概要
アメリカ合衆国のアメリカンフットボールリーグNFLの優勝決定戦、1967年に当時の2リーグであるAFLとNFLによって行われ、1970年の再編でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)とNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)によって行われる。毎年2月上旬の日曜日に開催される。
NFLは北米4大プロスポーツ(NFL=アメリカンフットボール、MLB=野球、NBA=バスケットボール、NHL=アイスホッケー)の一つで最も人気のあるプロリーグであるが、その中でスーパーボウルは他のスポーツの優勝決定戦は勿論、他の番組よりも圧倒的な視聴率を稼ぐなどアメリカ最大の高視聴率を誇る一大スポーツとして知られている。また、スーパーボウルの開催スタジアムのチケットの競争率は勿論、本場アメリカの食糧消費量が感謝祭に次ぐ2番目に多い。その為、スーパーボウルが開催される日曜日はスーパーサンデー(またはスーパーボウルサンデー)と呼ばれる程アメリカの事実上の祝日として定着している。
試合は一試合のみの一発勝負であり、勝利チームにはスーパーボウル王者(=NFL王者)としてヴィンス・ロンバルディ・トロフィーが与えられる。更に優勝チームの全選手にはスーパーボウル・リングと呼ばれるチャンピオンリングが与えられる。
スーパーボウル出場への道のり
レギュラーシーズン
毎年9月上旬から開幕し、NFLに所属する全32チームはAFCとNFCの二つのカンファレンスのどちらかに所属し、レギュラーシーズン最終戦までの全18週のうち、一週間のお休みであるバイウィークを除いた全17試合を戦う。このうち6試合は同カンファレンス同地区チーム同士の試合(各チームホームアンドアウエーの2試合)であり、それ以外は異なる地区チーム同士の6試合や異なるカンファレンスチーム同士の5試合が組まれる。
プレーオフであるポストシーズン進出できるのは各カンファレンス上位7チーム。各地区4チームの順位や各カンファレンス16チームの順位によって決められており、全試合の勝率や同地区チームとの直接対決の勝率などで決められる。
このうちレギュラーシーズン終了時点で各地区1位のチームは地区優勝となり、各カンファレンスの地区優勝4チームにはシード上位4チームのポストシーズンの出場権が与えられる。この時地区優勝4チームの中で最上位のチームにはシード1位が与えられ、以降2位、3位、4位が決定する。シード1位のチームのみ、ディビショナルゲームのシード権が与えられ、残りの3チームはワイルドカードゲームから出場する。
地区優勝を逃した残りのカンファレンスのチームは各カンファレンスの順位に基づき、地区優勝以外のチームで上位3チームのチームにポストシーズンのワイルドカードゲームの出場権が与えられ、勝率などが高い順に、5位、6位、7位のシード順位が決定する。
ポストシーズン
出場権をかけたプレーオフは各リーグ第3シード対第6シード、第2シード対第7シード、第4シード対第5シード、第4シードと第5シードの勝者はシード権のある第1シードと対戦して勝ち上がったチーム同士で対戦。
主な成績
出場回数最多のチームはニューイングランド・ペイトリオッツで11回。
優勝回数はペイトリオッツとピッツバーグ・スティーラーズの6回が最も多く、優勝5回のダラス・カウボーイズとサンフランシスコ・49ersが続く。
最長連覇回数は「2」で、ペイトリオッツ、スティーラーズ、カウボーイズ、49ersの他にグリーンベイ・パッカーズ、マイアミ・ドルフィンズ、デンバー・ブロンコスの7チームが達成。中でもスティーラーズは2度の2連覇がある。出場年に間隔を挟みながらの最長連勝は49ersの「5」である。
最多敗戦はペイトリオッツとブロンコスが記録した5敗。最長連敗はブロンコスの他にミネソタ・ヴァイキングスとバッファロー・ビルズが記録した4連敗。このうちヴァイキングスとビルズの連敗は継続中である。またビルズは4年連続出場の最長記録を持つが、これを全敗しての4連敗となっている。
デトロイト・ライオンズ、クリーヴランド・ブラウンズ、ジャクソンヴィル・ジャガーズ、ヒューストン・テキサンズの4チームはスーパーボウルへの出場が無く、テキサンズはその1つ前のラウンドとなるカンファレンスチャンピオンシップゲームに進出したことも無い。