概要
南大西洋にあるフォークランド諸島(スペイン語名/アルゼンチン名:マルビナス諸島)の領有を巡り、1982年3月から6月までの3ヶ月、イギリスとアルゼンチンの間で行われた紛争である。(戦争とされることもある)
史上初の”西側”対”西側”の軍隊同士による紛争であり、両軍ともアメリカ、フランス、ベルギーなどの兵器を多数使用しており、同一の兵器を使用した軍同士の戦闘が行われた。
1981年12月、レオポルド・ガルチェリがクーデターを起こしアルゼンチンの大統領に就任するが、彼は1970年代にペロン元大統領支持者の弾圧で3万人を処刑しており、国民から全く人気が無かった。ガルチェリ大統領は人気獲得のためフォークランド諸島の領有問題で国民を煽り、1982年4月に軍による侵攻を開始した。
当初はアルゼンチン軍が優勢だったものの、イギリス軍は実践経験豊富な陸軍特殊部隊SASの投入、空母機動部隊の派遣による海上封鎖、長距離爆撃機による空爆、同盟国の支援を受けた情報戦などを駆使し、徐々にアルゼンチン軍の戦力を削いでいき、6月7日にフォークランド諸島に上陸、6月14日にはアルゼンチン軍が降伏し、戦闘は終結した。
ガルチェリ大統領は敗戦の結果失脚し、アルゼンチンの軍事独裁政権は終焉した。
1990年2月5日に両国の国交が再開され、紛争が正式に終結した。
しかし、領有権問題は棚上げされており、現在もアルゼンチンは領有権を主張している。
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ハンス・ウルリッヒ・ルーデル:アルゼンチン空軍創設期に教官をしており、艦隊への低空侵攻からの攻撃に経験が活かされている。