放つ「ノーマルモード」、ハドロン砲が発射できる「ハドロンモード」、全火器を同時に発射できる「フルバーストモード」を使い分ける事が出来る。
劇中では二丁装備する事が多かったが、下記のエナジーウィングのエネルギー弾などの遠距離兵装が充実していた事もあり、早々に廃棄される場面が多かった。
- ランドスピナー
両足首に搭載されたKMFの標準兵装。
本機はエナジーウィングによる空中戦が主体だった事もあり、最終決戦でのダモクレス内における紅蓮聖天八極式との戦闘でしか使われなかった。
- エナジーウィング
セシル考案のブレイズルミナスとフロート理論の応用で作られ、背部に装備された緑の六枚羽を持つ新型フロートユニット。紅蓮聖天八極式に使われている物よりも進化しており、超高速飛行能力による既存KMFを凌駕したスピードに加え、エネルギー翼からその粒子を「刃状」にして広範囲に射出する砲撃が可能となっている。
バリエーション
ゼロレクイエム後、ゼロを象徴する機体としてアルビオンのデータを元にラクシャータらが改良して再生産したランスロット・アルビオン。エナジーウィングは八枚羽に変更されている。
黒と金を基調としたカラーリングを施しており、性能も紅蓮聖天八極式と同等の性能を誇る。
『罪(sin)』の名を関することで開発を許された本機の後継機。
原点回帰をコンセプトとし、機体性能の向上はもとより各種武装の小型化が行われている。