概要
ロック・コールは『ファイナルファンタジー6』の主人公の一人であるトレジャーハンターで、レイチェルはコーリンゲンの村の住民でロックのかつての恋人である。
その為、公式カップリングだったのだが、とある事件により、レイチェルは記憶喪失になり家族とともにロックを拒絶し、1年後に命を落としてしまった。
ネタバレになるが、前作のレナと飛竜の関係に匹敵する感動的なイベントで召喚獣・フェニックスの魔石と関わっている。
ロックのレイチェルへの愛は重すぎる。レイチェルの死を知ると、遺体を村のジーサンに依頼して生前の状態のまま保存させ、魂を蘇らせるという伝説の秘宝を探して冒険するのだから。
崩壊後の世界で、ロックはフェニックスの洞窟で秘宝である魔石を入手するが、しかしヒビが入っていたために奇跡の力は起こせないかに思われた。
それでもコーリンゲンに向かい、レイチェルの遺体に魔石を捧げるロック。が、何事も起こらないかに見えたその時、魔石が光を放ち、砕け散った。落ち込むロックだが…レイチェルが目を開き、ロックの名を呼んだ。
フェニックスから最後の力で僅かな時間を授かったレイチェルは、ロックに言いそびれた言葉を語る。自分は幸せだった、死ぬ時にロックのことを思い出して幸せな気持ちだったことへの…"ありがとう"。
別れの時が迫り、ロックが与えた幸せへの感謝の後にレイチェルが告げた言葉とは…
自分の感謝の言葉で心を縛る鎖を断ち切って、今のロックの心の中の人を愛してあげて、との新たな恋愛への応援・祝福だった。
そして…レイチェルは自分の心の力でフェニックスの魔石を復元して、遺体・魂共に光となってフェニックスのオーラに乗って、天に召された…。
この二人が描かれたファンアートはカントリー萌えを思わせる牧歌的な絵、恋人同士の肖像画的な絵が多い。
幼馴染み的な解釈のシーンを除き、回想シーンでロックが今よりも若い容姿で描かれることは少ない(ロックの記憶が止まっているか、FF6を劇とした時に撮影した時期が世界崩壊前と一緒なのだろう)。
セリス将軍とレイチェルの百合(疑似同一CP)と絡めたファンアート、ロックとレイチェルの父の婿舅関係と絡めたファンアート、ガストラ帝国軍がコーリンゲンの村を襲撃するファンアート(セリスはこの一件を知っているのか、セリスとレイチェルはどういう関係だったのか)、レイチェルと魔列車の関係(何故レイチェルは成仏できずにいたのか、魔列車の「魔力」は魔法とどういう関係があるのか、何故カイエンは魔列車で死んだ家族を目撃できてセリスを憎む姿が特に強調されているのか)、エドガーがロックを好きなレイチェルを間接的に祝福するファンアート、コーリンゲンを(同じ村繋がりで)サマサやモブリズと絡めるファンアート等、様々な解釈が見たいところ。
余談
- FF6にはロックに限らず彼女や女性の肉親、友人を亡くしてしまった男性キャラが多い。
- ロックがレイチェルに言った「今日はお前の…」の続きは不明(初Hか、結婚式か、誕生日だろうか)。
- セリスはレイチェルを呼び捨てで呼んでいる(恋敵扱いしているのであろう)。
- 恋愛作品では、セリスのポジションとレイチェルのポジションの俳優か声優が同じ、という演出がされていることがよくある(スピリチュアルな世界なのだろう)。
- コーリンゲンでは「レイチェルの家=地下に幽霊がいる」という噂と「空飛ぶトランスティナ=光る怪物」という噂が同時に流れていて、セリスとティナの対比に似ている。
- 主人公が嫌われキャラと名高い抜きゲーでは主人公がレイチェルのポジションにまったく愛情を持っていないことが多く、自分自身や愛する女性やその父親を認めさせる為のお宝探しも放棄していることが多かった(ゲーム発売当時、賛否両論だったセリスと恋愛フラグが立ってもレイチェルを思い続けているロックが一線を画すキャラだったのがよく分かる例)。
- ロックがツレの女性が高いところから墜落するトラウマ(未遂含め)をゲーム中で三度経験しているのは有名な話(ティナがナルシェの地下洞窟に墜落したのを含めれば四度だが、ロックはその現場を見ず、ティナが記憶喪失のことだけを知らされ、ティナとは恋愛関係にならずに終わった。モグ♂の墜落を阻止するイベントもあり、ティナは後にリルムが洞窟の崖から飛び降りるのを阻止した)。世界崩壊後にロックが仲間を探さずにフェニックスの魔石を探したのは、仲間が死んだと思い、レイチェルに限らず、大切な人全員を生き返らせられると期待していたのかもしれない(青髭、一人用のポッドのようなシチュというのは、都市伝説である)。