岩息舞治
がんそくまいはる
CV:三宅健太
「もっと!!杉元さんを!!教えてくれッ」
概要
アイヌの金塊の在り処を示した刺青を持つ網走監獄の脱獄囚の1人。坊主頭に少女漫画のような大きな瞳が特徴的な筋骨隆々の巨漢。
暴力を自己表現やコミュニケーションの手段と捉えており、幾多の暴力事件を起こし、人生の大半を監獄の中で過ごしてきたという危険な男。この思想から監獄でも幾度となく看守相手に騒ぎを起こしている。尚且つ杉元佐一や牛山辰馬と並び肉弾戦では作中最強クラスの実力を誇る武闘派。しかもドMの気があり殴られる程にヒートアップする。
性格
上述の性格からもわかるように、作中に多数登場する変態の一人。しかしどちらかと言うと強い人間と戦いたいと言う戦闘狂や武道家としての側面が強く、一方的な暴力や武器を使った殺し合いは好まない。実際、錯乱した杉元が凶器を振り回し始めるとドン引きして逃亡し、「分かりあえると思ったのに」と嘆いていた。
また、殴り合いを通してアシリパを攫われたことで精神的に追い詰められていた杉元の心中を察し、彼に自分を許す様に諭すなど、カウンセラーとしての素質も持ち合わせており、最終的に杉元から「アンタは殺したくない」と言われるほど。
活躍
樺太で賭けスチェンカ(集団で殴りあう競技)に勤しんでいたが酒場のロシア人の企みでスチェンカに参加させられていた杉元、谷垣、鯉登少尉、月島軍曹らと出会い一行と闘う。
スチェンカが始まると杉元の強さに歓喜しながらも彼を打ちのめし、味方が全滅し屈強な日本兵4人にタコ殴りにされてもまるで堪えないばかりか逆にダブルラリアットで4人まとめてぶっ飛ばす圧倒的なパワーとタフネスを見せつける。
…が、頭部に蓄積したダメージが原因で杉元が乱心。
「俺………俺は…」
いきなり岩息を蹴り倒し(キックは反則)、困惑する味方も殴り、怒って乱入した観客にも無差別攻撃を始め、挙げ句の果てには壁に掛けられていた凶器まで振り回し始めスチェンカが滅茶苦茶に。
同時に杉元一行が自身の刺青を狙っている事が発覚し涙ながらに逃亡したがクズリに襲われたり逃げ込んだバーニャで我慢比べ、暴走状態の杉元との一騎討ちなど混沌とした逃走劇の末に和解した。
元々金塊には興味が無かったようで、杉元達に刺青を写させた後は月島の勧めで金塊を狙う者達から逃れるために大陸を目指し西へと旅立った。その後もちょくちょく再登場し、杉元と再開した事も。
作中で唯一、殺されて刺青人皮を剥がされず、なおかつ金塊絡みの陰謀に足を踏み入れなかった刺青囚人である。
余談
実は、作者の前作『スピナマラダ!』に登場する二瓶利光が杉元同様にラッシュを披露している。掛け声は「指導指導指導 指導指導指導 指導指導指導 指導指導指導」ついでに言うと最初のラッシュに入る前のくだりもゴールデンカムイと似ているのでパロディと思われる。(なお杉元のラッシュは拳だが、二瓶のラッシュは平手のビンタ)
関連人物
スチェンカで拳を交えた男。我を失いながらも自責の念に苛まれる彼と拳で心を通わせる。
杉元の同行者達。スチェンカの後バーニャでもシバき合いになったが途中自ら叩かれにいっていた。
刺青の囚人。アシリパと一緒に杉元について話している所を目撃した。
刺青の囚人で岩息が暴れるたびに抑止力として駆り出されていた。
岩息本人も網走監獄で唯一素手で自身を止められる牛山を好敵手として気に入っており、曰く「柔道は掴まれたら勝てないが殴りあいなら私が勝ったこともある」
網走監獄の看守。回想シーンで囚人と一緒に倒れており頻繁に岩息と牛山の闘いに巻き込まれていた模様。
樺太の監獄に収監されていた義賊。鎖一本で虎を撃退し岩息と正面から殴りあえる女傑。
- スヴェトラーナ
樺太の灯台守の娘。強盗の罪で亜港監獄に収監されていたが、ソフィア脱獄のどさくさに紛れて脱獄。行く当てもなく流氷の上で座り込んでいたところを月島軍曹に保護される。
月島に説得され、両親への手紙を書くと「成り上がって両親を呼び寄せたい」と言い、大陸に向かう岩息と同行する事にした。その後、大陸で大冒険を繰り広げるようになるらしい。