「ここに来て一番に学ぶことは『のっぺら坊には関わるな』だ」
CV:安原義人
概要
網走監獄の看守部長。本名は門倉利運(かどくら としゆき)。
モヒカン刈りのような髪型と尖った口が特徴的で、渋いように見えるおっさんという見た目をしている。
のっぺら坊と土方が企てた刺青人皮の囚人集団脱獄より以前から勤める古株。常任7年になる。
部下への面倒見は良さそうだが、仕事へのやる気はなく、勝てない喧嘩はしない事なかれ主義者。犬童からは「役立たず」「腑抜けたタヌキ」と散々な呼ばれ方をしている。
誕生日は7月7日。
作中での活躍
新人看守の宇佐美の正体が第七師団からのスパイであると見抜き、上司である犬童典獄へ報告。宇佐美の始末を任される。
囚人を使って宇佐美を殺害しようとするが、予想外の腕っ節を発揮し囚人が返り討ちにあったため、体のいい嘘を報告し叱責されることなくどうにかやり過ごした。
一方の宇佐美も正体が露見したことから逃亡し、門倉を殺害するには至らなかった。
仕事に不真面目でやる気のない男を演じているが、その正体は旧幕府軍の父を持つ土方の内通者。
腑抜けたタヌキを演じていたことで、集団脱獄以降の看守の総入れ替えにも引っかからず、看守部長のポジションを守り続けた。父と共に戦った旧幕府軍の一員である土方を慕っており、「看守の職を無くしたとしても悔いはない」「土方さんにお供する」と語っている。
ただ、彼自身は訓練など積んでいないただの看守部長であり、屈強な軍人と相対して遣り合うほどの戦闘力はない。杉元へも土方の後ろから睨みを効かせるなど、基本的に小者である。
網走監獄襲撃後は土方一派に加わり行動を共にする。
土方に雇われたキラウシと協力し、阿寒湖に潜伏する刺青囚人・関谷輪一郎を探しに行き行方不明になった土方と牛山を探すこととなった。その際、関谷との交渉時には丸腰であることを証明するために氷上で全裸になっていたが、キラウシから借りたマキリ(小刀)を尻に挟んで隠し持っていた。
実はとんでもない凶運の持ち主であり、野焼きで自身の家だけが全焼したり、集団行動中に自分だけが雪で隠れた肥溜めに落ちるなどしてきたという。本人曰く「そういう星の下に生まれた」とのこと。
だが実際は、凶運というよりは悪運に限りなく近い強運の持ち主といったところ。何度か死にかけはするものの、その都度幸運と言っていいのか強運と言っていいのか、もはや不可視の何かに守られている(むしろ玩具にされている)のでは?と思ってしまうほどの運の良さを発揮する。
具体的には、地面に落ちていた一銭硬貨を拾おうとしゃがんだことで宇佐美に見つからずに済み(本人は危機一髪だったことに気付いていない)、トリカブト毒を摂取した苦しみから逃れるために咄嗟に口にした丸薬がちょうど絶妙にトリカブト毒と拮抗し相殺する量のフグ毒であったり(本人はよく分かっていないため、目が覚めた際は「なんかおさまったみたい」とケロリとしていた)、ビール工場の火事で一酸化中毒で昏睡状態に陥った上に倒れた煙突が真横を直撃したにもかかわらず某子供向け番組のカラクリのような偶然が重なったことで最終的には大した怪我もなく布団の中ですやすやと寝息を立てていた(おまけに門倉を労るようにビールも置かれていた)。
最後に関しては読者から『門倉スイッチ』と呼ばれている。
キラウㇱとは仲が良いらしく、賭け事に興じたり、土方や牛山が「ニㇱパ(アイヌ語で「旦那」の意味)」付きで呼ばれているのに、呼び捨てにされていたりする。
26巻以降ネタバレ
「門倉お前その背中ッ!!」
実はこの男が最後の刺青の持ち主。
刺青囚人達の脱獄が起こった後に、のっぺら坊から極秘で「背中に刺青を彫らせろ」と依頼されていたのである(途中で監獄長がのっぺら坊を隔離した為、背中だけの筋彫りであるが)。
土方一派がノーリアクションであった事から、土方たちには予め伝えていたと思われる。
しかし刺青が揃い始めた事によって、『暗号は刺青全てが無くても解ける』という事実が判明し、今のところこの刺青が役に立ってる描写は無い。
「有っても無くてもいい!」
……と、思われていたのだが。
関連タグ
門倉(曖昧さ回避)
門倉利運:本名