概要
シンオウ地方の過去である「ヒスイ地方」が舞台の本作では、冒険の拠点となる「コトブキムラ」があり、この村が後のコトブキシティとなっている。
他の地方から渡って来た人々が築き上げた村であり(作中でも、渡来してきた人々を乗せた船が到着する様子を見るイベントがある)、作中で"町"と呼べる規模のコミュニティはここしか存在しない。
元ネタは北海道への開拓移民(正しく言えば侵略である。侵略者側が常に移民、開拓と言う表現を使っているだけ)が作り上げた市街地であるが、作中を見るに和人風の民族だけでなく、欧州風(ポケモン風で言うところのガラル人やイッシュ人)や黒人風など様々な民族が確認できる。だが、基本的には皆和装である。
ソノオ通りやミオ通りといった、後世の街の方角に対応した通りの名前が設定されているが、地図を比較すると現在のミオシティのあたりに存在する。移転したのか地図が古くて多少間違えてるのかは不明。
施設
- 宿舎
この世界での主人公の住居。
- 写真屋
『HGSS』のゲンゾー(しゃしんオヤジ)の先祖あるいは親類と思しきゲンゾウが営む古風な写真館。
シリーズ恒例の撮影施設である。
- 呉服屋
過去作でいうブティックに相当する施設で、フロンティアブレーン・コクランの祖先と思しき女性・シャロンが経営する呉服屋。
サブ任務の進行度具合に応じて品揃えが増える。
- 放牧場
本作におけるポケモンボックスに相当する施設で経営者はオハギという女性(名前の由来は恐らく萩)。
同様の機能は野外キャンプでも使用可能で、預けたポケモンに応じて放牧されるポケモンのグラフィックが切り替わる。
- イモヅル亭
ギンガ団直営の食堂。ムベという老人が切り盛りする。
イモモチという北海道でも実際に食されている料理が名物で、任務後に調査隊が美味しそうに食べるシーンが見られる。ケムリイモが原料の料理らしく、売却が可能。
これとは別に「ナナシマ飯店」という店もある。
- クラフト屋
クラフトに必要な材料やレシピを販売しており、ここにあるクラフト台は無料で利用できる。
ただし、材料に関してはフィールドで拾った方が安上がりではある。
クラフト台はキャンプでも使用可能な他、クラフトキットの存在により、素材が揃っていればどこでもクラフトが可能。
- 雑貨屋
本作におけるフレンドリィショップで、プルートにそっくりな男性・タイサイが店長を務める。
『欲しいものがあれば買いなされ なければ 自分で作りなされ』が理念であり、最初は品揃えに乏しいが、メイン任務とサブ任務をこなして行くことで品揃えが増えて行く。
ギンガ団本部の地下にいる製造隊隊長のタオファが卸を担当しているようだが、過去にタイサイとトラブルがあったせいで品揃えが増えていない(品揃えはタイサイから指定されたアイテムをタオファに納品することで増やしていくことができる)。
旅の商団イチョウ商会が馬車を停めており、ここでは雑貨屋では買えないアイテムや、アイテムのセット売りが購入できる。
目玉商品はリーダーのギンナン、恒常品はツイリの担当。
- 散髪屋
- アメ屋
マツモが経営する飴屋台で、けいけんアメを売っている。
- 交換屋
通信交換や、落し物通信で集めたフレンドリィポイント(FP)をレアアイテムと交換してくれる屋台で、店長はサモンという女性。
- 訓練場
ペリーラという、オーバのような髪色の師範代の女性が経営する道場。
本作におけるわざマシンや技教えに相当し、レベルアップを介さない早業/力業の皆伝もここで行われる。
- 農場
ナバナという、ナタネのような髪型の中年男性が管理している畑で、サブ任務を一定数こなすとミントやぼんぐりといった作物を植えることが可能である。
- 野外訓練場
モンスターボールをフワンテ風の風船に当てる射的が行うことが出来、スコアに応じた報酬を貰える。
- ギンガ団本部
活動拠点。一種の村役場のような施設であり、団長のデンボクや隊長のシマボシ、ラベン博士が常駐しており、メイン任務の受諾や団員ランクの昇進手続きもここで行われる。
ガラルマタドガスやコイキングの装飾がなされた洋風の立派な建物だが、現在のコトブキシティには現存していない。北海道庁旧本庁舎が外観のモデルとなっている。