岩息舞治
がんそくまいはる
「もっと!!杉元さんを!!教えてくれッ 」
「四人同時に殴って来て欲しいッ 」
上述の来歴からもわかるように、作中に多数登場する変態の一人。
しかし暴力への認識が致命的で戦闘狂じみている事以外は、強いヤツと戦うことで相手を心から理解したいという武道家としての側面が強く、女性相手の戦いや殺し合い、一方的な暴力を奮う事も奮われる事も好まない。実際、錯乱した杉元が凶器を振り回し始めるとドン引きし、「分かりあえると思ったのに」と嘆きながらその場を逃げ出している。
地の文でも「悲しきモンスター」などと的確に評されている。
そんなこんなで自分の欲を抑えない輩も多い囚人の中では比較的まともな感性(と言ってもいいのか…?)を持ち合わせている人物であり、無二の相棒を攫われたことで精神的に追い詰められていた杉元の心中を殴り合いを通して察し、彼に自分を許すように諭すなど、思慮深く相当な器の大きさの持ち主でもあることが窺える。
最終的には、正気に戻った杉元に「アンタは殺したくない」とまで言わしめている。
「許してやりなさい 頑張っているじゃないですか こんなにボロボロになるまで」
※この時杉元を肉体的にボロボロにしてるのは岩息なのだが、会話の流れを見れば分かる通り精神的な意味も含めての話である上にそうでなかったとしてもボロボロになろうとも構わず向かっていってるのは杉元なので何もおかしな台詞ではない。
樺太で賭けスチェンカ(集団で殴りあうロシアの伝統競技)に勤しんでいたところ、酒場のロシア人の企みでスチェンカに参加させられていた杉元、谷垣、鯉登少尉、月島軍曹らと出会い、スチェンカにて手合わせすることになる。
いざ試合が始まると、杉元の確かな強さに歓喜しながらも彼をブチのめし、味方が全滅し屈強な日本兵4人にタコ殴りにされてもまるで堪えないばかりか逆にダブルラリアットで4人まとめてぶっ飛ばす圧倒的なパワーとタフネスを見せつける。
…が、頭部に蓄積したダメージが原因で杉元が我を失い暴走。
「俺………俺は…」
いきなり岩息を蹴り倒し(キックは反則)、困惑する味方も殴り、怒って乱入した観客にも無差別攻撃を始め、挙げ句の果てには壁に掛けられていた凶器まで振り回し始め、試合は滅茶苦茶に。(ちなみに観客の一人の老人はこのカオスな有様を「見ているだけがスチェンカじゃない」「これこそが本当のスチェンカなんだ」と感涙していた)
同時に杉元一行が自身の刺青を狙っている事が発覚し涙ながらに逃亡したがクズリに襲われたり逃げ込んだバーニャで我慢比べ、暴走状態の杉元との一騎討ちなど混沌とした逃走劇の末に和解した。
元々金塊に興味は無く、杉元達に刺青を写させた後は月島の勧めで金塊を狙う者達から逃れるために大陸を目指し、西へと旅立った。
これまでの刺青囚人は交戦の末に死亡、杉元や土方一派に加担するなどしていたが彼は珍しく生存したまま物語から退場することとなった。
実は、作者の前作『スピナマラダ!』に登場する二瓶利光が杉元同様にラッシュを披露している。掛け声は「指導指導指導 指導指導指導 指導指導指導 指導指導指導」ついでに言うと最初のラッシュに入る前のくだりもゴールデンカムイと似ているので(元がジョジョのラッシュのパロディなので二重の意味で)パロディと思われる。なお杉元のラッシュは拳だが、二瓶のラッシュは平手のビンタ。
スチェンカで拳を交えた男。我を失いながらも自責の念に苛まれる彼と拳で心を通わせる。
杉元の同行者達。スチェンカの後バーニャでもシバき合いになったが途中自ら叩かれにいっていた。
刺青の囚人。アシリパと一緒に杉元について話している所を目にしている。
刺青の囚人で岩息が暴れるたびに抑止力として駆り出されていた。
岩息本人も網走監獄で唯一素手で自身を止められる牛山を好敵手として気に入っており、曰く「柔道は掴まれたら勝てないが、殴りあいなら勝ったこともある」
網走監獄の看守。回想シーンで囚人と一緒に倒れており頻繁に岩息と牛山の闘いに巻き込まれていた模様。
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