概要
神聖ブリタニア帝国皇帝ルルーシュに仕え、世界を震撼させたランスロットタイプの最新鋭KMF。
ランスロットタイプはその所業からKMFの歴史からも抹消すべきという意見が挙がっていたが、その一方で得られた実戦データが後年のKNF技術を発展させた事実を鑑み、『ホワイトファング』の名で一応の開発が進められ、最終的に『罪(siN)』の名前を冠することで完成を許された経緯を持つ。
本機は「嚮導兵器としての原点回帰」を開発コンセプトとしており、特殊な装備や機能を追加するのではなく、ランスロットタイプの基本設計をより改良・発展化している。それに伴い各種武装は高出力化および小型化の両立に成功している。
他にも左肩に増設された追加装甲兼大型バッテリー「コクーン」により、エナジーを消費するブレイズ・ルミナスに頼らない物理面の防御力や活動時間も改善されている。
ジルクスタン王国でのナギド・シュ・メインとの戦闘で中破した後の去就は不明。そもそも今回ランスロットタイプを運用できた理由は「表沙汰にできない隠密作戦」だったためであり、
普通に運用すれば「ゼロ=スザク」であること、ひいてはゼロレクイエムの真相が世間に発覚し平和を崩しかねない(尤も、一部で気づかれかけているからこそランスロットタイプが存続できている側面もあるのだが)ため、以降のスザクは表向き真母衣波タイプを使いつつ、民間人に見られることのない特殊作戦では既に表に出しているランスロット・アルビオンゼロを使うことで秘密を守っている。
武装
- MVS(メーザー・バイブレーション・ソード)
ランスロットシリーズの共通装備。従来のものと比べて幅広の刀身だが、スライド機構によって前腕部の装甲内に格納可能な大きさに伸縮し、初代ランスロットのメッサーモードの様に刀身だけを展開しての刺突も可能。
- シーセブン・アンチマテリアル・ヴァリス
先代のアルビオンのスーパー・ヴァリスの強化・発展型。ハドロンモードを除いた2種類の砲撃モードに仕様変更したことで砲身は1門に戻ったが、砲身やグリップが格納式になり、KMFが扱う通常のライフルと同サイズにまで小型化されている。
- スラッシュハーケン
両腕・腰部に合計四基搭載している。アルビオンと同じ格納式だが、腕部はMVS、腰部はヴァリスをマウントできるようになっている。
- ブレイズルミナス
オリジナルから脈々と受け継がれてきた防御兵装。
- エナジーウィング
アルビオンのものと機能はほぼ同じだが、フロート翼は12枚羽へと大幅に増加している。
- フレームコート・ホワイトファング
かつてのサザーランド・ジークの様に本機をコアユニットとする追加装備群。全体の装甲をコクーンで覆うことで高い防御力と活動時間を維持し、エナジーウィングと両腰部のスラッシュハーケン、両腕部の大型ランス「アロンダイト・マキシマ」からの射撃能力「プラズマニードルキャノン(PNC)」によって遠距離型KGFと同レベルの攻撃力を付加する。
一方で機体重量が仇となり、ハーケンで対応できない距離まで接近を許されると防戦一方になりがちな欠点を有している。