概要
「スピナマラダ!」とは、今やゴールデンカムイで大人気漫画家となった野田サトルのデビュー作となるアイスホッケー漫画である。残念ながら6巻で打ち切られたのだが、今でも再開を望む声は大きく、ゴールデンカムイが売れてから再評価もされている(作者自身もブログで、いつか続編を描きたいようなコメントも残していた)。
アイスホッケーにはスピナラマという技があるが、それと北海道弁の「なまら」を掛け合わせた造語である。
作者の綿密な取材力と圧倒的な表現力、そして中毒性の高い稀代のギャグセンスは、ゴールデンカムイにも決して引けを取らないものである。そしてゴールデンカムイ完結後、満を持してリブート連載が決定。2023年7月より「ドッグスレッド」を連載開始。白川家の重い設定はそのまま引き継いでいるが、前作よりはあまり辛気臭く見せないようにしている。また、前作よりフィギュアスケートの書き込みも細かくなっている。
設定はほとんど変わっていないが、ゴールデンカムイの人気キャラだった尾形や鯉登っぽい造形のキャラが第一話から登場する。その他、駒大苫小牧をモチーフにした名門校が勇払高校から狼之神(おいのかみ)高校に変更となっている。また、朗(ロウ)が暴れ回った理由も現時点では不明(伏線)となっている。
登場人物
- 白川朗(しらかわ ロウ)
本編の主人公で、元はフィギュアスケーター。将来を嘱望された期待の選手であったが、大会直前に母親を亡くしたことと、更にジュニア大会(※スピナマラダでは判定を不服として。ドッグスレッドでは原因はまだ不明)で暴れ回ったために、親戚のいる苫小牧に妹と一緒に引っ越す。そこで出会った土肥や源間兄弟らによって、アイスホッケーの世界に引き込まれていく。
- 白川春名(しらかわ ハルナ)
朗の妹。元はフィギュアスケーターで彼女の方がフィギュア好きだった。しかし、母親の財力では二人を育て上げられないと才能のある兄を選択。ショックの余り、シューズを捨てることになる。また、それが原因で殻に閉じこもってしまっていた。ドッグスレッドでは兄が妹の事情もよく酌んでおり、母親に「妹の方がフィギュア好きだから」と進言しているシーンがある。
- 土肥つよし
小林よ〇のりのような画をした、チンチクリンのキャラ。アイスホッケーへの愛情は深く、ロウにアイスホッケーの基礎を手解きする。中学生なのに普段から小学生と一緒に遊んでいるなど、かなり危ない部分も。
- 源間浩一
名門勇払高校で正GKを務めるしっかり者。アイスホッケーを愛し、朗の血気盛んな性格をアイスホッケー向きと評し、彼を引き込んだ。後にライバル高の八戸清里高校(元ネタは八戸学院光星高校)へ転校することになり、兄弟ライバルとなる。
- 源間慶一
名門勇払高校でレギュラーを務める喧嘩っ早い一つ下の弟。アイスホッケーを愛するというより選手としてのプライドの高さの余り、近寄る者は誰であっても排斥する。強烈なシュートを誇るが、朗の華麗なスケーティング能力を知り驚くことになる。
- 二瓶利光(にへいとしみつ)
スピナマラダ!で一二を争う濃いおっさん。もとい、名門勇払高校の監督。ゴールデンカムイにも同じ造形の人物が登場するが、作者のインタビューによると血縁者の関係らしく子孫の可能性が高い
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ゴールデンカムイ…………次作