概要
メタリックで色彩豊かなホソアカクワガタ属と呼ばれる仲間の世界最大種。
ちなみに「エラフス」は鹿を意味している。(体を腹側から見ると大アゴが鹿の角っぽく伸びているのがわかる)
華奢な体と、体の大きさに比べてとても大きい大アゴが特徴。オスの体長は100mm前後だが、その半分近くを大アゴが占める。この大顎の湾曲が強い個体ほど人気が高い。
長い大顎は見かけによらず挟む力は割と強い。
オスの金粉を眩したような体色と、青みを帯び根元にオレンジ色の模様からニジイロクワガタと並び世界一美しいクワガタとされる。まれに赤褐色や青色になるものもいる。
ホソアカクワガタの中では長生きで飼育人気も高いが、幼虫を大きく育てる方法が確立されていないため一般的には難しい部類とされる。(産卵やただ成虫まで育てるだけなら容易。)
エラフスによく似た、少し小柄で銅褐色~赤褐色で、大顎根本の内歯が丸みを帯びるトルンカートゥスホソアカクワガタがいる。以前はエラフスの亜種だったが2010年に分類が見直され、独立種とされるようになった。
実は本種の論文に記載されているホロタイプ標本(新種の生き物が記載された際、その種の基準となる個体の標本)は現在エラフスとしてされている種ではなく、キルクネリホソアカクワガタ(キルヒナーホソアカクワガタ)として分類されている種のものではないかという説がある。
キルクネリはエラフスの小型個体のような外見をしているが、体色が赤いことや前胸の形状で判別できる。
甲虫王者ムシキングにおけるエラフスホソアカクワガタ
初期シリーズ~2006夏ネイチャーまで登場。
強さ100のバランスタイプ。肩書きは「美しき騎士(ナイト)」。必殺技はチョキ、「カワセミハッグ」。
実物は100mmを超える大型種で、カードに記載されて入る体長も100mmだが、ゲーム中では小型甲虫扱いされている。
これはゲームバランスの面や実物があまり強いとされないことが理由と思われるが、前述のトルンカートゥスが当時はまだエラフスの亜種扱いだったことも要因となっているかもしれない。
コイツの特徴的な鳴き声(ウィィィィィィィィィィ!)は一部でカルト的な人気がある
2004ファーストまでは「エレファスホソアカクワガタ」と誤記されていた。
カードの表記は2004夏限定、ゲーム中の表示は2004セカンドにて修正。
アダー完結編以降の必殺技は「ドリルストーム」。
上記の通り世界最大のホソアカクワガタだが、カードの説明文に表記がないためか第5弾「最大最強セレクション」には登場しない。(同属のインペラトールホソアカクワガタが「パプアニューギニア最大のクワガタ」として登場)
アダー完結編においてはレアリティこそ主に小型甲虫の属するスーパーレア止まりではあるものの、呼び出した際のポポのボイスが「やった!」となっている上に能力値もかなり高めに調整されていたりと、中型甲虫相当の実力へと昇華していた。
新甲虫王者ムシキングにおいては同属のメタリフェル、アラガールがSRとして登場していたのもあり、最大種であるエラフスの登場・強さの調整に期待するユーザーも多かったが、結局登場しないまま稼動終了した。
どうぶつの森におけるエラフスホソアカクワガタ
「街へいこうよ」以降、虫のラインナップに追加された。
正確には文字数の関係で「ホソアカクワガタ」という名前なのだが、見た目や博物館の解説において「シカの角のような長い大アゴ」との記述がされていることから本種であることが窺える。
「とびだせ」まではヤシの木に登場する虫の中では中堅どころのレアリティだったが、「ポケットキャンプ」においては登場する虫の種類が非常に少ないのもあって最も高価な虫となっている。
関連項目
メタリフェルホソアカクワガタ インペラトールホソアカクワガタ…同属(ホソアカクワガタ属)。
ヒラタクワガタ…必殺技が同じ(アダー完結編以前)